11/17、ついに上海に来た目的である「さらば青春の光」の特別ライブ『一期一会』を見に行く。今回は僕と嫁と、嫁の留学時代からの友達である中国人の方と望んだけども、「さらば」のファンは僕一人。日本のお笑いが好きでない台湾人嫁と、そもそも「さらば」を知らないその友達がどういう反応になるのかが興味深かった。
14:00開演に対して、僕たちが会場に着いたのは13:50。ギリギリで焦っていたので、会場の写真を撮るのを忘れていたのが手痛い…。しかし、入口にはなんと「さらば」の名物マネージャーのヤマネさんが!話しかけると優しく応じてくれて、写真まで撮っていただいた。(SNS掲載許可を聞くのを忘れたので写真は載せない)
さて、いよいよライブ本番。今回のライブが実現したのは、上海で有名なスタンダップ・コメディアンのNorah Yangさんことノーラちゃんの働きかけによるものだった。
そのノーラによる前口上のあと、第一部のコントがスタート。今回の演じられたコントは3つ、「社会の灰皿」「伝えたいことがあるんだ」そして「パリヴィ」。YouTubeで見られる「パリヴィ」以外は初見のコントであった。ちなみに、コント自体は日本語で、左右のスクリーンに該当箇所の日本語セリフと中国語訳が表示される仕組みだ。(時々、二人のペースに追いつけずズレてしまっていたが)
「さらば」のコントの特徴として、冒頭でしっかり世界観を作り、伏線を張って後半で爆笑を掻っ攫っていくのだが、そのためにはじまりはスロースタートになる傾向があり、これが中国の方にウケるのか疑問だったが、心配は杞憂。「社会の灰皿」は灰皿の取っ手が伸びた瞬間に会場が割れるほどウケていた。当然、初見の僕も大爆笑。
というか、考えてみればそもそも中国の中でも日本のお笑いファンが観に来ていたので、「さらば」のコントの構造など説明不要だっただろうが、僕は何よりも僕の妻とその友達が大笑いしていたことに感動した。特に、妻の中国人の友達は「さらば」のコントを「哲学的」とまで評して大いに感心していた。コメディは特に国の文化による影響を強く受けるが、本当に面白いものはちゃんと伝播するし、僕自身コントの作り手として大いに勇気づけられた。
第2部では来場した客との質問コーナー。もちろん、中国の現地人のファンもたくさんいれば、一部我々のように日本から遠征してきている人もいた。森田さんが「日本で見ればええやん!」とツッコんでいたが、いや、日本だと全然チケット手に入らないんですよ…!でも、だからといってこの公演はガラガラではなく、1000席が全て埋まっていた。驚いたのはロンドンからわざわざ遠征していた上海人がいたことだ。
第3部はクイズコーナー。中国語の意味をあてるという、中国ならではのゲームコーナーで、中国人観客にも好評だった。(僕も横で嫁にテストさせられていた…)ブクロさんの貴重な「萌猫ポーズ」も観れたのは良かった。
ライブ終わりに、我々は「さらば」の二人と写真が撮れる特典があるチケットを購入していたが、長蛇の列ができていたのでしばらく待っていた。その間、『スケッチブック』の「ポッドキャスト」でもお世話になっている石尾さんも上海にいらしていたので、軽くご挨拶。45分ほど待っただろうか、ようやく自分たちの番が来たので夫婦共々「さらば」の二人と恐る恐る写真を撮っていただいたが、二人ともものすごく疲れた様子だった。あのエネルギッシュなライブの後に無数のファンとの写真撮影だと当然こうなりますよね、お疲れ様です…!
昨日も少し書いたけれど、図らずも我々は日中関係が急激に冷え込む中での訪中となった。でも、現地では全くそんな素振りもなく、現地の人は政治に無関心でのほほんと日常を送っていた。日本人の僕も台湾人の僕も全くトラブルに遭うことがなかった。そんな中で、日本の文化代表として「さらば」のコントが上海の観客を轟かせるほど沸かせているのをみて、やはり芸術や文化は普遍的に伝わるものだと持ったし、二人のネタはロックだと思った。
なお、今週行われる予定だった上海の吉本ライブは中止となってしまったそうだ。もったいないなー。
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