【新企画】第一回シネ漫才「2018年映画を振り返る」 VS Massas52【完結編】

 ブログ主Taiyakiの思い付きで始まった新対談企画の第4弾にして完結編!前・後編ないしはトリロジーで終わらせるつもりが、ピーター・ジャクソンもビックリな圧倒的な文章量に追われまさかの『新:エヴァンゲリヲン』式クワトロジー構成に!昨今の終わらないフランチャイズに文句を言い続けてきたTaiyakiだったが、今度こそ無事に対談記事を終わらせることが出来るのか!いよいよMassas52さんの2018ベストテン第3位~第1位と2019年機体の映画を語りつくすッ!

前回まで 

 

Massas52さんのベストテン(第3位~第1位まで)

第3位『愛しのアイリーン』~おまんこさせてくれ!~

Taiyaki:邦画多いですね!Massasさんのベストテン中4本邦画ですよ

Massas52:珍しくそうね

Taiyaki:やっぱ邦画は豊作だったんですか、今年は?

Massas52:そうね、結構映画館で見たなっていう

Taiyaki:単純にレベル上ってますよね、邦画って

Massas52:そうだと思う。別にカメラを止めるな!を普通に入れてもいいのに、あえて入れてなかったりしてこの本数ですからね

Taiyaki:この間同僚とちょっと軽い言い合いになりまして、「邦画ってやっぱレベル低いよね~」みたいな言い方にちょっとカチンときて(笑)いやいや、ここに居てそんなに最近の邦画を見れてないでしょ、っていう。で、Twitterとかでも今邦画界の状況を知って、最近ドンドン質が上がってるというのは知ってたんで。僕もたまに出張の飛行機内とかで観る邦画とかが面白かったり、2017年に久々に日本帰った時に観た邦画とかがやっぱ軒並み面白いものが多かったんで、一時の我々が大学生とか高校生だった時の酷い状況と比べたらだいぶ面白いものが増えてきたんですね

Massas52:メジャーな映画じゃないところでは当然良いものはあったんだろうけど、メジャーなところでも全然いいものは増えてるからね。これもベストテン挙げようか迷ったんだけど、ちはやふる』とかも凄い良い三部作になったなぁって感じですよ

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 Taiyaki:ああ、僕も評判聞きますね

Massas52:今言ってて思ったけど、『ちはやふる』にせよ、『恋は雨上がりのように』にせよ、『ミスミソウ』にせよ、この『愛しのアイリーン』にせよ全部漫画原作っていうね

Taiyaki:ああそうですね、だから「漫画原作モノはダメ」っていうステレオタイプはもう当てはまらないですね

Massas52:もう全然良いものは良いっていう

Taiyaki:ただ、描かれてるスケールは全部比較的小さいんじゃないですか

Massas52:ああ、それはあるな

Taiyaki:やっぱちょっと、BLEACH』みたいなのになると…

BLEACH

BLEACH

 

Massas52:広げだすとね

Taiyaki:目も当てられない状況になっちゃうっという。ちなみに『愛しのアイリーン』はどんな映画ですか?

Massas52:これは『ヒメアノ~ル』とかの吉田啓介監督で、安田顕が主演で40代くらいのオジさんが田舎でくすぶってて、ずっと独身だったんだけど、ある切っ掛けからフィリピンに行って…何故フィリピンに行くかと言うと、フィリピンで嫁を探しに行くっていう婚活ツアーに参加して

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Taiyaki:フィリピンロケしてるんですか?

Massas52:その下りはね。で、フィリピンで見つけた女性と日本に帰ってきて、そのフィリピン人妻を実家に連れ帰って…っていうところから始まっていくんですけど、フィリピン人妻に対する母親の目とかね

Taiyaki:差別とかですか?

Massas52:…もありましたけど、『クレイジー・リッチ!』は上流階級の話だったけど、全然その低い層での話と言うか、また人種の話もあるしっていう…これもそういうところから始まるんだけど、これもまた凄惨な出来事になっていくって話なんですけど…

Taiyakiこのベストテンの中でどんだけ人が死んでるんだ!っていう

Massas52:で、フィリピン人妻との結婚の理由が、無理やり探しに行って、フィリピン人妻からすると、日本の男性と結婚することによって得たお金を実家に送るみたいな

Taiyaki:あー、出稼ぎですね

Massas52:出稼ぎとしての結婚が当初の目的なんですけど、そこで交わされていく恋愛みたいなのが後から出てきたりだとか

Taiyaki:最初はだからあくまでお金のためだったのに、お金を通わせていく、みたいな

Massas52:そういうステップもあったり

Taiyaki:そういった意味では僕最近面白い映画を観ました、『オーバーボード』っていうんですけど。コメディ映画で、カート・ラッセルの『潮風のいたずらっていう作品のリメイクらしいんですけど、オリジナルは観てないんですけど。クリス・プラットの元嫁のアナ・ファリスの主演の映画なんですけど、アナ・ファリスは旦那が死んで労働階級で、女手一つで子供三人育ててたんですよ。お金もなくてバイトも掛け持ちして、でも彼女の夢はナースの試験を受けて合格してもっと楽な生活をする、っていうのが彼女の目標なんですけど

Massas52:うんうん

Taiyaki:そんな時に、ヨットの清掃員としてバイトして、その雇用主であるレオナルドっていうメキシコ人の大金持ちがいるんですけど、そいつがすげー嫌な奴で。アナ・ファリスが清掃に行くと女の子と超セックスしまくってて「お前もどう?」みたいなことを言う典型的な嫌な奴で。

Massas52:(笑)

Taiyaki:結局アナ・ファリスはレオナルドにクビにされて陸に戻されちゃうんですけど、レオナルドがひょんな事故で記憶喪失になるんです。ただ、それがヨットが出港した後で、ヨットの乗組員が気付かないうちにヨットから落ちちゃって記憶喪失者として発見されるんです。で、アナ・ファリスがレオナルドを発見して記憶喪失ということに気付いて「こいつを利用してやろう」と思いついて、「私は実はあんたの嫁なんです」って嘘をつくんです。

Massas52:はいはい

Taiyaki:で、「記憶喪失だけど家に戻ってきてよかったわ、さあ家族のために働いて」って色々そいつを働かせて、自分はナースの資格勉強のために頑張るっていうコメディ映画なんですけど。それも嘘で結婚関係を演じていて、最初はお金のための愛だったんですけど、それが段々真実の愛に代わっていくっていう話ですね。凄い面白かったのになぜか批評家受けはしなくて

Massas52:なるほどね。あと『へレディタリー』でお母さん怖いって話があったじゃない。こっちは別に恐怖映画じゃないんですけど、木野花さんっていう女優が超嫌だっていう(笑)他の映画だとそんなに主張が強くない役をやっているイメージなんですけど。っていうか、基本的にこの映画に出てくる人皆口が悪いんですよ

Taiyaki:今ビジュアルイメージ見てますけど、口悪そうです(笑)

Massas52:あんま意地のいいキャラはしてるイメージはないけど(笑)フィリピン人との口喧嘩が結構酷いんすよ。あと、お金目的の結婚なんで、中々セックスまで至らないっていうところがあって

Taiyaki:なるほど

Massas52:そこのどんどん安田顕が求めていく様がずっと面白かった(笑)

Taiyaki:わっはっは、いい意味でみっともなさそうですね

Massas52:これは別に書きおこさなくていいんですけど、「アイリーン、おまんこさせろ~!おまんこさせてくれよ~!」って台詞があって

Taiyaki:ぶわはははは!いや、書きおこしますよ!めっちゃ面白いじゃないですか!

Massas52:本当にこう言うトーンで言うんですよ(笑)

Taiyaki:しかも今日日セックスのことをおまんこって呼ぶのがもうみっともないですね!

Massas52:本当にみっともない。フィリピンに行くまでの過程もあるんですけど、そこでやってることもまあまあ酷いっていう

Taiyaki:風俗行きまくってるっていう?

Massas52:またちょっと違う酷さなんだけど…それがしかも実家だからお母さん居る中でやってて

Taiyaki:あっはっは

Massas52:で、引き戸開けたら母がちょっと覗いてるみたいな

Taiyaki:わっはっは、酷いな!エグッ!

Massas52:マジ恐怖だわ、この空間っていう(笑)

Taiyaki:ある意味『へレディタリー』!

Massas52:そうそう、今話してて思い出したけど、結構怖いんですよ、空間が。そういう情念にまみれた映画です。

Taiyaki:さっきちょっと差別の話が出て思ったんですけど、あと『クレイジー・リッチ!』にちょっと似てるっていう話も。『クレイジー・リッチ!』はでも言うてもアジア人っていうのを結構一括りにしてると思うんですよ。それでも『愛しのアイリーン』は日本人とフィリピン人という同じアジア人なのに、そこでの差別を描いているっていうのが面白いっていうか日本人的だなって思いましたね

Massas52:日本人的だよね。日本人ってあんまりアジア人っていう意識が無いよね

Taiyaki:そういう細かい差別っていうのはなるほどなぁと思いましたけどね

Massas52:そこはやっぱり自国の映画ならではの描写だよね

Taiyaki:しかし「おまんこさせろ!」って西村賢太みたいな世界ですね。僕この映画観てないんですけど、ベスト台詞賞は「おまんこさせろ!」になりましたよ!

苦役列車

苦役列車

 

Massas52:(笑)是非見てください、いろんな場面で出てくるんで

Taiyaki:一回のキラーワードじゃないんですか!

Massas52:まだ言うかってくらい出てくる(

第2位『29歳問題』~30目前は大変だ~

Massas52:これは香港映画なんですけど

Taiyaki:出た、Massasさんと言えば香港映画!

Massas52:私29歳になったというのもあるんですけど、29になった年に今年この映画が公開されて、たまたまですけどその年初めて香港に行ったというのもあるし

Taiyaki:ある意味記念碑的な作品ですね

Massas52:記念碑的ですね。まあタイトルの通り29歳を迎える、30歳になりそうな女性が二人出てきて、その二人は当初は別に全然絡み合うこともなく、ただそれぞれいるんですけど。方やキャリアウーマン的な人で、仕事もプライベートも順調な感じだったんだけど、段々29歳くらいになっていくと立場も変わってきて、プライベートも色々状況が変わってきてみたいな。それで色々抱え始めていくっていう人と、もう一人は結構割と基本は明るいような人

Taiyaki:対比されているんですね

Massas52:そうそう、で、たまたまそのキャリアウーマンの方がマンションの問題で家を出ていかなくて行けなくて、仮住まい的に一か月間一回どっかにいかなきゃいけなくなって、丁度もう一人の女性がパリに旅行に行ってるからって一か月その部屋が空いてて、そこに住まわせてもらうことになる。で、そこにあったパリに旅行してる女性の日記をたまたま見たら、誕生日が同じ日に生まれたことに気付いて。その中に書かれていることを読んでいって、いかに自分とは違う人生を歩んで、または自分とは違う問題と直面していったりして、みたいなのを読んでいくっていう

Taiyaki:同世代ならではの。25歳過ぎたあたりの30歳近づいていく恐怖ってすごいですからね、僕も今直面してますけども

Massas52:それはよく言うけども、そこは全然少なくとも香港は共通なんだなっていうのは分かった。日本だけじゃないんだっていう

Taiyaki:嫌だなぁ、歳をとるって…さっきチラッと話を出しましたけど、ジョナ・ヒルが撮った『mid90s』が彼が中学時代を過ごした90年代のLAを舞台にしているんですけど、もう90年代が搾取される時代が来た!と。もうここ最近80年代だったじゃないですか

 Massas52:ずっと80年代のターンだったけどね

Taiyaki:今むしろクライマックスを迎えてます、80年代は

Massas52:終わりかけだよね

Taiyaki:来年も『キャプテン・マーベル』が90年代オマージュになりそうで、『ポケモン』も実写化されてって…ちょっとそろそろ我々90年代に思い入れがある世代が搾取される対象になったことに対して凄い恐怖を感じてるんです。僕らももうオジサンかと!

