市川崑が捉えた、人工的なまでの美しさ/『東京オリンピック』★★☆

 1964年の東京オリンピックを記録した市川崑の『東京オリンピック』を観賞。脚本を市川とともに和田夏十白坂依志夫谷川俊太郎が執筆、撮影は宮川一夫、音楽は黛敏郎、編集は江原義夫。

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覚悟も足りないし、スポーツを舐めている

 

 何度か書いた例で恐縮だが、2019-2020シーズンのNBAは全世界から注目を浴びていた。3/11にユタ・ジャズの選手ルディ・ゴベアの陽性が発覚し、コロナによって中断に追い込まれた初めてのプロスポーツリーグだったからである。同日に発覚したトム・ハンクスの感染も相まって、それまでコロナに対して楽観的だったアメリカがその日を境に一気にパンデミックへと雪崩れ込んだ。*1

 

 少なくとも30日間のシーズン中断が発表されたが、再開の目処が全く立たず、リーグに何億ドルもの経済損失を与え、一時はこのままシーズン中止も危ぶまれた。BLMなど別の問題もあり、様々な議論がなされたが、結果的に4ヶ月後の7月にフロリダ州オーランドのウォルト・ディズニー・ワールドの施設を貸し切ってプレーオフ進出可能性のあった22チームを招聘して2019-2020シーズンを再開した。世界初の「バブル方式」の実施であり、スポーツ業界全体がパンデミック後のスポーツ興行の行く末を占うオーランドバブルを固唾を飲んで見守ったことは言うまでもない。

 

 様々な苦難を乗り越えてシーズンを再開したNBAリーグの覚悟は凄まじかった。バブル内に入る人間は選手とコーチ陣、審判、運営スタッフ、許可を得た取材記者に限定、連日検査を行い、家庭の事情などでバブル内外を出入りする者は一定の隔離期間を義務付けられ、これを破った場合は罰則がある。スター選手だろうと、末端のキッチンスタッフだろうと例外はない。

 

 NBAは日本円にして150億を投じてバブルを作り、100ページに及ぶ感染予防プロトコルが記されたルールブックを作ったというが、そこにあるのは「絶対にウイルスをバブル内に持ち込まない」というリーグの鋼の意志である。3ヶ月ろくに家族にも会えず*2、家にも帰れないような選手達と運営の気の遠くなるような努力の甲斐あり、NBAバブルは開催期間中ただの1人も感染者も出さずに終えるという、前代未聞の偉業を成し遂げた。

 

 さて、7/23に東京オリンピック2020が開幕される。東京オリンピックNBAにならい、無観客のバブル方式で行うそうだが、既に87人の感染者を出している。運営は科学的なプロトコルよりも、色々な政治的背景や事情への忖度によって曖昧にルール決めを行なっている。入国選手の隔離期間は特例で短くなり、大会関係者が自由にバブル内外を外出している状況が続くなど、現時点で管理体制があまりにも杜撰である。

 

 丸川珠代五輪相*3は「対応を考える」と今更述べているが、あれだけ口にしていた「安心・安全」とはなんだったのか、呆れて物も言えない。そして都合の良い時だけ「スポーツの力」などと口にする。全くもってスポーツを舐めている。

 

 これを読むあなたの政治的立場がどうあれ、否が応でも東京オリンピック2020はあと数時間で開幕する。僕も馬鹿ではないので、今更もう勝手に走り出して止められないものを止めろとは言わない。ただ、「一度やると決めたんだったら、ちゃんとしろ」ということだけは声を大にして主張していきたい。何が「United by Emotion」だ。NBAの爪の垢でも煎じて飲め、ファック・ユー、ユー・ファッキング・ファック!

 

 

*1:詳しい経緯についてはこちらの記事をご参照ください

*2:プレーオフに入りチームが敗退してバブルを去るにつれ、残ったチームには家族のバブル入りが許された。が、当然厳しい人数制限や同様の感染防止プロト古老が義務付けされた

*3:この人は本当にフザけた政治家だと思う

 

新作スケッチ『これまでの東京ヲリンピック』公開!

