んひ〜!!

 うれしい悲鳴なのですが、忙しすぎます!明日スケッチブックを怒涛の3本撮りしまして、金曜日に急遽呼ばれた仕事で富山まで泊まり込み出張、その後土曜日に帰ってきて編集して日曜日に公開して、来週頭にはパスポートを取得した同じ日に台湾…。そして台湾から帰ってきてからも仕事をブッキングされているという、向こう数週間のスケジュールが埋まっていて、暇でゴロゴロするのが好きな僕はどうにかなりそうです。観たい映画もいっぱいあったのに観れない!

 

 とりあえず忘れないうちに観ておきたい映画をリストアップしておくと…

 今年は年間60本以上見ると目標立ててしまいましたからね、もうすでに1月1本しか観れてないのでやばいです!もっと頑張ります!

 

 

強制送還された男のパスポート更新

 来週から旧正月なので、妻の実家の台南に帰る予定だった。先週、撮影仕事で出張に行く前日にチケットを買おうとしてパスポートを開くとあらビックリ、パスポートの期限が先月で切れていた。血の気が引いたのだが、再申請すれば6日でパスポートはもらえるらしい。じゃあ、明日出張行く前に申請すれば間に合うじゃんか!

 

 でも、申込書を書いていたら気になる欄が…

1.外国で入国拒否、退去命令又は処罰されたことがありますか。
 □はい □いいえ

 

 これは非常に悩ましい設問だった。何故なら昔からこのブログの読者の皆さんならご存知の通り、僕はLAでビザを剥奪され、強制送還された過去があるのだ。

 

 この設問への答えは「はい」と書くのが無難なのだろう。ただ、ここで「はい」を選択すると、申込用紙とは別に「事情説明書」を用意する必要があり、審査の期間も1~2ヶ月へと伸びる。今回の台湾帰省に間に合わないのである。

 

 入国拒否にはあったけれど、その後ESTAアメリカに戻ることもできたし、別に退去命令や処罰も受けてないし、ましてや犯罪を犯したわけでもないしな…。ここは旅行に間に合わせるために、思い切って「いいえ」にしておこうか。でも同じところに「虚偽の申請は旅券法違反または刑事罰により罰せられる可能性があり」などと怖いことが書いてあるではないか。でも「はい」を選んだところで、バレるだろうか?

 

 などと色々と逡巡しているうちに、ふと横を見るといつもは可愛らしい嫁さんが般若の形相をしていた。そもそも彼女は僕が計画を持ってパスポートを更新しておかなかったことに激怒している。彼女を恐れて「はい」を選ぼうかと思ったら、「法律を犯す可能性のある選択肢を選ぶんじゃない!」という真っ当な理由で叱られ、3月にも台湾に帰る予定があるので今回の帰省を犠牲に正直に申請することにした。

 

 で、一昨日出張を終えて、改めてパスポートセンターに出向いた。「事情説明書」などという供述書みたいな紙切れを持って、緊張の面持ちで行った。平日の昼下がりということもあり、パスポートセンターはディズニーランドみたいに混んでいた。整理券を受け取る際、係の方に「すみません、この項目で『はい』を選んだんですけど…」と伝えると、彼女の眼差しが代わり「少々お待ちください」と奥の方に消えていった。

 

 しばらくすると戻ってきて、「それでは、『はい』の方は奥の方で事情を伺いますので、あちらに向かってください」と謎の裏口へ通された。あたかも「『はい』の方」が犯罪者の隠語みたいに機能していて、心なしか周りの人の僕を見る目も軽蔑の眼差しに感じてしまう。縮こまりながら裏の部屋へと行くと、刑事のような初老の男性が待っていた。

 

 「『はい』を選んだということで、事情をご説明願いますか」と恐ろしさを感じる丁寧さで聞かれたので、慎重に説明した。会社からスポンサーを受けたビザで就労していたこと。結果、そのビザが就労に適していないと判断され、日本に送り返されたこと。しかし、その後ESTAで問題なくアメリカにも入国できたこと。そして僕はなんの犯罪を犯したわけでも処罰を受けたわけでもないこと。

 

 全てを詳細に説明したあと、刑事のような男は拍子抜け足した顔で「あ、ESTAでまた入れたの?だったら入国拒否じゃないですね」と書類を返された。えっ、そうなの!?僕のケースがレアすぎるのか、Googleで調べてもChatGPTに聞いても納得のいく答えがなかったので、とても驚いた。「どうします?ついでに申請もしておきます?」と聞かれたのでそのままパスポート申請もすることに。「あの、事情説明書は必要でしょうか?」と聞くと「あ、いらないです」と返された。なんだったんだよ!