Massas52:そうね、そういう立ち回りも変わっていくのかと

Taiyaki:もう怖いですね…

Massas52:でも、そうはいっても90歳が主役として撮られる時代ですから*1

Taiyaki:ああ、上手い!上手いこと持って行った!

Massas52:まあ、30歳って捉え方ももうちょい変わってくるような気もするんですけどね

Taiyaki:さっきも言ったように人生伸びてますからね。30も青春時代ととらえても良いかもしれませんね

Massas52:そこはでも『29歳問題』は女性が主人公なんで、男女でまた捉え方が違うみたいなのはあるんじゃない?

Taiyaki:ああ、あるでしょうね、残念ながら

Massas52:ターニングポイント的なものがまた違うからね

Taiyaki:本当はただの数字なのにね

Massas52:で、これ映画も観たし、元々舞台なんですよ

Taiyaki:へー

Massas52:映画だとそれぞれの役を別の人が演じてるんだけど、舞台だとほとんど一人芝居で、両方の役を一人でやってるという。香港だとずっと長いことやってて、同じ人がずっと何年も繰り返しやってて、何年か前の公演に字幕を付けたやつを日本で公開する時があって

Taiyaki:それも観たんですか?

Massas52:それも観て、その演出兼主演の人が実際映画も監督して、その人がその時に来日もしてたんで、その舞台挨拶も見たりして

Taiyaki:比較してどうですか?

Massas52:当然舞台の方が長くやるので、でもどうだろう、役者が同じことによって面白い面と、違うからこそ出てくるアンサンブルの妙は当然出てくるので、全然違うところがあってよかったな

Taiyaki:なるほど、これもちょっと気になるところであります 

第1位『バッド・ジーニアス 危険な天才たち』~カンニングと言う名のケイパー~

Taiyaki:これは僕も先ほど見終わりましたが、とても面白かったです!

Massas52:これは面白かったね

Taiyaki:面白かったんですけど、1位かぁ、っていう驚きはありましたね

Massas52:俺が大体1位にする時って、思ってもみないところですげー面白かったものを観た時だよね。っていうのと、テストって面白いよなっていう

Taiyaki:いやー、だから僕も色々思い出しながら観てましたよ、自分が受験で苦しんでる時の事とか、センター試験の時間配分とか。それを考えたら、こいつら試験を終わらせつつ答えを覚えるとか本当に天才だろ!

Massas52テストを映画にして面白いっていうのは本当にすごいなって思って。エンターテイメントとしてやったというのが。試験の見せ場っていうのがカンニングな訳じゃないですか。テストとかそういうので映画に出来ないかな、って学生の時思ったことが実はあったんですよ。それをここまでうまくやれるんだっていうのがちょっと感動したっていうのもある。

Taiyaki:確かに、学生にとって試験ほどサスペンスフルなものはないですからね。スパイ映画とかケイパーものみたいな撮られ方してるのが面白かったですね。

Massas52:そういうミニマルなところから話は始まっていくけど、そこでもスクールカーストと言うか階級みたいな問題意識も出てきてもいるし、そういう社会性のある面もあるけど、結構最後の方のトリックというか、すげープラン来たなっていう(笑)

Taiyaki:僕もバーコードとか言ってて何を言ってるんだろうと思ってたら、「印刷するの!?」って(笑)

M:ものすごい力技だよね(笑)更に時差を使うっていう

Taiyaki:4人で世界地図を広げて計画立ててるところあるじゃないですか。まんま『ワイルド・スピード』と同じだよ!

Massas52国際的なカンニングってアイディアが凄いよね。そういう題材からして思いがけない飛躍を見せてくれるあたり、僕はすげー好きだなっていう

Taiyaki:僕が一番印象に残ったポイントがあるんですけど「タイもLINE使うんだ!」っていう(笑)僕がアメリカに来て知ったのはLINEは世界共通の物じゃないっていう。日本しか使ってないんですよ

Massas52:アジアなのかな?

Taiyaki:中国はWeChatで、韓国はKakao Talkなんで。でもま、あれよくクレジット観たらLINEムービーズみたいなところが撮ってるじゃないですか。だからLINEが噛んでるんですよね、きっと。で、途中時差を思いつくシーンでアメリカ人みたいな人が子供とLINEでビデオ通話してるじゃないですか。いや、アメリカ人はLINE使わねーよ!と思いましたけど。まあ、LINEが作った映画だから仕方ないけど。

Massas52:まあ、確かにね(笑)実際の事件を元にした映画っていうけど、どこまで基にしたんだろうっていうのは気になるところだけれど

Taiyaki:マネする学生が出てきて欲しいですけどね。そういう青春を誰かに送ってほしい

Massas52:この映画のやり切った感と言うのが僕はすごい好きなんですよ

Taiyaki:タイの映画をそもそもそんなに観たことが無いんですよね。一作だけ『ザ・ヴェンジャンス』って映画は観たんですけど、チョコレート・ファイターもそうですけど、タイ映画ってアクションってステレオタイプがあるじゃないですか。まあ、そういうのしか輸入されてこないというのはあるんですけど

Massas52:あとアピーチャッポン(『ブンミおじさんの森』)とかね

ブンミおじさんの森(字幕版)
 

Taiyaki:だからタイ映画ってまだ奥深いんだなぁとは思いましたね

Massas52:アクションだったりアート的だったりする方が日本に入ってきやすいけど、こういうエンターテイメント系が日本に入ってくるのは珍しいよね

Taiyaki:撮影とかもしっかりしてて、アメリカのプロダクションみたいな撮り方するなと思いましたよ。『BLEACH』とか今年観てたからなおより凄いなと思いましたけど

Massas52:『BLEACH』が良く出てくるな(笑)あと役者たちも凄い良かった

Taiyaki:あと、あの子が凄いかわいいんですわ、あの二重の子

Massas52:最初にカンニング頼んでくる子ね

Taiyaki:かわいいけど、相当なクズだなっていう

Massas52:総じてクズが出てくるっていう

Taiyaki:皆だって、自分の事しか考えてないじゃないですか。「頼むよ、おやじに殺されちゃうんだよ」とか(笑)

Massas52:「受かんなきゃいけないんだよ!」とか(笑)

Taiyaki知らねーよ!っていう(笑)でもこれ観てて思いましたけど、ある意味日本だと作られない映画だと思ったのが、日本人っていやなほど真面目でいい子ちゃんじゃないですか。まず、成績優秀な生徒がカンニングを手伝うっていう発想、は日本にはないなと思いました

Massas52:まあ、現実にあるところはあるんでしょうけどね

Taiyaki:でもカンニングっていうのはやっぱりできない奴が無理やって、成績優秀な人には何のメリットもないじゃないですか

Massas52:この共犯関係がね

Taiyaki:もちろん頼まれてですけど、成績優秀な方も自発的に積極的に手伝うっていうのは新しいなと思いましたけどね

Massas52:そっち側にはそっち側の事情があるっていうのがね

Taiyaki:あとお父さんが木梨憲武にそっくり!

Massas52:確かにそういう系統の顔だよね

Taiyaki:だから『バッド・ジーニアス』は面白かったなぁと、楽しみましたね

Massas52:そういうのを忘れたくないなぁと思って1位にしましたね

 

 

ベストテンに挙げ忘れた映画

Taiyaki:僕はスパイダーマン:スパイダーバース』

Massas52:ああ、いいなぁ

Taiyaki:あれはアニメとして結構革新的だと思ったんですけど、何故か忘れてました。あと、最もここ最近で表現がドラッギーな映画だと思いました。

Massas52:そんな雰囲気は確かに感じる

Taiyakiサイケデリックで、僕最初2Dで観たんですけど、超見づらくて3Dで見直したほどです。なので3Dが一番いいと思います。見たらわかります

Massas52:へー、楽しみだな

Taiyaki:で、『スパイダーマン』にありがちな「ベン叔父さんまた死ぬの?問題」を前提にギャグにするっていうのも賢いつくりでしたね。あれも面白かったです。公開も近いと思うので詳しくは言いませんが。ではMassasさんの挙げ忘れたベストは?

Massas52:えーとね、パディントン2』

パディントン2(字幕版)

パディントン2(字幕版)

 

Taiyaki:うわー、観てねーよぉ…

Massas52:『1』『2』を目黒シネマで二本立てで観たんですけど。いや、そうか、観てないか…

Taiyaki:いや、『パディントン2』の評判の高さだけ知ってて超観てーと思ってて、『2』公開されたから評判の高い『1』をこのタイミングで観ようと思ってたけど結局忙しすぎて観れなくて…

Massas52:ありがちなやつだ(笑)

Taiyaki:やっぱ面白かったですか?

Massas52:面白いね、あれは。過不足なく、っていうとちょっと置きに行った感じですけど、ずっと面白いんですよ。あと、さっきも話したんですけどちはやふるもやっぱいいんですよ

Taiyaki:ああー観たいなぁ、何とかしないと…

 

2019年期待の映画

Taiyaki:もちろんMassasさんはバンブルビーですか?(注:Massas52さんは筋金入りのトランスフォーマーマニア)

Massas52:『バンブルビー』と『スパイダーバース』も…一番最初の『レディ・プレイヤー1』の時に話したけど、立て続けすぎる問題が今年も当然あって、2,3月が凄いんだよね。『バンブルビー』にせよ『スパイダーバス』にせよ、確か3月くらいだったんで。で割と『アクアマン』も近い時期にあって

Taiyaki:ああ、観ました

Massas52:で『キャプテン・マーベル』もあるじゃないですか

Taiyaki:確かに

Massas52:やべーなっていう

Taiyaki:怒涛(笑)

Massas52:怒涛だし、今挙げたタイトルは全部自分的にはすごい楽しみにしてるもの何で

Taiyaki:殺す気か!って

Massas52:受け手側として大丈夫かって(笑)毎週過呼吸になるんじゃないかっていう

Taiyaki:まあ、前も言いましたけどMassasさんは『バンブルビー』を観て勃起して号泣しますよ!

Massas52:いや、感情の発露の仕方がおかしいよ!

Taiyaki:僕は何と言ってもGODZILLA キング・オブ・モンスターズ』『名探偵ピカチュウですね

 

Massas52:『名探偵ピカチュウ』は超楽しみですよ

TaiyakiMassasさんはポケモンGOからポケモンにハマってる人ですからね(笑)

Massas52:リアルタイムでポケモンに熱狂してる人としてはすごい楽しみですよ。まさかのライアン・レイノル

Taiyaki:ブログにも書きましたけど、予告編のデザインには感動しましたからね、まあいい映画になるんでしょうけども。あとはタランティーノ『Once Upon A Time In Hollywood』

Massas52:これはだって、だってさ、ブルース・リーが出てるでしょ

Taiyaki:いや、「だって」って(笑)それはMassasさんの視点でしょ!

Massas52:だって遂に本丸にタランティーノが手を出すわけですよ!ちょこちょこと『キル・ビル』を始め色んな所で触ってきてた人が。それがとうとう出るのかと…

Taiyaki:あと#MeTooを経てどうなるのかな、と気になるところですけど

Massas52:あとここ最近のタランティーノって歴史を捻じ曲げてまでの復讐劇をするじゃないですか。そこでブルース・リーですよ!

Taiyaki分かったよ!ブルース・リーは分かったよ!

Massas52:皆思ってるけど、ブルース・リーシャロン・テートを助けるんじゃないかっていう。実際コーチだったという話もありますけど

Taiyaki:Massasさん的には『Once Upon A Time In Hollywood』でも勃起して号泣すると!

Massas52:うるせーよ!

Taiyaki:ということですね、この対談も3時間ですよ!今からこれを書きおこしとなると頭が痛くなりますよ!まあ、書きおこし頑張りますので、今回はありがとうございました!

Massas52:ありがとうございました…無理やり終わらせたな(笑)

Taiyakiじゃないと、終わらないから!

Massas52:はいはい(笑)ありがとうございました!

 

(対談終わり・第二弾の予定は未定

 

*1:対談の【前半】『運び屋』の項を参照。

【新企画】第一回シネ漫才「2018年映画を振り返る」 VS Massas52【クライマックス】

 突如として始まった対談企画・第三回!「対談すればネタも考えなくて済むからラッキー」なんて軽い気持ちで始めた企画も、まさか毎日1万文字以上の文章を書くことになるとは想定しておらず、ヒーコラヒーコラキーボードを涙と指の血豆でにじませてタイプしていますが、3回にまとめるつもりがまさかの4部構成!今回はMassas52さんの2018年ベスト映画の第4位までを振り返るッ!

