ポルノが全部悪い!

 無くならない学校での銃乱射を頑なに銃のせいにしたくない共和党員や全米ライフル協会員が「乱射事件は銃じゃなくてホニャララが悪い!そのホニャララとは?」大喜利大会を大絶賛実施中ですが、いよいよ来るとこまで来たなという回答が出ました。

 

CNN.co.jp : 学校の銃犯罪、元凶は「ポルノ」 米議員が主張

 

ワシントン(CNN) 米テネシー州選出のダイアン・ブラック連邦下院議員(共和党)は31日までに、米国内の学校で多発する銃犯罪に触れ、家庭環境の悪化や暴力映画に加え、「ポルノ」の氾濫(はんらん)が根本的な原因とする考えを示した。

(中略)

音声テープによると、同議員は家庭の絆(きずな)の崩壊や暴力描写の映画に続いてポルノに言及。「雑貨店に入れば棚の上にポルノがある」とし、「両親の監視なしに入手出来る」と指摘。

「この環境が(銃犯罪の)大きな要因と考える」と述べ、「精神的な疾患を抱えた多くの若年層がそういう場所に入り込んでいる」と続けた。

 

 ぶわははははは!凄いな、もう風が吹けば桶屋が儲かるよりも遥かに迂回ルートを辿った遠因ですな。これはなんだろうか、よく映画なんかで銃は男性器のメタファーとして登場することがありますが、これはそういう芸術的な議論なのかな?少なくともブラック下院議員の言うことが正しいとするならば、この世の男の全ては銃乱射予備軍ですな。

 

 うん、やっぱり笑えないな。だってこうやって馬鹿馬鹿しい論点のすり替えをすること自体が皆何が銃乱射事件の原因か分かってる証拠じゃないですか。じゃあなんでこうやって皆から頭おかしいと思われるの分かってる覚悟でこんなしょーもない事言ってるのかって、どっかの誰かがそれで得してるやつらがいるからでしょ。そいつらがその得を手放さない限り銃乱射が無くなることはないだろあな。また犠牲になる子供たちが出ないためにもこいつらの目を誰か覚まさせたほうがいいよ

 

 

 

カントー地方へGO

 ポケットモンスターシリーズのNintendo Switch版『ポケットモンスター Let's Go! ピカチュウ』『Let's Go! イーブイ』の発売がようやく発表されました。

 わざわざ歩きスマホをしていないことを強調するかのように立ち止まって操作して、スマホをポケットに入れて自転車に乗るコンプライアンス重視の冒頭が笑っちゃう、なんて意地悪な見方はひとまず置いておいてですね、今回は1998年発売の『ピカチュウバージョン』のリメイクであると同時に『ポケモンGO』とも連携をとったゲームになるのが特徴みたいです。*1

 

 知人や友人がどんどん脱落していく中で僕はいまだに『ポケモンGO』ガチ勢なので、今回の連携の話を聞いてずっとプレイしてよかった!ザマアみやがれ!と一瞬喜びましたが、僕は去年買った『ウルトラサン』もまだメレメレ島を抜け出していない体たらくで全くプレイしていません。今のレート環境でどのポケモンが流行ってるのかも分かりません。理由はそれはもう社会人になってやる暇がないからに尽きますが、まさか『赤・緑』の発売当初から全ての世代・バージョンをプレイしてきた自分にそんな日が来るとは思ってもよらず、軽いショックを受けています。

 

 そういえば学生時代あれほど「絶対に卒業しない!」と毎週買っていた少年ジャンプも就活・留学を機に一切読まなくなりましたし、『ポケモン』もいつかは遊ばなくなる日が来るのであろうなぁ…。はっ、油断をするとついついジジくさい発言をしてしまう。まだまだ20代なので、これを機にSwitch買ってもうちょっとポケモンシリーズとの絆を続けていきたいと思います。

 

Pokémon GO Plus (ポケモン GO Plus)

Pokémon GO Plus (ポケモン GO Plus)