 

 結果、パスポートを取得するのに1~2ヶ月かかるばかりか、長蛇の列をスキップして通常通り6日で受け取れるように申請ができた。なんだ、強制送還*1ってディズニーランドでいうファストパスだったのね!

 

 ということで、来週から台湾行ってまいります。

 

 

*1:なお、強制送還と書くと語弊を生むので補足しておくが、正式に僕がアメリカで当時取った手続きはビザ失効による自主出国手続きだったらしい。

『ビーキーパー』観てきたっす!

 いやー、良かった!今のところ2025年のベストワン。って今年まだ1本目なんで当たり前なんですが、年末ベストに残してあげたいくらいとても楽しくて終始ニンマリしていました。

 

 本作の魅力は尽きることがないんですが、社会の秩序を外から守る「ビーキーパー」という厨二病歓喜な設定の上に、ステイサムの怒りに満ちたキレッキレなスタントが乗っかり、さらにデビッド・エアーのソリッドで緊迫感溢れる演出が掛け合わさり、まるでトルコライスのようなてんこ盛りで濃厚な映画が出来上がっていました。

▲長崎名物トルコライス。初めて目にした時は衝撃を受けた。

 

 なんて言ったってもうね、殺し方が一々工夫に富んでいて、ずっと引き笑いをしておりました。しかしデビッド・エアーなのでどこか真面目さが抜けてなくて、『バクマン。』でいうところの「シリアスな笑い」が本作の大きな魅力になっていると思います。で、本作でステイサムが鉄随を下すのは高齢者を標的にした特殊詐欺グループで、そりゃこれだけ残虐に殺されるのは当たり前だよな〜と、妙な納得感で見ていました……嘘です、途中で流石に可哀想になるくらいぶちのめされていました。

 

 あと、ステイサムは最初から最後まで最強の人で多くは語らないのですが、ちょっとした表情で過去に被害者との間にドラマがあったんだろうなと匂わせるのは演技が上手いと思いましたし、ステイサムが成長しない分脇のキャラクターたちが生き生きと人間臭く描かれていたのも大変良かったですね。

 

 本作はネオンライクなビジュアルも『ジョン・ウィック』と似通っているところはあるのですが、ひとつ撮影として特筆するならば「養蜂家」を主人公としたアクションとして黄色を基調とした画作りが面白かったと思います。だいたいこういうソリッドなアクション映画はホワイトバランスを白く冷たく設定していますが、今作は暖色系で構成されていたのがまた特徴的で、ルックに設計があるのが凡百の忘れ去られるアクション映画と本作を分けている点だと思います。

 

 本作で相性の良かったステイサムとデビッド・エアーは次回作でも仕事人ものとしてタッグを組むようです。アメリカでは今年公開。楽しみだな〜。

 

 

生配信アーカイブ

 毎週日曜日はスケッチブックの日!…なんですが、このブログに投稿していた通り、まさしく今日の朝まで撮影仕事がありまして、今週のコントを作るのが困難でしたので、今週は新ネタを考える雑談配信を行いました!アーカイブはこちらからどうぞ。

www.youtube.com

 

 それにしても今回の案件は本当に疲れましたね…。今朝方6時に終わり、昼に起きて、東京戻って配信始める3分前まで飯食って、疲れを殺して配信する僕もどうかと思いますが。動画内でも話しましたが、今年は登録者数10万人と黒字化目指して頑張りますので、よろしくお願いします!

 

 

メディアを人質にするぞ!

 今日は現場最終日でまたナイターなんですけども、ランニングランチ(飯休憩は取らず、各自仕事の間に飯)であくせく働かされております。たった6日間の仕事なのに、まともに休憩とって飯が食えたのは2日だけで本当に酷いというか、現地の人間を舐め腐っていると思います。日本の企業が羽ぶりの良かった頃に東南アジアや中国の安い労働力をこき使って安価な製品を作っていましたが、まさにそれをやらされている訳です。

 

 この状況に腹を立てた日本在住のアメリカ人カメラスタッフが「映像を記録したメディアを人質にバハマに逃げるぞ!」と怒ってて笑いました。