 

Massas52さんの2018年映画ベストテン(第10位〜第4位)

 第10位『バトル・オブ・ザ・セクシーズ』~スティーブ・カレルが嫌な奴だから燃える~

Massas52:これはね、まず予告が凄い良かったんですよ。この映画の予告編憶えてる?

Taiyaki:僕この映画は観ましたけど、予告編はあまり覚えていないですね。日本のと一緒なのかな?

Massas52:あーどうなんだろう。日本オリジナルって感じではなかった気がする。予告編の音楽使いとか、ティーブ・カレルが良かった。これは当然観てますよね?

Taiyaki:あーもちろんもちろん、僕はスティーブ・カレルのはなるべく観るようにしてますよ、コメディ好きなんで。ただ、僕が観たのは2017年ですね。

Massas52:あーそうかそうか。まあ、コミカルなところもありつつ、ティーブ・カレルのあのテニスプレイヤーの演じっぷりがもういいじゃないですか。

Taiyaki:あっはっは、当時は普通のファッションですけど、あのショートパンツのバカバカしさとかね

Massas52:本当になんか、お前、いただろ!(笑)みたいな、そういうところもありつつの、性的にもいろんな展開を見せるじゃないですか、エマ・ストーン側が

Taiyaki:…ああ、そうですね!如何せん観たのが2年前なんで、今記憶と戦ってます…

Massas52:ははは、ちょっと時差がね。そうそう、そういう色な話があってからのクライマックスのテニスの試合。あそこがやっぱり燃えたんですよね。

Taiyaki:いやー、燃えますよね。スティーブ・カレルはちゃんと嫌な奴を演じてるのが偉い!セット力のある嫌な奴ですよね。

Massas52:凄い燃えたという、本当に単純な、そんなところです。

 

第9位『ウィンド・リバー』~緊迫感で死ぬ~ ※『カメラを止めるな!』のネタバレ注意

Taiyaki:僕Massasさんのベストテンは3つしか観てないからコメントし辛いというのはあるんですけど、『ウィンド・リバー』も観てないんですよね。これテイラー・シェリダンの監督作ですよね?

Massas52:そうそう、『ボーダライン/ソルジャーズ・デイ』を見逃したということもあり…

Taiyaki:贖罪的な?

Massas52:贖罪…贖罪じゃないんだけど(笑)これはこれで全然面白いですよ

Taiyaki:これはどういう映画なんですか?

Massas52:ある女性が逃げてるところから始まるんだけど、寒いめっちゃ雪降っているところで。それが何によって起きたのかを色々捜査して行くんですけど、ジェレミー・レナーエリザベス・オルセンが…

Taiyakiアベンジャーズ』じゃないですか!

Massas52:ね(笑)しかもジェレミー・レナー『インフィニティ・ウォー』に出てなかったもんだから…

Taiyaki:お前そこにいたのか!

Massas52:そういう見方もありつつ(笑)

Taiyaki:ヴィジョンは?

Massas52:ヴィジョンは出てないけど、パニッシャー』は出てた

Taiyaki:わっはっは!

Massas52:『パニッッシャー』はめちゃめちゃいい役で出てた。まあ、それはあんまり深くは言わないんですけど…。色々いいところはあるんですけど、銃撃戦がクライマックスにあるんですけど、本当に観てたら緊迫感で死ぬんじゃないか、みたいな。

Taiyaki:『ソルジャーズ・デイ』ですね…!

Massas52:そうそう…それもあるから凄い観たかったんですけど…それと、さっき言った、とある女性が寒空の中で逃げていて、っていうところに至るまでの、最後の方で何故そうなったかっていう回想が入るんですけど…

Taiyakiカメラを止めるな!』じゃないですか!

Massas52:いや、観たことある映画で例えなくていいよ!

Taiyaki:だって僕それしかやることがないんですよ、今!

Massas52:そこの入り方が凄い良かった。描写単位の話なんで観てない人だとちょっとアレなんですけど…

Taiyaki:あれですか?エンドロール入ってから回想みたいな…

Massas52:だからそれは『カメラを止めるな!』だって!

 

第8位『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』~ジャッキー最新作はトンデモ映画~

Massas52:『フォールアウト』は前回喋った通りですけど(笑)

Taiyaki:補足するなら?喋り忘れたみたいな

Massas52:基本的にジャッキー・チェンの映画がやってたらベストテンに入れたい、っていうのを淀川長治さんが昔そんなことを言ってましたけど

Taiyaki:はっはっは、その枠ですか?

Massas52:それを実践してたんだけど、そうその枠は今やトムなんじゃないかっていう(笑)

Taiyaki:『フォールアウト』はまあさっき話したんだけど、本場のジャッキーの方は今年はどうだったんですか?(注:Massas52さんは香港映画ファンであり、ジャッキー・チェンを敬愛している

Massas52:ジャッキーの方は、『ポリス・ストーリー/REBORN』という映画がありまして

Taiyaki:…なかなかのトンデモ映画だと聞いてるんですけど(笑)風の噂で

Massas52:トンデモない映画ですね、一切『ポリス・ストーリー』は関係ないという。ただ、主題歌だけ『英雄故事』のセルフカバーなんですよ。

Taiyaki:ああ、そこだけ?

Massas52:それ以外は特に『ポリス・ストーリー』ではない…まあ、普通にSFアクション…普通にというかジャッキーとしては珍しいんですけど

Taiyaki:途中からジャンルがガラリと変わると聞いたんですけど?

Massas52:途中かな?割と最初から

Taiyaki:じゃあ、最初の方でエンドロールが流れてジャンルが変わるんですね?

Massas52:だからそれは…(笑)ずっと同じ映画しか見てないって感じになるから、違いますよ!

 

第7位『寝ても覚めても』~キスから始まる物語~ 

Taiyakiアメリカいると日本の映画全然観れないんで、僕このベストテンを見るまで全くこの映画の存在すら知らなかったですよ

Massas52:早い話が、東出昌大一人二役をやってて

Taiyaki桐島、部活やめるってよの宏樹くん

桐島、部活やめるってよ
 

Massas52:そうそう。で、ヒロインがいて、最初は一人目の東出くんがワイルドな雰囲気というか、突然その女の子の目の前に出てくる。確か美術館かどっかで鉢合わせるんだけど、いきなりキスをしてそこから付き合い始めるという、結構衝撃的な恋愛を始めて

Taiyaki:『キスから始まる物語』みたいな映画ありませんでしたっけ?

Massas52:そういう感じのタイトルはあったかもしれない(笑)で、その二人がまず付き合ってまして、その男がいきなり彼女の前から姿を消して。最初その二人は大阪にいたんだけど、時間が経って彼女が東京に就職しに来たら瓜二つの第二の東出昌大が現れて。その人は全然真面目な会社員で全く前の東出とタイプは違うんだけど、顔と背格好が全く一緒。

Taiyaki:ほうほう

Massas52:最初はそれがあまりにも一緒すぎて避けるんだけど、次第に仲良くなって…っていう感じの恋愛の物語なんですけど、なんかやっぱりずっと不穏なんですよ

Taiyaki:いや、僕聞いてて、不穏な感じしかしませんよ

Massas52:まあ、まず二人目からすると「何故俺を好きになったのか問題」があるんですよ

Taiyaki:ああ、じゃあ本当にただ似てるだけの人なんですね。僕そこからヒッチコックの『めまい』みたいな展開になるのかと思ってましたよ。

めまい (字幕版)

めまい (字幕版)

 

Massas52:それでいて、結構観る人によっていろんな捉え方があると思うんですけど、女性側の心境が結構ぎょっとすることが多くて…(笑)二人に対する接し方というか。自分が仮にこの立場だとしてこの行動とるのか、みたいなのをありえなくはないんだけど、実はこの女が一番怖いんじゃないかっていう…まあ、ちょっとその位にしておきます

Taiyaki:ほーう、うまい言い方をしましたね!だから第二の東出くんが出てくる時はエンドロールになって出てくるんでしょ?

Massas52…あんまこのパターンはうまく行ってねーな

 

 

第6位『恋は雨上がりのように』~負け犬が這い上がっていく物語~

Taiyaki:これも僕知らないですね

Massas52:これは大泉洋小松菜奈が主演で

Taiyaki小松菜奈ちゃん活躍してますね、『渇き。』以降

Massas52『来る』とかも出てるしね。これがよくある「オジさんに女子高生が惚れちゃった」系の話なんですよ

渇き。

渇き。

 

 

Taiyaki:ふーん……大丈夫なんですか、その話?

Massas52:(笑)という入り口なんですよ。入り口かと思って油断してたら、めちゃくちゃこの映画評判が良くて、いざ観に行ったんですけど、これが負け犬達の這い上がって行く系の話だったんですよ

Taiyaki:えー!そんな急に『ロッキー』的な話になるんですか?エンドロール後に?

Massas52:エンドロールって…(笑)じゃあエンドロール前はおじさんとJKの話かと思いきやみたいに…(笑)まあ、ちょっと粗筋で載ってるレベルで話すと、女子高生が元々陸上部で割とスター選手だったんだけど、怪我でやめてて。そんな時にたまたま立ち寄ったファミレスで店長やってた大泉洋に、落ち込んでる所に手品見せてもらうくだりがあって、そこから恋を抱いてファミレスでバイトを始めるという

Taiyaki:ふーん……大丈夫なんですか、今日日おじさんに女子高生が恋するストーリーって…?

Massas52:俺も思ったんだよ、思ったんだけど、そこがだから…

Taiyaki:ミスリード

Massas52:ミスリードっていうか…恋というか、挫折していた中で出会って優しくされて、みたいなのだったのが、大泉洋が告白を受けた後にどう振る舞うかという、ちゃんと陸上で夢を断たれた女の子の再生に力を貸して行くっていう振る舞いになって行く。さらに大泉洋側もファミレスの店長っていう仕事をしているわけだけど、こういうとあれだけどファミレスの店長になりたくてなったかっていうと彼もそうではないわけで。で、そこには何があったのか、みたいなところもあって、お互いを助け合って行くみたいな

Taiyakiラ・ラ・ランドみたいですね

ラ・ラ・ランド(字幕版)
 

Massas52:あーそうそう、ちょっと近いところがある。だから最終的にものすごい爽やかな終わり方をする映画なんですけど、いわゆる高校生向けの青春映画かと思ったら、凄い良かったという

Taiyaki:へー、気になるなぁ。ちなみに監督とかは?

Massas52:えっとね、永井聡って人

Taiyaki:あー、帝一の國の人か、あと『ジャッジ!』とか

帝一の國

帝一の國

 
ジャッジ!

ジャッジ!

 

Massas52:AOIプロなんだよね

Taiyakiプロ…頭が、ウゥッ!

 

第5位『A Ghost Story ア・ゴースト・ストーリー』~ただただ傍観者なケイシー・アフレック

Taiyaki:これも観てないんですよね…

Massas52:これはね、あんまり話っていう話はないんだけど…ケーシー・アフレックとルーニー・マーラが主人公夫婦で

Taiyaki:印象的なポスターは知ってますけどね

f:id:HKtaiyaki:20190116010010p:plain

Massas52:あの風呂敷というかシーツかぶったやつね。で、ケーシー・アフレックが先立っちゃって、妻が残されて、っていう時にケーシー・アフレックがああいう状態の幽霊になって出て来るんですけど

Taiyaki:えー、こんなE.T.が布かぶってるみたいな格好で…

Massas52:全然誰にも見えないんだけど

Taiyaki:え、見えないっていう設定なんですか?

Massas52幽霊同士は見えるんだけど、人間には見えない。これね、説明が難しいんだよね…

Taiyaki:へー、じゃあケーシー・アフレックは顔はずっと出てないんですか?