 先週後悔した動画は授賞式のレポ動画だったので、二週間ぶりの新作スケッチ『これまでの東京ヲリンピック』を公開しました!いわずもがな、これのパロディです。

 

 これまたアイディアを閃いた瞬間に「これはバズる!」と確信したもので、案の定TikTokでは既に累計5万再生されたので気持ちいいことこの上ない!しかもYouTubeでも過去10本の動画の中ではぶっちぎりの1位を記録するなど、再生数はかなり期待できそうです。バズとか再生数なんて下世話なもの抜きにしても、脚本執筆段階・収録段階・編集段階でゲラゲラ笑いながら作業していたので、面白さには自信がありました。

 

 何より大変だったのは、過去1年間のコロナやオリンピックに関するニュースをリサーチ・集めたことで、撮影をしなかった分、これまでで一番大変な編集作業の伴う動画になりました。冒頭に書いた通り今回は完全に構成をパロディにしたわけですが、逆に庵野秀明が編集した元バージョンを分析・再構築していく上で、如何にあの動画が緻密に作られていたものかがわかりました。NHKのドキュメンタリーでもその片鱗は見れましたが、庵野秀明はまた編集の天才だと思うんですよね…。

 

 さて、過去1年分のニュースをつなぎ合わせて一本のコントにしたわけですが、2020-2021年の1年間はあまりにも濃密な出来事が色々流れるように起きていたことを実感させられました。数々の信じられない失態があまりにも多く起きるため、一々一個一個気にしてられないので忘却の彼方に捨て去られていた訳ですが、本当暴動の一つや二つでも起きないのが不思議なくらいです…。去年こんな記事を書きましたが、あれはまだ序の口ですね。

 

 

 最後の最後までできるわけがないと思っていたオリンピックが、しかしナアナアというパワーの名の下に強引に勧められ、もうすぐそこまで来ているわけです。そしてまたナアナアに終わっていき、オリンピックのために我々が我慢を強いられたあれやこれやもまた忘れられていってしまうのです。そうした理不尽と戦うためにも、僕はこれからもコメディを武器に立ち向かっていきたい所存です。

 

 最後になりましたが、今週末7/24はお誕生日会配信がありますので、こちらも是非ご参加ください!

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『チェイス!!』が今のところ受賞した賞一覧&誕生日会開催日変更(7/24)のお知らせ

 先週『チェイス!!』の準グランプリ受賞で一区切りついた感はありましたが、まだまだ『チェイス!!』旋風は終わっておりません!というのも、テキトーに応募しまくった海外の映画祭から、続々と結果が返ってきているのです!ご報告ついでに『チェイス!!』の7/21現在の受賞歴をご紹介しましょう。

 

TikTok TOHO Film Festival 2021 準グランプリ(日本)

 

SHORT to the Point 6月応募作品最優秀スマホ映画賞 (ルーマニア

 

Short Shot Fest 最優秀スマホ短編賞ノミネート(ロシア)

 

 

First-Time Filmmakers Showcase 6月度応募作品一次審査突破(イギリス)

 

Lift-Off Online Sessions 6月度応募作品短編映画賞ノミネート(イギリス)

 

 

 

 今のところ2冠3ノミネートですね!どうですか皆さん?聞いたことがない映画祭ばかりでしょう?応募した記憶すら曖昧な映画祭から返事が返ってくるんですが、多分どこかしらで漏れているのでしょう、僕のメールアドレスにも「『チェイス!!』を応募してくれませんか?出品料割引するので!」と得体の知れない映画祭からも連絡が来たりして、映画祭ビジネスの闇を見たような気分です。

 

 とはいえ、映画祭に引っ掛かれば引っかかるほど、どんどん箔がついて次につながるのは間違い無いので、この勢いで世界各国の弱小映画祭を総ナメにしていきますよ!ガハハ!

 

 あ、ちなみに、先日7/22実施予定とお伝えした僕の誕生日会配信ですが、仕事の都合やら何やらで、やはり7/24 21:00に配信することにしました。二転三転して本当にすみません!

 

 基本的には先日の準GP授賞配信のように雑談メインでやりたいと思っていますので、お気軽にどうぞ!お便りはノージャンルで「Taiyakiにプレゼントとしてプレゼンしたいもの」やお祝いのメッセージなどを募集しております。30代に突入する僕を気持ちよくさせてください!