 

 

*1:ふと年号を書いていて気づきましたが、ついこの間まで『赤・緑』発売から20周年に驚いていたのに、もう『ピカチュウバージョン』から20周年ということに驚き、次は『金・銀』、そしていつかは『ルビー・サファイア』、その次は『ダイアモンド・パール』…とどんどん次の20周年がやってきてその都度驚かされるであろうことを考えると、もう今からこのジジくさい思考が嫌でたまりません。

物作りのリハビリ開始

 最近した仕事でちょっと刺激を受けることがありまして、もう2018年も半分すぎると言うのに僕は一体何をやっているんだろうかと焦り始めて、手始めに去年エリア51に一人旅をした時の動画を編集し始めたんですけど、これがんまぁー酷い。

 

 当初から旅の過程をドキュメンタリーにする構想は持っていたものの、ドキュメンタリーを作ったことも無いので撮影段階でどういう素材が必要かもわかっておらず、またいざ自分にカメラを回すと思いっきり照れているのが伝わってて見てるこっちが恥ずかしい。あと、英語で作品つくろうか日本語で作品作ろうか撮影時に全然見えていないため、ちゃんぽんで喋っておりどっちの言語を元に編集したら良いのかもわからない。一応全素材に目を通さないといけないのだが、気持ち悪い自分を見たく無いという葛藤と戦いながらやるから効率が悪いのなんの。

 

 僕はユーチューバーの撮るビデオは好きでは無いが、こういう作業をしているとユーチューバー凄い…と尊敬してしまう。彼らは自分と毎日向き合ってるわけですからね、苦行だよそんなの!

 

ドキュメンタリーは嘘をつく

ドキュメンタリーは嘘をつく

 

 

 

『2001年宇宙の旅』70mmフィルム版を観に行った。

 『2001年宇宙の旅』非レストア・オリジナルネガ70mmニュープリント版を観てきたっす。

 

 僕は多分大学生の時にBD版を家で見て以来の鑑賞かと思います。当時町山さんの名著『映画を見方が分かる本』*1で解説を読んでボロボロ目からウロコが落ちましたが、映画そのものを鑑賞してる時はただ難解な映画、以上以下の何の印象も受けず、ひたすらに退屈だったことを覚えています。当時のツイートも見返すとひたすらに混乱しているのが分かって笑える。

 

 んで、今回劇場で実に6年ぶりに観てみた訳ですが、不思議なことに超面白かったんですね。いや、ぶっちゃけ相変わらずただ映画内で話を追っていると訳がわかりませんし、更にぶちゃけると月面のシーンは寝てしまいましたが、映画館で見ると『2001年宇宙の旅』が持つ宗教的なパワーが倍増するんですよ。…うーん、言葉で説明するのは難しいんですけど、例えば写真で観るパルテノン神殿は面白くないけどアテネで本物見たら超ヤバいみたいな。まあ僕はアテネに行ったことすらないんですけども。

 

 特に超ヤベェと思ったのスターゲートのシーンで、60年代らしいサイケデリックなシーンがあったことはうっすらと覚えていましたが、まさかこんなに気が狂ったように長々とやっていたとは思っていなくてビックラこきました。それもフィルムだとフィルム特有の色合いや粗さ、傷・揺れが更にいい塩梅に味を出していてなかなかな映像ドラッグ体験した。大麻とか吸って観たら凄いことになるんだろうなぁ。

 

 

 あと映画体験的なことで面白かったのは、インターミッションで場内が明るくなるので各々休憩を取り始めるんですが、観客が一斉にスマホを取り出したんですね。アメリカの観客はマナーが悪いとはいえ、今日日『2001年宇宙の旅』を観に来る客層は流石に上品でスマホを消していましたが、インターミッションになるや否やスマホをいじり始めたのは現代的だなぁと思いました。逆に60年代の人たちはインターミッション中トイレ以外は何してたんだろうか。

 

2001年宇宙の旅 (字幕版)