ゲームをさせろよ、ゲームを!

 ブラックフライデーにテレビを買ったもんで、これで自宅で高画質な映画が観れるとウキウキしてBDプレーヤーを買いに行ったら、いつのまにかプレイステーション4を買ってしまっていた。何を言ってるのかわからねーと思うが、俺も何をされたのか分からなかった。

 

 この『バトルフロント2』のパッケージにすっかり持ってかれてしまったよね。

 

 『ポケモン』は今でも最新作が出るたびに買い続けてずっと廃人をやっているが、でもゲーム自体には昔と比べてそんなに興味がない。映画を観るようになってからはそちらに時間を割くようになってしまって、家の据え置き機には埃が被っている。プレステだって2止まりで最近のプレステはコントローラーを繋がないと知ってビックリした。

 

 それほどゲームからは遠ざかってしまった僕だが、『スター・ウォーズ/バトルフロント2』は密かに楽しみにしていた。プレステ2版の『バトルフロント』シリーズはアホかというくらいプレイしてたし、メダルも全て揃えていた。

 

 久々にあの戦場に微細な高画質で潜れるんだとワクワクしてプレステ4をつけたら、まずは言語やネットなどのシステム設定を求められる。まあ3DSでもiPhoneでもやるし当然かと思ったら、今度はシステムアップデートをするから電源を再起動するという。んで再起動したら次はプレイステーションネットワークアカウントを作れだとかなんだかいう。

 

 これも今後のゲーム生活に必要なんだろうとコントローラーでチマチマチマチマ文字打ち込んでようやくアカウントを作ってゲームを開こうと思ったら、ディスクからデータをダウンロードするから時間をくれという。10分ほどかかると出たときは流石にイラっときたが、そういえば洗い物をしていなかったと台所に戻って時間を有効活用した。さあ、ようやくゲームを遊べるぞと思ったら、今度はゲームソフト自体のアップデートに8GBのデータをダウンロードしなくてはならないので45分かかるとか抜かしやがった。

 

 僕にゲームをさせろよ、ゲームを!!!

 

 というか、今日テレビを開封してセットアップした時もスマートテレビだったもんで一々アカウント設定やらネットワーク設定やらアプリダウンロードやらをやらされたんだけど、いつからこんなめんどくさい世の中になったわけ?カセット入れて電源入れたらすぐに遊べた時代が懐かしいよ。余談だが、スマホの台頭により家庭用ゲーム機が伸び悩んでいるのはこういうところな気もするぞ。

 

 さて、ゲームを開封してから1時間ほどかけてようやく遊べた肝心の『バトルフロント2』だが、プレステ2の頃と比べてかなり難易度が高かった。別にオンラインゲームで遊んでいるわけでもなくストーリーモードの序盤で死にまくって全然進まない。プレステ4なんて買ったらハマっちゃって仕事に支障をきたしたらどうしようなんて心配していたが、杞憂に終わりそうだ。

 

Star Wars バトルフロントII

Star Wars バトルフロントII

 

 

ピクサーの『クソ(原題)』を観たよ!

 先週観たピクサーの新作『リメンバー・ミー』は死と記憶を絡めた美しい物語で、今度こそじっくりブログに書きたい傑作だったが、何よりも原題の『Coco』が好きだ。日本公開はまだまだ先なのでここでは言わないが、観終わった後に『Coco』というタイトルを見るとジーンと来るものがある。

 

 ところがこの『Coco』という題名は非常に困ったタイトルだ。ブラジルでは『Coco』は『Viva』というタイトルで公開されているが、なぜなら「Cocô」はポルトガル語で「クソ」 という意味だからだ。これにはブラジルの配給会社担当者も頭を抱えただろう。

*1

 

 ちなみに原語の英語でも実は『Coco』は困ったタイトルで、「Coco」はコカイン(Cocaine)の俗語だからだ。O.T.ジェナシスのヒット曲「CoCo」なんてMVがモロにそれだしね。

 

 こんなに美しいタイトルになんか色々と汚さが滲み出て大変ですが、せめて邦題が『リメンバー・ミー』なのは助かりました。

 【関連】

 

 

Ost: Coco

Ost: Coco

 

 

*1:ちなみにこの動画でココナッツを「Um Coco」と呼ぶことを初めて知ったが、「やっぱりウンコじゃん!」と大喜びする筆者(26才)であった。

全てのコマは絵画である

 同僚からこんな面白いYouTubeチャンネルを教えてもらった。題して『Every Frame a Paiting(全てのコマは絵画だ)』。当たり前だが、監督や撮影監督はテキトーにカメラを回しているわけはなく、どんなショットにも彼らなりの演出や意図がある。その演出意図を分析解説したのがこのYouTubeシリーズで、とても勉強になって面白い。

 

 例えばエドガー・ライトの回はエドガー・ライトのギャグがいかにビジュアル的に笑わせるものかを説明している。コメディ愛好家としては会話で笑わせるアメリカンコメディが否定されているのは若干異議を唱えたくならないでもない*1が、確かに映像作家としてのエドガー・ライトの持ち味がこの動画を見るだけで理論的に分かる。

 

 あと、家に帰ってからチャンネルを観ていて気づいたが、少し前に話題となったマーベル映画の問題点を音楽から読み解いてく動画もこのチャンネルが発祥であった。マーベルはリスクを取らない故に記憶に残らない、というのは言い得て妙だった。最近のマーベル映画は攻めたものが多いので、この動画が公開された当時とは状況は変わってきているけれども。

 

 

 他にもジャッキー・チェンのアクション、コーエン兄弟の編集スタイル、黒澤明の構図の解説などどの動画のネタも興味が尽きず、非常に為になるので映画製作者志望ならずファンにも是非オススメしたいチャンネルなので、暇なときにでもどうぞ!

 

 

Filmmaker's Eye -映画のシーンに学ぶ構図と撮影術:原則とその破り方-

Filmmaker's Eye -映画のシーンに学ぶ構図と撮影術:原則とその破り方-

 

 

*1:というのも、アメリカンコメディはコメディアンの持ち前の面白さを生かす場合が多く、そのためにアングル固定で最高のアドリブが出るまで長回しにしておく手法が取られることが多いので仕方がないのだ。その点イメージ先行で作られているエドガー・ライト作品とはメソッドが根本的に異なる。