Massas52:そうそう、最初以外はほとんど出ない

Taiyaki:ずっとこの状態なんですね。それは面白いですね、手法としては

Massas52:あと全編4:3で、8mmじゃないと思うんだけど、昔のフィルムで観ているような感じの画を撮ってる

Taiyaki:これってA24ですか?

Massas52:あーそうそう

Taiyaki:A24の4:3でいうと、ジョナ・ヒルの監督デビュー作『mid90s』って映画も4:3でフィルムで撮ってましたね。



 Massas52:あーそうなんだ。

Taiyaki:僕これビジュアル的にホラーだと思ってたんですけど

Massas52どっちかっていうとファンタジーかな。なんだろうな、そんなに話らしい話があるわけじゃなくて、本当にひたすら死んだケーシー・アフレックが妻を見続けるっていう

Taiyaki:話さないんですか?

Massas52:話さない。あんまり自分からは発信ができなくて、けどある場面だと物に触れて落としちゃう、みたいなことはあったりもする。お皿とかを触ったらそれが落っこちて、それがポルターガイストみたいな感じになる

Taiyaki:まあ、ルーニー・マーラからしたらね

Massas52:で、こっちから発信ができないんだけど、ルーニー・マーラが家を去ろうとする時に、ある置き手紙を残す。で、その置き手紙を柱の避けたところに挟んで去って行くんだけど、それを延々とシーツの中から取ろうとして全然取れないというくだりとかもあったりして(笑)

Taiyaki:わはは、そういうギャグとかもあるんですね?

Massas52:ギャグじゃない、物凄いもどかしいの、そこは。ひたすらもどかしい描写だったり、幽霊が見ているルーニー・マーラの姿を永遠と結構長回しで撮ったり、なんか不思議とずっと見れちゃう

Taiyaki:ベストテンのポイントは?

Massas52:えっとね、こんな話をしたんですけど、それが全体の3分の1くらいなのかな。

Taiyaki:えっ!?

Massas52結構壮大な展開を見せるんですよ

Taiyaki:へー!だから話し辛いような感じ出してるんですね

Massas52:まあ、簡単にワンポイントだけいうと、死んだことによって彼は時間を超えた存在になるので、いろんなものが見えて行くんですよ。あくまで彼は傍観者なんだけど。っていう視点が面白い、っていう映画です。

Taiyaki:彼自身は介入はできないんですよね?

Massas52:介入はポルターガイストくらいしかできない。

Taiyaki:凄いなんか哲学的ですね。ちょっと興味出てきました、観ておこう

 

第4位『ミスミソウ』~ひたすら復讐が美しい~

Taiyaki:まあ、ツイッターかなんかで評判は聞いてましたけど、そんなに良いんですか

Massas52:これはね、『恋を雨上がりのように』もそうなんだけど、漫画原作モノは本当にここ最近は水準が上がってきた…上がってきたというか、高いものが増えてきたのかな、低いものも当然あるんでしょうけどね

TaiyakiBLEACHとかね

BLEACH

BLEACH

 

Massas52:あー観てない(笑)

Taiyaki:まあ、大して話すような映画でもないです

Massas52:語る価値もないのか…(笑)まあ『ミスミソウ』は雪景色の中で起こる殺戮っていうのがあるんだけど、僕が好きな画として基本なんですけど、『修羅雪姫』的なところとか

Taiyaki:オマージュを捧げたキル・ビルとかね

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Massas52:で、まず最初は主人公の女子高生がいじめにあってて、結構そのいじめの描写が壮絶なんですけど、そういうところから始まってからの、簡単にいうと復讐劇なんですけど、ひたすら復讐する様が美しいというのは一番のポイントかな。全体的に美しいんだけど、ゴア描写的なのが結構時折チープなところも結構あったりするんですけど、そこもまたちょっと愛らしいポイントかなと

Taiyaki:でも暴力描写が美しい映画は傑作が多いですよ

Massas52:やっぱ雪景色強いなというのはあるんですけど

Taiyaki:ヴィジュアル的にね。タランティーノ『ジャンゴ/繋がれざる者』も白い綿花に一瞬血が舞うところがあるじゃないですか。やっぱり真っ白なところに赤っていうのが美しさがありますよね

Massas52:そうそう。で、この映画が面白いのは、ずっと雪が降り続けてて、惨劇が起こって行くんだけど、惨劇の跡が雪でどんどん積もって消えて行くっていう

Taiyaki:おー、だからバレないみたいな?

Massas52:行方不明者が大量に出てくるっていう

Taiyaki:えー(笑)そんな穏やかじゃない映画なんですね

Massas52:その数日間の中でどんどん行方不明者が現れて行く(笑)その復讐に転じるきっかけとなる出来事が、あまりにも凄惨な出来事が起こりすぎて、そりゃ皆殺しにもしたくなるわって感じのところはあるんですけどね。なので物凄い感情的にも揺さぶられたし、その後の復讐の描き方も凄い好きだなっていう

Taiyaki:復讐劇として完璧な一本ということで

Massas52:それに尽きるね。で、去年普通に一回見たのと、暮れに文芸座でオールナイトでこれに近いような映画をまとめた4本立てがあって。で、その4本とも観たら大抵の登場人物がほぼ死ぬっていう(笑)

Taiyaki:わはははは!

Massas52:4本観て何十人死んだんだろ

Taiyaki:なんか、作った人たちのルサンチマンが溜まってますね(笑)

Massas52ルサンチマンとそっからの解放がね

 

 

【次回・完結編に続く…多分完結編

【新企画】第一回シネ漫才「2018年映画を振り返る」VS Massas52【中盤戦】

※こちらは前回の記事の続きです。

 

 前回突如始まったMassas52さんとの対談企画!当初書き起こしが絶対にヤバいことになると思っていたので45分くらいで切り上げるつもりが、ベストテンという題材をそんな短時間で語り切れる筈が無く、あれよこれよと話している間に3時間!睡眠時間を削りながら書けども書けども終わらない書き起こしに嫌気がさし既に第2回以降の開催が危ぶまれているが、今回はTaiyakiのベストテン上位5作品を語り尽くす!

 

Taiyakiのベストテン 第5位〜第1位 

第5位『グリーン・ブック』〜ラジー賞からアカデミー賞へ〜

Massas52:これはあんまり知らないです。どんな映画ですか?

Taiyaki:『グリーン・ブック』はファレリー兄弟っていう僕の大好きな監督がいまして、『メリーに首ったけ』とか

メリーに首ったけ (字幕版)

メリーに首ったけ (字幕版)

 

Massas52:はいはい、その人たちね

Taiyaki:特にそのお兄さんのピーター・ファレリーが単独で撮った映画で、1960年代の差別がまだアメリカにはびこっていた時代の話で。ヴィゴ・モーテンセン扮するNYのイタリア系のチンピラがいるんですけど、その人がボディガードとして黒人に雇われるんですよ。その黒人というのが音楽家で金持ちで凄い上流階級の出自の人で、その人がアメリカ南部でツアーをするんですけど南部は差別意識が強いから危ないということでヴィゴ・モーテンセンが雇われるんです。もちろん、そのチンピラの人も学がないから最初はいがみ合ってるんですけど。

Massas52:まあそうなるだろうね(笑)

Taiyaki:段々旅を通してお互い仲良くなって…っていう話なんですけど、日本公開も3月なんでどこまで話そうかすごく迷うんですけど(笑)

Massas52アカデミー賞絡み的な感じなんでしょうね

Taiyaki:それも僕は凄い感動しているんですけど、あの下品でエロいコメディーばっかり撮ってたファレリー兄弟(の片割れ)がアカデミー賞候補!?っていう(笑)数年前まで『ムービー43』を撮ってたのに

ムービー43

ムービー43

 

Massas52:あれも大変な映画だったね(笑)あのオムニバスのどれを撮ってるの?

Taiyakiヒュー・ジャックマンの顎にキンタマが生えちゃうやつです。あれ撮ってラジー賞総なめみたいな人がですよ?アカデミー賞ってハル・ベリーの逆みたいで僕は感動しましたよ!*1まだノミネート発表されてないけど

 Massas52:スタローンもそうじゃないですか、ラジー賞常連からの助演男優賞ノミネートみたいな。

Taiyaki:そういう点にも感動したっていうのはあるんですけど、まあそれは舞台背景なんで置いておくとして、『グリーンブック』が凄いのは、保守的なイタリア系のチンピラが多様性とか人に優しくなることについて学んでいき、一方で上流階級の人も、貧しい人の気持ちがわからない人だったんですけど、南部での旅を通して初めて労働者階級の気持ちが分かり、なおかつ二人のロードムービーとしても面白くて、リベラルな東海岸から保守的な南部に移るに連れて風景も変わっていくという。そして主人公がボディガードする黒人が音楽家ということもあって劇中いろんな曲が流れて来るんですけど、音楽映画としても面白くて、もちろん二人のブロマンスもありいろんな映画の要素があって完璧なんじゃないの?というのが『グリーンブック』で面白かったですね。

Massas52:これは普通に観たいですね。

 

第4位『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』〜積み上げたものをぶっ壊して〜※ネタバレあり

Massas52:今年MCUは色々あったじゃないですか。ブラックパンサーもあったし、アントマン&ワスプもあったし。でもインパクトがどうしても…

Taiyaki:これは凄かったですね。いつも電話でMassasさんに愚痴ってますけど、僕はMCUやシネマティック・ユニバースに対して懸念点はあったんですよね。永遠に終わらないものってどうなの?というところとか

Massas52:まあね

Taiyaki:ただ、フェーズ3に入ってからは結構ずっしり残る作品は多かったんですよね

Massas52:今の世代を収束させようという感じがね

Taiyaki:今思い返すとそこの設計がうまく言ってたんだなぁと思いますね。今思い返すと、2017年に見たやつ全部面白かったんですよね。ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Vol.2』に始まり『スピダーマン:ホームカミング』マイティ・ソー/バトル・ロイヤル』も。フェーズ2の味の薄さに僕はマーベルに対して僕が好きだったマーベルとはちょっと違ってきてるのかなって思ってたんですけど、フェーズ3に入ってから『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカから始まって…今思うと『シビル・ウォー』から始めるっていうのがすでに計算高いんですけどね

 

Massas52:計算半分の、バットマンVSスーパーマン/ジャスティスの誕生』もやるからそれに当てようというのもあったけどね 

Taiyaki:当てられて…

Massas52:…まあ言いたくはないけどマーベルが圧勝してしまうっていう(笑)

Taiyaki:あの時のDCの可哀想な感じね(笑)

Massas52:同じくらいの時期だったよね

Taiyaki:なんなら企画だけだったら『バットマンVSスーパーマン』の方が早いですからね

Massas52:まあ、早ければ良いというものではなかった

Taiyaki:とにかく、『シビル・ウォー』で一回崩壊させてからの、ドクター・ストレンジとか新しいヒーローを足しつつ…

Massas52:だから言うなれば、フェーズ3はずっと『帝国の逆襲』なんだよ。

Taiyaki:ああ!