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モデルナのワクチンを受けてきた

 以前、このブログで少し触れたが、彼女が勤めている会社の方針で、僕もワクチンを受けさせてもらえる機会を得たので、昨日接種を受けてきた。

 
 モデルナかファイザー、どっちにしようかな〜と贅沢な悩みをかまけていたところ彼女に怒られたという話は以前書いた通り。それどころか悩んでいる最中にワクチン不足によって職域接種が制限されてしまったためか、一回受付が締め切られてしまって後悔したものだが、なんとか再開したのは早いうちに予約を済ませた。未だにワクチンが普及していない国も十分あるし、日本国内でも地域によって差があるので、受けられる機会が回ってきたら活用しないのは失礼な話である。猛省、皆さんも気をつけましょう!

 

 さて、炎天下の中、指定された会場へワクチンを受けに行く。僕がまず感心したのは、円滑に接種を行うためのロジスティックス作りだ。建物の外に既に会場への矢印を書かれた案内員が立っており、中へ入り消毒と体温検査を済ますと、受付まで案内される。

 

 待合室でチェックシートの記入が終わると、流れるように医師が待機している問診室へ進み、それも終わって矢印の方向に進んでいくと看護師が待機しており、一瞬でワクチン接種が終わったかと思えば、そのまままた矢印の方向に進むとアナフィラキシーショックに対処するための経過観察室になっていた。まるでベルトコンベアーのようで会場内にはあちこちに矢印が大きく張り出されていたが、それでも道順を間違えてしまう人がおり、そういった人たちに対応するために係員があちこちでトランシーバーを持って待機している。

 

 僕は映像制作会社で働いていた手前、撮影をスムーズに進めるための設計作りが意外と好きだったりするのだが、その観点からもこの円滑に構築されたシステムには感心されっぱなしだった。係員の方々も炎天下の中外で待機している人がいて頭が下がるべかりだったが、話を聞くと彼ら・彼女らも既に2回のワクチン接種を済ませているとのことだった。立派な会社だと思ったし、どこぞのボランティアを危険に晒す国際スポーツ大会の組織委員会には爪の垢を煎じて飲ませたい。

 

 さて、肝心のワクチン接種だが、先述した通り拍子抜けするくらいあっという間に終わった。看護師の先生が配慮しているのかわからないが、接種を受ける腕ではなく前方を見るように指示があったので、一瞬腕がチクッとしただけで、針が抜かれる瞬間も気が付かないまま終わっていた。今のところ接種した腕が筋肉痛のように重く感じるだけで、その他副反応らしい副反応は何もない。ただ、やはり腕はあまり上がらない*1ので、利き腕ではない方の接種、あるいは体力仕事をしている方は翌日に休日を取れるようにしておくことをオススメする。また、若いうちは2回目の方が副反応がキツいと聞くので、安心するのはまだ早いかもしれない。

 

 が、接種した感想を言わせていただくと、たったこれだけのことでコロナの発症や重症化リスクを抑えられるとするなら、腕が上がらなくなったり発熱するなどの副反応なんて安いものだ。もちろん、まだ2回目の接種が残っており、更に十分な抗体量を得るまではその4週間後と聞くけれど、去年の緊急事態宣言の頃が嘘だったかのようにこれだけコロナが蔓延してしまった現状で、さらに自分の仕事柄を考えると、よくここまでコロナに罹患せずワクチン接種までたどり着けたと思うと、一種の感慨のようなものを持つ。

 

 変異株などまだ状況は予断が許さないが、精神的ストレスが大分楽になった。暗くて長いトンネルから細く長い光は見え始めている。更に5Gの能力がマイクロチップで植え付けられるなんて、最高じゃないか。だから皆、僕はたまたま運良く接種できたけれど、機会が回ってきたら積極的にワクチンを受けましょう。とりあえず僕は、もう2年は会っていないお婆ちゃんに会いにいきたい。

 

 

*1:あと、これは寝る時に気づいたのだが、僕は左向きに寝ることが多いのだが、左腕にワクチンを打つと左側で寝る際に左腕が圧迫されて非常に寝づらい。小さなことだが、これも接種する腕に一つの指標になるかもしれない