Massas52:長い『帝国の逆襲』でずっとハラハラしているっていう。まあ、『シビル・ウォー』でピーター・パーカーの台詞としても出てきたけど、『インフィニティ・ウォー』の終わり方を見て「これが完全なる『帝国の逆襲』だったんだな、そしてそれは実は『シビル・ウォー』から始まってたんだな」って思ったんです。

Taiyaki:おおー、なるほどね!いやーだから『インフィニティ・ウォー』の偉いところは、僕がマーベルに対する、色々キャラとかも増えて現代のファンとかもちょっと気持ち悪い感じに…これ言ったらちょっと叩かれそうだけど、現代のマーベルに対する妄信的なファンダムには危機感を覚えていてアメリカ人はマーベルならとりあえず劇場に行くってスタンスなんですよね。マーベルなら叩かないみたいな。

Massas52:一時の『スター・ウォーズ』もそうだったでしょうね

Taiyaki:だけどその積み上げてきたものを全部ぶっ壊す、っていう終わり方に度肝を抜かれましたね。

Massas52:漫画でやってきたことではあるんだけど、ちゃんと実写映画という質量を伴ったものでやるという、そこがトンデモないっていう

Taiyaki:『スター・ウォーズ』もそうですけど、僕がなんでシェアード・ユニバースとかに懸念点を抱くかっていう一因に、俳優の命っていうのは有限だというのがあるんですよ。

Massas52:はいはい

Taiyaki:だから僕は『ローグ・ワン』みたいにCGで蘇ったピーター・カッシングみたいなことはして欲しくないんですよ。でもMCUとかディズニーは永遠に作るとか言ってますけど、俳優やスタッフ、背景にいる人たちの才能っていうのは、無限にあるものじゃないんだ、っていうことを理解して欲しいんですよ、ディズニーには。 

Massas52:言いたいことは分かるんだけど、でもマーベルは結構分かってそうだけどね。

Taiyaki:っていうのは『インフィニティ・ウォー』で感じましたね。そこはちょっと僕の認識が間違ってたのかな、というのは思いました。

Massas52:アメコミをずっとやってる会社っていうのは、アメコミ作品のタイトルは同じでも、ライターが変わったり絵を描く人が変わったりしていくものなので、そこで同じキャラクターのシリーズであっても個性が変わって行く、ということをずっとやってきた人たちな訳だから、それが映画になっても同じように捉えているんだろうな、っていうのは思うね。そこでちゃんと世代を変えるだったり、どこかでリブートするだったり、そういう感覚を映画界に持ち込もうとしているのかな、っていうのは感じるところかな。

Taiyaki:いかにケヴィン・ファイギがプロデューサーとして優れてるかっていうのが出てましたよね。

Massas52:やっぱ映画畑の人がアメコミを映画化しようとしてたのと、ちょっと変わってきたところというかね。今後ドラマ作りすぎになるんじゃないか問題というのはあるんだけども

Taiyaki:結局だから僕が嫌だった頃に戻って行くんじゃないかっていうのはあるんですけど(笑)すでにディズニー配信サービスのDisney+で各キャラクターのドラマ制作が決まってますけど、そういうのになってくると違うんじゃないかな、って僕は思います。

Massas52:追う側がしんどいっていうのはあるよね

Taiyaki:これ確か高橋ヨシキがメルマガで書いていたことなんですけど、ドラッグの売人と中毒者の関係と一緒なんですよね

Massas52ツイッターでよく回ってくる「気持ちよくなるサイクル」みたいなミームがあるじゃん。囲い込みサービスで「この中で観れるコンテンツだけ提供します」ってやりだしたらいよいよだな、って感じはちょっとする。

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Taiyaki:そうそう、アレと一緒なんですよ!高橋ヨシキが言ってましたけど、ドラッグやってる人は止められないんでしょうがないじゃないですか。一番悪いのはプッシャーというか、それを与え続ける売人の方なんですよね。ドラッグ中毒者がドラッグやりたいって知っているのを良いことに、お金とってドラッグを与え続けて自分の中にお金が回ってくるサイクルを確保するのがドラッグビジネスですけど、同じことをディズニーはマーベルと『スター・ウォーズ』でやってて、それは不健康だっていうのを高橋ヨシキがメルマガで書いていて、僕もそれには同意しますね。という危機感を持って次行きますか。

 

第3位『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』〜トムの尊さを皆噛みしめるべし!〜

Taiyaki:いよいよ第3位に入ってきましたけど。

Massas52:これは本当にどうかしてるよね(笑)

Taiyaki:私事ですけど、この映画を見たときは僕はカナダに出張中だったんですよ。とある仕事でスカイダイビングをする撮影に同行していまして。カメラマンが頭にGoProを着けて先に飛んで、そのあとに役者が飛ぶっていう撮影だったんですけど、多分スカイダイビングの撮影って全部そうなっているんですよ。その映像を観ていたんで、『フォールアウト』のHALOシーンを観て僕は「本当に飛んでるじゃん!」ってめちゃくちゃ驚いたんですよ。

Massas52:わはは

Taiyaki:もちろん規模感とか全然違うんですけど、映像の感じとかから実際にカメラマンとトム・クルーズが飛んで撮っているというのが分かるんですよ。

Massas52:ゴマカシがないというのがね。

Taiyaki:「これマジで飛んでるやんけ!」ってところから『フォールアウト』は始まって、そこからはもう怒涛の連続でしたね。

Massas52:作り方もどうかしている領域に入ってきたじゃないですか。トム・クルーズジャッキー・チェン化しているというのは色々言われていますけど、段々勝新太郎っぽくなってきたな(笑)本当に思いついたまま撮る映画人になってきたなという。まあ、それができる自由を得たということなんでしょうけど。

Taiyaki:観終わったあとに、これどうやって撮ってるの?と思って制作背景を調べたんですけど、撮影した順番が最初ヘリコプター、次がロンドンでトム走りやって骨折って中止になって(笑)で、最後にHALOジャンプ撮ってるんですよ。だから本当に結末から撮っているという(笑)多分トムの中で「俺これやりたい!」という、あの正気の沙汰じゃないヘリコプターのシーン

Massas52:まあ、あのシーンは必要だからね(笑)

Taiyaki:あれを自分で操縦するというのを先に撮って、「あれ、これに繋げるためにはどうしたら良いんだろう?」ってなって、まあとりあえずヘンリー・カビル逃すか、と(笑)で、そこ撮って、「あれ、じゃあヘンリー・カビルを逃すためにはどうするかな

?」ってなって、「じゃあとりあえず、最初は見たかってことで良いんじゃない?」っていう風に後ろから撮ってて、だから繋がってはいるけど、「なんの話なの?」っていう違和感はだから出来たんじゃないかな

Massas52:だから香港映画的なんだよね

Taiyaki:脚本をその場で書いている

Massas52:そうそう、見せ場重視っていうかね

Taiyaki:僕が3位っていうこの高順位に載せたのは、アメリカ人の間でトム・クルーズを下に見てる感、っていうのがあると思うんですよね。

Massas52:存在が大きすぎるから、小馬鹿にされがちというのはあるよね。

Taiyaki:多分サイエントロジーとかスキャンダルのせいなんでしょうけど

Massas52:それもあるかな、そういえばそうだな

Taiyaki:で、見もしないで「どうせあれでしょ?バカみたいなアクション映画出てるんでしょ?」とか皆思ってると思うんですよ。で、トムの方も『ザ・マミー/呪われた砂漠の王女』とか出ちゃうから。

Massas52:そういうバカなやつもやってるから(笑)

Taiyaki:「だけどお前ら、どんだけ今トム・クルーズが映画界にとってすごいことをしているのかわかってるのか!?」という、啓蒙の意味も込めて第3位ですね。

Massas52:それはでも大事ですよ。やっぱ全世界向けにやれている人なわけじゃん、トムにせよ、ジャッキーにせよ。地元で軽んじられがちというのはあるんじゃない?ジャッキーもあんまり香港だと…っていうのもあるし。

Taiyaki:あ、そうなんですね。

Massas52:それは中国の関係性というのもあるんだけど。ジャッキーは中国と仲良いから、香港だと中々…

Taiyaki:まあ、確かに。香港じゃないですけど、中国人の友達とかにジャッキー・チェンの話をしても反応は薄いですね。

Massas52:祖国に背を向けている感があるんだけど、トムもそうだけど世界では評価されるけど自国だと色んな見方が出てきちゃうから、っていうのはあるのかもしれない。だから啓蒙は意外と大事なんじゃない?

Taiyaki:そうですね。だから僕はどんだけトム・クルーズが偉いのか、っていうのをアメリカ人を正座させて啓蒙して行きたいと思います!

Massas52:とか、ダークユニバースの件もね

Taiyaki:それは許してあげてよ〜『ザ・マミー』は飛行機のシーンをトムがやったのは尊いでいいじゃないですか!

 

 

第2位『カメラを止めるな!』~負け犬再生の物語~※ネタバレあり

Massas52:年内にちゃんと観れたんですね

Taiyaki:観ましたよ!Blu-ray発売決定発表された瞬間にアマゾンで予約して、届いた週のうちには観て。確か観始めたのが夜の1:00くらいで次の日全然仕事あるって状態でしたけど、寝落ちするかなって思いましたけどもう面白くて面白くて。それどころか興奮して目が覚めちゃってそのあとメイキングまで見ましたからね。

Massas52:面白いでしょやっぱ。僕もメイキング見たいですよ。

Taiyaki:僕も映像業界の端くれですけども、観てて色んなあるあるはあるんですよね。でも一番最初の「これは俺の映画なんだよ!」という台詞から、映画全体のメッセージがつけられてるじゃないですか。そこにグッときたというのはあって。で、もうネタバレしちゃいますけど、ワンカット部分が終わって、後半の「実はこうなってました」っていう部分。このブログでも書きましたけど、僕が一番感動したのは構造って部分じゃなくて、負け犬だったやつらの再生話として映画本編は感動したんですけど。

Massas52:うん

Taiyaki:でもメイキングみると、ワークショップに集められた人たちの暗いどうしようもない感じがあって、「僕はこの映画に出て人生が変われば良いなって思ってます…」みたいなことを皆言うんですよ。その人たちが一生懸命稽古とか重ねて、頑張って本番のトラブルを乗り越えて作って…って言う過程をメイキングで見てて、本当にリアルでも負け犬が立ち上がるって言う話だったんだ、ってところにメイキングで僕は号泣しましたよ!

Massas52『ロッキー』的な側面がちゃんとある映画だったんだな

Taiyaki:どうでした?やっぱり日本での盛り上がりっていうのは?

Massas52:あーそうね、普段全然映画を観ない人でも観るくらいの広まりを見せてたんで、本当にヒットしたんだなって感じでしたよ

Taiyaki:何回見ました?

Massas52:いや、俺も結局1回しか観れてない

Taiyaki:行った劇場の雰囲気とかは?

Massas52:雰囲気的には前半から笑う人が結構いるんで、リピーターがそれなりにいるんだろうな感も凄かったね。前半はね、初見だとあんまり笑うポイントじゃないだろうから

Taiyaki:あれは初見の時から笑いましたけどね、「ちょっと…」「いやちょっとってなんだ!」の下り(笑)明らかになんかあるだろ!って感じで笑いましたけどね

Massas52:そういうところはあるけどね(笑)まあでも劇場っぽいというか、結構大きめの400席くらいのスクリーンで観たんだけど、小劇場的な一体感はあった。ちゃんと笑うところでは笑う感じがあった。舞台を見ているかのようなグルーヴ感は生まれてたんで物凄い勢いもあるし、マニアックにしようと思うとやっぱゾンビっていう題材もあるから入りがちだと思うんですけど、そういうところが無くてそこが受け入れられたんじゃないかな、って気がします。

Taiyaki:あと『カメラを止めるな!』を観て偉いな、と思ったのは、台詞で一切何も説明していないですよね。

Massas52:ああ、そうね、説明は確かにね

Taiyaki:例えば、監督が最初「俺こんな企画撮らないよ」とか言ってたのに、娘が好きな俳優が出てるのを知って決意するくだりとか、映像で全部見せていって…。下手くそな映画だったら絶対に「娘のために撮ろうと思って」みたいなことを言わせますけど、そういうダサい会話台詞が出てこないのは偉い!と思いましたね。

Massas52:それはある。すごいスッキリまとまってるもんね。余計な部分がない。

Taiyaki:あと、意外と小さい伏線とかも結構貼られているんですよ。マオちゃんが子供に「私昔バスケ部だったんだけど…」って語りかけてて、それで後々マオちゃんが生首のプロップを投げる時ちゃんと女バスのボスハンだったんですよ(笑)そういう小さいと事も回収していて、あと目薬に込められた意味みたいなのも、ああいう小道具の使い方を取っても全部上手かったですね。

Massas52:確かに面白かったですよ。きめ細やかで、そういうところでもあまりツッコミどころが無く、というかね。筋が通ってるところがね。ちゃんと積み重ね積み重ねでやってるから面白い。

Taiyaki:唯一のツッコミどころは、ゾンビチャンネルなんかねーよ!

Massas52:そこだけ一体どこの国の話なんだよっていう、どんだけゾンビが受け入れられた市場なんだ(笑)日本だとゾンビチャンネルより先にサメチャンネルができる

Taiyaki:あっはっは、じゃあ僕も作ろうかな、カメラを止めるな!』のサメ版!

 

第1位『クレイジー・リッチ!』〜ハリウッドにしか作れないアジア系映画〜

Taiyaki:そして僕の1位は『クレイジー・リッチ!

Massas52:いいですね、これは

Taiyaki:あ、いいですか?意外性とかないですか?

Massas52:意外性はないけど…(笑)まあ、結構前から推してたからね

Taiyaki:まあそうですね…僕の日系アメリカ人の同僚がいたんですけど、その人が「この映画の出来よりも、私この映画のことが好きかもしれない」って言ってて、僕完全にそれなんですよね。実際のこの映画の完成度よりも、僕この映画のことを愛してる。

Massas52:やっぱりそういう存在なんでしょ、この映画って。

Taiyaki:これも何回も言ったり書いたりしてる話ですけど、火曜日の夜タイムズスクエアの劇場で、「こんなに大きいスクリーンに当てる!?」ってくらいのめちゃくちゃ人が入ってるスクリーンで、ドッカンドッカン受けて、皆手叩いて笑ってるのを観てるだけで僕は泣きましたからね。多幸感で。

Massas52:そこが今までない光景だ、っていうのは絶対あるよね。

Taiyaki:のみならず、映画としてのテーマっていうのも素晴らしくて、アジア系映画って言われてますけど、中国日本じゃできない恋愛映画でしたよね。ああいいうルーツと戦う物語になったのは、アメリカ人ならではの視点だと思いましたし、あくまでハリウッドが作ったアジア人映画なんだな、と思いましたよ。

Massas52:そこはそうだよ、絶対

Taiyaki:どうですか、Massasさんの『クレイジー・リッチ!』評など?

Massas52:そんなに改まって言われても…(笑)でもアメリカで凄い受けるのはやっぱりそこなんですよね。僕も全然普通の一本の映画として楽しんだし、そういう意義があるというのは分かった上で、別にベストに入れるとまでは気に入ったわけではなかったんですけど、今言ってもらった面が良いとするところもあれば、当然ハリウッド的な筋書きなんで、観た事ある話だな、で終わっちゃう人には終わっちゃうんだろうな。そこが色々評価が分かれるところなんだろうな。

Taiyaki:それは確かに…。だから僕この映画ハマらなかったって人の気持ちもわかるっちゃ分かるんですよね。僕の母親なんかもそうなんですけど、母親も『クレイジー・リッチ!』を観て「ニックのお母さんが全部正しい!」つって(笑)「あんた結婚するときは親の意見を聞きなさいよ!」って言われたんですけど

Massas52:それは純粋だよね(笑)純粋に筋書きとしてそこに目がいくっていう。ちゃんと自分の立場として観てるっていう。

Taiyaki:まあそうですね。だから僕は『クレイジー・リッチ!』は凄い好きなんですけど、あんま母親とは話したくない…

Massas52:「うるせー」と(笑)

Taiyaki:「そこじゃない!」と(笑)あと、僕が結婚した人をちゃんと紹介するかはわからないし、どこの国の人かは保証せんからな!

Massas52:確かにそういう状況ですからね

Taiyaki:あと、自分が単純に今アメリカでマイノリティっていう状況もありますね

Massas52:それはあるでしょ確実に

Taiyaki:ビザ取得してるだけの身なんで、マイノリティーって言っていいのかわかりませんけどね。まあでも、そういった面でも『クレイジー・リッチ!』はすごく応援したくなりますし、あと今年『search/サーチ』とかNetflix『好きだった君へのラブレター』も観ましたけど、アジア系が主役の年だったなと思いましたね。

Massas52:その印象はやっぱ強くて、今までのハリウッドに台頭するアジア人って個々が出ていくパターンが多かったと思うんですよ。最初は…まあ最初っていうとあれだけど、まずブルース・リーがいてジャッキー・チェンがいて、っていうのって個々での進出はあったけど、アジア人全体っていう感じはなんか新しいな。

Taiyaki:そうですね、今まではアジア人が、っていうよりは、ブルース・リーが、っていう感じでしたよね

Massas52:そうそう、今まではブルース・リーを観にいくだったのが、『クレイジー・リッチ!』は別に突出したスターがいるって感じではないじゃないですか

Taiyaki:まあ、主役のコンスタンス・ウーが『フアン家のアメリカ開拓期』の人ってことを差し置いても、集客のある人はいないですよね。

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Massas52:そこがやっぱり、アジア系だから別に興味ない、ってならない状況になったのかな。少なくとも去年はそういう状況にできてたから、このままこういう流れで行ってくれるといいよなっていうのはあります。

Taiyaki:ディズニーもこれから『ムーラン』とかやるみたいですけどね。あ、そうそうそうそう!『クレイジー・リッチ!』でもう一つ言いたかったのは、何が何でもオークワフィーナ!

Massas52:あ、そうだね

Taiyaki:僕はもうオークワフィーナの大ファンになっちゃいまして。オーシャンズ8』の時から面白すぎてこの人ヤバい!ってなったんですよ。『オーシャンズ8』もオークワフィーナ出るシーンは劇場大爆笑で。僕は『オーシャンズ8』も大好きですけども


 Massas52:『オーシャンズ8』の中でも一番面白い存在ではあったね

Taiyaki:で、その頃『クレイジー・リッチ!』の予告編が映画館で流れてて、正直『Crazy Rich Asian』ってバカみたいなタイトルだな思ってたんですけど(笑)その予告編で観たときもオークワフィーナがやっぱ超印象に残ってて、この人来てる!と思ってたら本当に大スターになりましたね。

Massas52:だから『クレイジー・リッチ!』自体はアジア人中心っていう映画で一枚キッチュな面っていうのがあったと思うんですけど、そこで行くと『オーシャンズ8』は一キャストとして普通にアジア人がいるっていう感じがあるから、それもそれで意義深いというか。ちゃんとしたそういう主要なところでの活躍の場がハリウッド映画全体的にも増えたよな、っていう気はする

Taiyaki:あと前のオーシャンズ11シリーズが一人だけ中国人がいて

オーシャンズ11 (字幕版)
 

Massas52:あれがまさにその飛び道具的な扱いだったから

Taiyaki:あれはだって台詞も与えられてませんでしたし、あれこそ変な役でしたけど、オークワフィーナはちゃんとNYのアジア系として描かれていたのは良かったですしね。

Massas52:そこがしっかりとしてたね

Taiyaki:実際オークワフィーナは僕の近所出身で、今はブルックリンの方に住んでるんですけど。彼女のインスタグラムもフォローして彼女のストーリーとか見るとガンガンNYにいるんで、僕いつか鉢合わせないかなって密かな期待を抱いているんですけど(笑)あったら何言おうかな…

Massas52:知らねーよ!

Taiyaki:そんなところで、お次はようやくMassasさんのベストテンに行きますか!

 

【次回更新の終盤戦に続く】

*1:ハル・ベリーは2001年に『チョコレート』でアカデミー賞主演女優賞受賞したのち、2004年に『キャットウーマン』でラジー賞最低主演女優賞を受賞。その際、オスカーのスピーチのパロディをした

【新企画】第一回シネ漫才「2018年映画を振り返る」 VS Massas52【前半戦】

 唐突に始まった「シネ漫才」のコーナー!僕が普段深い交流のある知人達と映画についてひたすら話していく対談をしてみようという新企画になります。本当は「シネ漫談」にしたかったけど、このタイトルは既に米粒写経居島一平さんのラジオ番組に取られてしまっていたので泣く泣く変更したのはここだけの秘密だ!

 記念すべき第一回目のゲストはMassas52さんです。Massas52さんは僕の大学時代の映画サークルの先輩で、僕が新入生だった時はもう既に4年生だったのですが、ビックリするくらい映画の趣味の波長が合いまして、Massas52さんが卒業して以降も暇さえあれば映画を観ては酒を飲んでツッコミを入れて、一緒に映画作ったり、僕がアメリカ渡ってからも暇さえあれば2時間くらい映画の話でヤンヤヤンヤLINE電話して、もうかれこれ今年で8年の付き合いになりますカップルならば何も言わなくても一緒にご飯食べる時間を合わせられる時期です。

 我ながらバカバカしく笑えて案外タメになる話を毎回しているので、2人の間で留めておくのはもったいないなぁとは常々思っていたのですが、毎年年が明けたら去年の互いのベストテンを言い合っているので、どうせなんで文字に起こして公開してしまおう、というのが今回この企画を始めた意図です。まあ、たいがい僕が意気込んで書いた記事と言うのは案外PV数や反応が少ないものなんですが、物は試しと言うことでやってみましょう!

注)絶対に書き起こしが大変だから45分くらいに終わらせるつもりが3時間も話してしまったので、3回の記事に分けました。

 

挨拶 

Taiyaki:ということで、明けましておめでとうございます!

Massas52:明けましておめでとうございます、そういえばそうだね(笑)

Taiyaki:元気ですか?

Massas52:いや、元気ですよ

Taiyaki:あっはっは、実は昨日夜中まで飲んでて喉やっちゃいましてね

(雑談・既に17分経過

Taiyaki:…というわけで、まあ、あれですよ、普段僕が偶に暇だなと思ったらMassasさんに電話かけてそのまま2時間くらい話すときがあるじゃないですか

Massas52:誰に向けてでもなく話してるときね

Taiyaki:そう、あの無駄だけど有意義な時間?

Massas52:(笑)発散も必要ですからね

Taiyaki:そうそう、あの無駄だけど有意義な時間を、無駄じゃない時間に変えようと思いましてね。もちろんいつもバカ話して楽しいけど発見も色々あるんで、ちょっと今回はブログに初めてゲストという形でですね、対談をしようかなと思った次第ですけども

Massas52:それは非常に光栄な機会…(笑)

Taiyaki:照れながら言わないでくださいよ!

Massas52:いや、普段ゲストが現れないバラエティにゲストが来るみたいに、世界観を崩さないか不安なんだけども…

Taiyaki:いや、そんな大丈夫です、まあこんなブログ誰が読んでるか分からないですけども

Massas52:大体ブログに出て来るのが弟とかそこら辺じゃない?

Taiyaki:あっはっはっは、ガチ身内で固めてますけども!まあ今回は身内さ加減を広げたということでね、お送りしたいと思うんですけども。如何せん我々は趣味が似通っているじゃないですか、映画秘宝を読んだり、宇多丸のラジオを聴いたり。ただ今回はそこに寄らないように対談の意義を見出したいと思ってますけどね。

Massas52:そうね、これから話すけれど、それが日米のベストテンが出る違いになるんじゃないかなとは思ってるけれど

Taiyaki…なんかちょっと硬いな!もっといつものふざけた感じで…っていつもふざけてるのは僕ですけどね。

Massas52:(笑)

Taiyaki:だから、僕が硬くなってどうするんだ!っていう……まあ、まあ。まあ!そういうことなんでね、宴もたけなわですが

Massas52いや、終わるの!?

Taiyaki:Massasさん、もっとお酒とかグイグイ飲んでいいですよ!僕は昨日の残りの酔いとかで頑張ってる感じですけれど

Massas52:一応さっき飲み始めましたけれど(笑)

Taiyaki:はっはっは、なんだ、エンジン入れてるんですね

Massas52:いや、実はさっきね『クリード』の2本立て上映というのを1日だけやってたんですよ、それで泣きすぎた後だったんでね

Taiyaki:…ちょっとそういう話は後に取っておいて欲しいなぁ

Massas52:(笑)だからコンディションにまだフザケが入りきっていないというね

Taiyaki:なるほど、だから今Massasさん的には『マッドマックス/怒りのデス・ロード』でいう、クライマックスでニュートが口にガソリン含んでV8エンジンに吹きかけてるところですよね?

Massas52:(笑)いや、分かるんだけど、そんな必死な状況じゃないよ!

Taiyaki:でさっき泣いてたのが、砂漠のところで泣き崩れて号泣して戦意喪失という、そんな感じだったんじゃないですか?

Massas52:例えがちょっと数年…(笑)

Taiyaki:古い!

Massas52:まあ、古いと言いたい映画ではないんですけど

Taiyaki:そうですよ!何言ってるんですか!名作はいつでも新しいんですよ!

Massas52:話が前に進まないんだけど!

Taiyaki:はい、じゃあ早速行きましょう、まずは僕のベストテンから!

 

Taiyakiのベストテン (10位〜6位まで)

 

第10位『レディ・プレイヤー1』〜スピルバーグはやっぱり偉い!〜※中盤のネタバレあり

Taiyaki:ということで、第10位は『レディ・プレイヤー1

Massas52スピルバーグね。Taiyakiはスピルバーグ制覇をした人ですからね。*1

Taiyakiアメリカでは2017年末にペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』が公開されて、僕が観たのは2018年のオスカーシーズンでしたけど、あれもビックリするくらい素晴らしい作品で、本当はあっちの方をベストテンに入れたかったですけども、僕の中でのルールでは2017年の映画なので、代わりに『レディ・プレイヤー1』を入れておこうと思って 

Massas52:区切りはしないときりがないからね。

Taiyaki:『レディ・プレイヤー1』は僕はやっぱり思い入れ深かったのは70mmフィルム版上映で観た事。NYとか限られた都市でしかやってない有り難さってのはもちろんありましたけど、中盤の『シャイニング』のシーンとフィルム上映の親和性の高さが凄かった。それこそ『レディ・プレイヤー1』のコンセプトみたいに、『シャイニング』の中にいる、っていう状況が再現されていたんですよね。それがやっぱり凄かった

Massas52:これ、いつも10位ってポジションにいつも特別な意味があるんでしょ?

Taiyaki:(笑)2012年の『バトルシップ』から始まったんですけど、僕の愛して止まない『イントゥ・ザ・ストーム』とか、話はバカでもよくて、テンションがとにかく上がった、「ホーウ!!!」って映画がいつも10位に入ってるんですけど、『レディ・プレイヤー1』は最初のレースシーンから「ホーウ!!!」感が凄かったというのもあって、そう意味もあってやっぱり10位ですよね。

Massas52:あの祭り感をスピルバーグが全力でやるとこうなるというね。

Taiyaki:あと、近年クロスオーバーとか話題になって、もちろんそういう面もあって企画された映画なんですけど、スピルバーグ自身はクロスオーバーにはあんまり興味ない、っていうのは観てて偉いなと思いましたね。

Massas52:『レディ・プレイヤー1』はクロスオーバー自体というよりは、全体的によかったということね。

Taiyaki:ちなみにMassasさんの『レディ・プレイヤー1』の短評みたいなのは?

Massas52:そうね、なんだろう…(笑)

Taiyaki:な、「なんだろう」??あんまりMassasさん的にはノレなかった感じですが?

Massas52:いや、ノレはしたけど、『レディ・プレイヤー1』が公開された時って、このあと出て来ると思うけどアベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』とかパシフィック・リム/アップライジング』とかが立て続けに公開されて記憶がごちゃごちゃしちゃって

Taiyaki:ああ、薄いみたいな?

Massas52:日本だけじゃないと思うけど、話題作は連続になりがちというか。毎週我々みたいなジャンル好きが本気で見たくなっちゃう映画が立て続けに飽和にやりすぎて、一個一個の印象が薄くなりがちというか

Taiyaki:まあ、確かにアメリカもそうですけど、デッドプール2も同時期だったともいますし、今年の前半は結構話題作は多かった気がしますね。

Massas52:それもあるし、特日本だと本気の興行シーズンを外して海外の話題作をまとめて公開するシーズンがあって。その時は楽しいんだけど、いざベストテンとかで振り返る時とか「これどういうやつだっけ?」ってなったり、感動がバラけやすいというか(笑)

Taiyaki:あとは多分スピルバーグの手腕の手堅さっていうのはあると思うんですけど、味の濃さという意味では、他の話題作と比べて『レディ・プレイヤー1』は一番薄味な気はします。

Massas52:まあそうね

Taiyaki:でも!薄味が一番健康にはいいんですよ、塩分控えめの方がね!

 

第9位『ボーダーライン/ソルジャーズ・デイ』〜容赦がない!〜

Massas52:これは私見逃してるので…

Taiyaki:ええっ!

Massas52:なんでかっていうと、1作目があんまり乗り切れなかったんですよ。

Taiyaki:いや、そうなんですよ!僕はどうもドゥニ・ヴィルヌーヴが苦手で…。なんて言ったらいいんだろう、優等生感?が苦手で…。

Massas52:それがハマるタイプの映画も当然あるんだけど、『ボーダーライン』はそういうのじゃなかったな、っていうのを引きずって見逃しちゃったんだけど、『ソルジャーズ・デイ』は凄い良い評判を聞くね

ボーダーライン(字幕版)
 

Taiyaki:凄かったですよ、僕は拳握りすぎて爪痕ができたくらい!容赦がないんですよね。

Massas52:予告編は観たんだけど、銃をめっちゃ指でバンバン引くじゃん

Taiyaki:もちろん、ベネチオ・デル=トロのベーシックな容赦なさっていうのはあるんですけど、観客に対する容赦のなさと言いますか、「こんな辛い展開だけど、多分こうなるでしょ?」こっちが持ってる希望みたいなもの、全部ぶち壊すハードさ、残酷さ、容赦なさ、情け無用さっていう、徹底した冷酷さっていうのが『ソルジャーズ・デイ』にはありましたね。

Massas52:観なきゃなとは思ってるけど…。

Taiyaki:やっぱり観てない映画はテンション低いですね!(笑)

Massas52:(笑)観てない上に、予告とか観てそれなりに把握してるからどう話して良いのかがわからない

Taiyaki:僕もネタバレしないように話すのがちょっと大変なんですよね

Massas52:そうでしょうね(笑)全然知らない映画だともっと色々聞けるんだけどね

 

第8位『クリード/炎の宿敵』〜ドラゴ親子に泣く〜※ネタバレ注意

Taiyaki:次はMassasさんが今日観た『クリード/炎の宿敵』、いやー熱かったでしょ?

Massas52:さっきも言ったように2本ぶっ通しで観たので体が水分不足ですよ

Taiyaki:僕も1作目観た時はちょっとどうかと思うくらい泣きましたね。『II』は泣いたって訳ではないんですけど、とにかくドラゴ親子ですよ!

Massas52ドルフ・ラングレンと。そこの話を広げてきたか!っていうのはあるよね

Taiyakiあの二人が出て来る場面も撮り方が良いなぁと思って。寒々とした青い曇り空も、それこそ『ロッキー』1作目のフィラデルフィアじゃないですか。あの寒空の中でドラゴの息子…ドラ子でいいや、あのドラ子がロッキーを彷彿とさせるグレーのパーカー来て肉体労働し終わった後に走ってるっていう、お前が主人公やろがい!っていう

Massas52:うまいこと肩入れしそうになる見せ方をちゃんとしてるよね

Taiyaki:僕週刊少年ジャンプのスポーツ漫画とか読んでて、嫌いな描写っていうのがあるんですけど、敵チームが嫌な奴っていうのが僕はすごく腹がたつんですけど。

Massas52:ああ、典型的な奴?

Taiyaki:そう、僕自身が柔道部だったっていうのもあるんですけど、よく漫画とかで出て来る「あんなクソザコチームには俺たちは余裕で勝てるぜ」みたいなことを強豪校の選手らがいうじゃないですか。僕はああいうのはちょっと苦手で、というのは中学高校でスポーツ打ち込んでいる子って、そんな性格の悪い子はいないですよ!っていうか、スポーツ選手って皆相手にリスペクトを持っているじゃないですか。

Massas52:特に学生の頃はそうでしょうね

Taiyaki:でドラゴ親子は口とかは悪いんですけど、基本はいいやつなんですよ!

Massas52:てか、あれだよね、『ロッキーIV』の頃は完全に嫌な奴として描かれてたよね

Taiyaki:そう、だから『クリードII』を見る直前に『ロッキーIV』を見直してて、当時の冷戦時代のステレオタイプにハメ込んでる感が僕は苦手でしたね。ただ、『クリード II』を観終わった後は『ロッキーIV』って実は傑作なんじゃないの!?っていう錯覚を起こすくらい『クリードII』は強かったですね(笑)

Massas52:やっぱりあとで足されたものと分かったものでも、もともとよかったんじゃないかって思うよね(笑)

Taiyaki:あと、『ロッキー』が傑作ゆえの、ボクシング映画の結末問題というのがあると思うんです。

Massas52:あーはいはい

Taiyaki:というのも『ロッキー』の終わり方が、「俺はクズだけど、最後まで立ってることに意味があるんだ」っていうもので、これがある意味金字塔的エンディングだったからそのあとのボクシング映画って主人公が最終ラウンドまで戦い抜いて負ける、っていう終わり方が非常に多いと思うんですよね。『リアル・スティール』って変化球ボクシング映画もそうでしたし、同じシリーズでも『ロッキー・ザ・ファイナル』の終わり方も『クリード』1作目も負けるけど最後まで立ち続けて人々を感動させる終わり方だったじゃないですか。

Massas52:そうね

Taiyaki:もちろん、普通に主人公が勝つボクシング映画もいっぱいありますが、やはりそれじゃあんまり心に残らないんですよね。

Massas52:筋としては、ストレートに王道に一回負けて、そこから訓練して勝ちに行く、というものが多いよね。そこで今回がうまかったのは、悪役とされる側のドラマをう膨らませたことだよね。負けたけど…という方を今度はドラゴ側に集約させたっていうかね。

Taiyaki:そう、そして敵がタオルを投げる、っていう終わり方は僕は発明だと思ったんですよ。

Massas52:向こうが打開して来たっていうかね

Taiyaki:そういう終わり方をもってしても傑作だと思いますね…もう褒めすぎて言葉が出てこないけど(笑)

 

第7位『運び屋』〜映画界は高齢化〜

Taiyaki:次はイーストウッドの『運び屋』

Massas52:これこそ非常に楽しみですよ

Taiyaki:ちょっともう、イーストウッドはもう人生を終わらせるフェーズに入ったなと思いましたね

Massas52:(笑)まあ、ちょいちょい前からそれはやってるだろうけど

Taiyaki:1作毎にその重みが増しているというか

Massas52:人生を終わらせるフェーズに入ってからの傑作の連発っぷりが凄いよね

Taiyaki:でも、僕はあれが微妙だったんですよね、15時17分、パリ行き

 Massas52:ライブ感というか、これでしかないものになったな、という感じはあったけどね。あれはあれで好きですよ。

Taiyaki:僕があれを観たときに思ったのは、流石に素人3人の棒読みっぷりが酷かったんですよ(笑)

Massas52:それはあれじゃない、英語圏の演技を俺があんまり分かってないんだとお思う。そこはだから日本とか外国の方が評価が上がるんじゃない

Taiyakiアメリカ国内でも酷評なのはそれがあるかもわからないんですけどね。で、あと観光ビデオじゃねーか!というのはあったんですよ。

Massas52:そうね(笑)そういう下りは明らかにあるよね

Taiyaki:それしか映像化するもんがないからしょうがないんですけど、あそこの退屈っぷりがちょっと酷くて

Massas52:あそこが映画の引きになってるっていう…あんまり引きになりづらい部分ではあるけれど

Taiyaki:ただ、『15時17分、パリ行き』も色々批評とか読んで「なるほどな」と思うのが、あれもあれで人生の偶然性っていうか、人生論の話だったじゃないですか。『運び屋』もそろそろ人生を終える人間の人生論みたいな話になってて。そしてもっと『15時17分、パリ行き』よりは筋がある分伝わりやすかったですね。

Massas52:でも凄いね。今公式HPのあらすじをチラッと見たんだけど、今度のイーストウッドって90歳の役なの?イーストウッド自身今88歳だけど90歳の人が主演っていう役柄が凄いよね、高齢化社会っていうか

Taiyakiアメリカもっていう(笑)

Massas52:今までの映画の歴史を見ても老境に差し掛かったって言っても普通に60〜70だったけど、90歳の主役ってヤバくない?

Taiyaki:あっはっは!僕が『運び屋』を観てて一番ハラハラしたのは、これ運転シーンもイーストウッド自身がやってるんですよ。でも、お爺ちゃん運転しながら片手でアイスを食うシーンがあって、危ねーだろ!っていう(笑)

Massas52:あー、それはスリルがあるね(笑)

Taiyakiイーストウッド自身も演技なのかガチなのか分からないけど、若干手震えながらハンドル握って片手でアイス食ってるんですけど、日本だったら免許返納だよ!

Massas52:(笑)それが主役って映画が作られるっていう時代なんだなって僕は思うよ。イーストウッドがそれだけ元気っていうのもあるんだろうけどね。お爺ちゃん映画は意外と面白いからね。

Taiyaki:最近増えてますよね、やっぱ

Massas52:前もナチス手紙は憶えているって映画で、アバウトに説明すると主人公がナチスドイツが台頭していた時代の因縁があるんだけど、記憶を掘り起こしていくって話だったんだけど

手紙は憶えている(字幕版)

手紙は憶えている(字幕版)

 

Taiyaki:僕観てないんですよね

Massas52:あれもお爺ちゃんが主役だったのでね。だからお爺ちゃん主役でそういうサスペンスフルな話をやる系のお爺ちゃんの年齢層がだんだん上がって来たね

Taiyaki:単純に普通に医療が発達して、俳優たちも年取ってもできるっている時代なんでしょうね。それで割りを食うのは中堅の俳優ですけどね。「いつになったら俺の時代が来るんだ!」っていう(笑)

Massas52:全くもって日本のバラエティ界と一緒で、全然上の世代が変わっていかないっていう

Taiyaki:「いつになったらダウンタウン消えるんだ!」

Massas52ダウンタウンどころか、全然たけし、さんま、タモリも全然まだやってますからね

Taiyaki:『運び屋』のまとめとしては、高齢化問題どげんかせんといかん、ということですかね

Massas52:いや、いいんですよ。高齢化エンターテインメントがもっと盛んになって、今まで描かれたことがないスリルが描かれていくんじゃないかとかね。

Taiyakiお爺ちゃん危ないよ!っていう(笑)

Massas52:そこもそのうち女性のっていうのが出て来るでしょうから

Taiyaki:女性の高齢化映画?

Massas52お婆ちゃん危ないよ!っていう。もうあるかもしれないけれど

Taiyaki:まあ、メリル・ストリープがやることはもう確定ですけどね!

Massas52:それはもうね(笑)でもそれはちょっと大作になっちゃうからね、もっとショッパイのからやてほしい。だからヨーロッパコープあたりからまずはやるべき。

Taiyakiヘレン・ミレンとかでね!

第6位『ヘレディタリー/継承』※ネタバレしています

Massas52:出ましたね

Taiyaki:いやー、面白かった!もう、驚きの連続でしたね、読めない!

Massas52:読めないね、確かに

Taiyakiマリファナ吸って「へっへっへー」の、アレルギーになってからの、首!「えっ!?」っていう(笑)

Massas52:「あ、そういう方向なの?」と思わせてからの捻りがまたどんどん出て来る

Taiyaki:「あの娘の話じゃないの!?」っていう(笑)あと、関係ないけど劇場内で誰かが舌を鳴らした時、他の観客が驚いて席が一斉に動いたんですよ!

Massas52:それはそうなるわな(笑)

Taiyaki:それくらいやっぱり観ている人に嫌な印象を残す映画でしたね。

Massas52:後半はローズマリーの赤ちゃんみたいな感じになってね。

Taiyaki:そうですね、意外な帰着で。あとニコラス・ローグの『赤い影』とかの影響も感じたんですけど、『赤い影』ご覧になりました?

Massas52:いや、観てないっす

Taiyaki:あれも娘を亡くした男が赤い服を着た少女の影に取り憑かれる話なんですけど、『ヘレディタリー』もあの女の子がオレンジ色の褐色系の服を着てて、あの一家が住んでる家も『赤い影』に出て来る家と似てたんですよね。だから、あの女の子が死ぬという不吉な予感は最初からしてたっちゃしてたんですけど、ただその死に方っていうのが…

Massas52:あんなケレンのある死に方するかっていう(笑)

Taiyaki:音も「ゴッ」っていう生々しい感じ

Massas52:場所がまた一応実は伏線があったっていう

Taiyaki:そうらしいんですよね、僕まだ2回目とかまだ観れてないんですけど、ちょっともう一回観たいなぁとは思いますね。怖くてもう一回見るのは嫌なんですけど(笑)

Massas52:こういう系統は二回目を映画館で観るべきか、家で観るべきか結構迷うね

Taiyaki:正解は、家で、昼間に、明るい部屋で!あと、『ヘレディタリー』はあれですよ、ホラー映画にありがちな「怒ってる自称よりもお前の顔が一番怖いよ!問題」というのがあって、お母さんの顔の怖さに僕はもう爆笑でしたけどね!

Massas52:そうね、何よりも顔が怖いっていうね(笑)

Taiyaki:「あなたの怖がってる顔が今一番怖いですよ!」っていう、『シャイニング』みたいな

Massas52:お笑いでいうと誘い笑いみたいな、誘い怖がり。同調はするんだけど、あんたが一番怖い!っていうやつね。 

シャイニング (字幕版)
 

 

 【中盤戦へ続く】

ベスト・オブ・映画欠席裁判

ベスト・オブ・映画欠席裁判

 

 

 

*1: 

映画の中の2019年

 『バック・トゥ・ザ・フューチャー partII』で描かれていた未来が2015年をもって過去になってしまったように、名作近未来SF映画が描いていた時代に現代が追いついてしまうことは2010年だに入ってからよくある話ですが、2019年も複数のSF映画の舞台となっていた年でした。

 

 まずは言わずもがな『ブレードランナー』が2019年のLAを描いていました。公開当時、酸性雨の降る汚いLAの未来像は映画ファンやSFファンに衝撃を与えたそうです。生まれたときには既に『ブレードランナー』のフォロワー作品が量産されていた世代としては、その衝撃を「そうです」として推測するしかないのが歯痒いです。 

 

 更にエポックメイキングな作品としては『AKIRA』も2019年を舞台にしています。ネットでも話題となりましたが、『AKIRA』は2020年の東京オリンピックを来年に控えた荒廃したネオ東京を描いているので、まさかの的中っぷりには驚かされるばかりです。

AKIRA 〈Blu-ray〉

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 意外なところでは、シュワルツェネッガーの『バトルランナー』も2019年です。ウィキペディアには2017年と書いてありましたが、実際には2017年に世界経済が破綻して荒廃し、本編はその18か月後を舞台としているので2019年になります。この映画、僕は詳細は覚えていないんですけど、父親が狂うほど好きな映画で、物心ついた頃から僕のいるリビングで父親が暴力的な場面をビデオで何度も見ていたものですから、母親が「怖い夢でも見たらどうするの!」と父に怒鳴っていたことを覚えています。

 

 

 あとこれも忘れていたのですが、マイケル・ベイの『アイランド』も2019年の設定でした。まだ比較的新しい作品なので、これらの作品の中では現実の2019年と最も地続き感はありますね。新しいと言っても、もう14年前の作品ですが。嘘だろ、もう殺してくれ。

アイランド (字幕版)

アイランド (字幕版)

 

 

 これらの映画で描かれる2019年の共通点は明確だと思いますが、2019年はとにかく絶望的だということです。1980年代に作られた『ブレードランナー』『AKIRA』『バトルランナー』なんかは画面まで暗くて「2019年は最悪ですよ!」ということを強調しまくってますが、現実の2019年も変な髪形の短気おじさんが世界を牛耳る大国の長になってしまったり、アジアの島国でもその坊ちゃん総理とその愉快の仲間たちが強硬的な手法でガンガン色々変えちゃったり、他にも世界中でヘッポコな人たちが予想斜め上のことを次々しでかしてくるので本当に嫌になっちゃいます。

 

 じゃあ、せめて『ブレードランナー』みたいにもっと水蒸気がモクモク出たりAKIRA』みたいに壊れかけの建物があちこちあったりバトルランナー』みたいに人が死ぬ番組がバンバン作られたりしろよ!とこれらの映画のカッコよさだけがまだ現実の2019年に全然届いていないのは如何なものなのかと思いました。

レ、ミ、ド、ド、ソ

 NGTのアレとかNGTのアレとか、新年早々腹たつニュースばかりで今日はなんか書こうと思いましたが、こちらのニュースにホッコリさせられたので救われました。

 科学者は頭を捻らせていますが、賢い読者の皆さんならもちろんこういう事だとはお分かりだと思います。 

 

 まあでも、もっと地球人が平和で賢くならないと宇宙人はやって来ませんわな。

 

ニュー・イヤーズ・レゾリューション

 新年早々ネタが思いつかないので、今日ははてなブログの「今週のお題」に甘んじるとします。

 

今週のお題「2019年の抱負」

 

 僕としてはまあ、諸々の事情(知人が読んでいる可能性を考慮してまだ明かしませんが)で来年2020年を勝負の年として考えているのですけど、今年はその準備に一年当てたいと考えていまして。具体的には以下の三点を積極的に実施していこうと思っています。

  • 貯金
  • 脚本を一本書く
  • 周囲に流されない

 まあ、何とも地味で当り障りのないことを書いていますが、「貯金」は仕事を始めた当時からしてまして、来年の「勝負の年」では大金を叩いてしまおうと考えているので今年はより一層ケチになってお金は大切にしていきたいですね。しかし何ともNYで生活していてムカつくのは、たかが洒落てるくらいで何でもかんでも値段がバカみたいに吊り上がっていることです。昼にラーメン食うくらいでチップ込みで$15ですよ?オシャレフードと勘違いしやがってバカじゃねえかと。昼飯に1600円て僕は別にインスタグラマーじゃないんだから、350円の牛丼並盛で全然構わんのですが、$3前後で食えるものが全然ないのです。なので、補足目標としては「自炊超がんばる」を設置したいと思います。

 

 んで、二つ目の「脚本を一本書く」という目標は去年も立てていた気がするので、イマイチ信ぴょう性に足りませんが、やるっていったらやる、と言うしかないのが心苦しいところではあります。というか、去年編集終わらされるはずだった短編も、実写版『Taiyaki未知との遭遇日記』も全然終わっていないんだからですよ、カァ~ッツ!ということで、この原因は偏にPS4にあることは明確なので、更に補足目標として「ゲームの時間を減らす」を足しておきます。*1

 

 最後の目標の「周囲に流されない」のは割と大事だなって思っていまして。まあ、僕は典型的なネット弁慶なので、ブログやTwitterやらでやたら断定口調で好き勝手自分の意見を述べてますけど、いざリアルで目の前の人と対話すると、豆腐メンタルなんでどうも意見が流されてしまう場合が多いんですよね。しかし、思うことにならないことが圧倒的に多い世の中ですから、僕は世渡り術として「周りの意見に流されること」はそこまで悪いことだとは思っていません。(というか、それが僕の得意技だし)

 が、ここで僕が流されたくないと思っているのは、会話の場の雰囲気だろうと何だろうと、悪趣味な冗談などの非人道的な発言に対して妥協はもうしたくないということです。これまで結構流されて作り笑い浮かべて後から自分の中で落ち込んだ場面があったので、精神衛生上よろしくないのでダブルスタンダードはもうやめます。というのも、これは僕が今書こうと思っている脚本と大いに関係しているテーマだからです。

 

 で、これらの努力が実を結ぶかどうかは2020年に分かってきますので、例年よりも今年は元旦の計とやらを守っていきたいと思います。とはいえ、ガチガチに意識してしまうと逆にストレスになってしまうので、程よくナアナアにいつも通り頑張っていきますので今年もどうか一つよろしくお願いいたします。いつも通りどっちつかずなこと言ってすみません。

 

 ちなみに新年の目標を英語でニュー・イヤーズ・レゾリューション(New Year's resolution)と言います。ミレニアル世代だからレゾリューションってずっと解像度のことかと思ってましたよ。

 

*1:止めるとは言わない、『キングダムハーツ3』出るし。あと僕はゲームをすることが時間の無駄だとは決して思いません。