iPhone史上最悪のアップデート

 日本にいた時、劇場でスマホを弄っている観客がいると必ず注意していた。こちとらわざわざ高い金払ってんのに、ごく僅かの身勝手な馬鹿野郎共に至高の劇場体験を邪魔されたくないからだ。なんでこっちが我慢しなくちゃいけない。

 

 しかし、アメリカに来てからは全く注意をしなくなった。というのも、上映中にスマホを扱う客があまりにも多過ぎて注意するだけ無駄なのだ。何なら一緒に観に行く友達ですら大半は上映中にスマホを使うし、悲しいことにそんな状況に慣れてしまった自分がいる。基本的にはマナーの良い日本の劇場では考えられない事態だ。

 

 どこの会社か失念してしまったが、一昨年「電波の悪い映画館内でもスマホ使えますよ!」ということをウリにしている通信会社のCMを映画上映前広告で観て驚いた。また、『グースバンプス』を観に行った時エンドロールでシャザームのアプリのマークが画面上で光っていたのも衝撃だった。要は「今すぐエンドロールで流れてるこの曲をダウンロードしよう!」と観客に促してる訳。

 

 ところで今日スナップチャットのストーリーでこんなものを見かけた。f:id:HKtaiyaki:20170107171816p:imagef:id:HKtaiyaki:20170107171841p:imagef:id:HKtaiyaki:20170107171843p:image

 これはiPhoneの新アップデートについての噂の記事なのだが、これによると今度のアップデートには「シアターモード」という機能がつくらしい。シアターモードは自動的にiPhoneのディスプレイの明るさを暗くし、音声を消してくれる機能だとのこと。

 

 

 

 

 ……バッッッッッッッッッッッカじゃねーの?

 なんで映画上映中にスマホを使うことを前提としてるんだよ!お前らは入場料払ってまで目の前のどデカイスクリーンよりもネズミのクソみたいに小さい画面に目をやりたいのか!2時間の返信も待てないような奴とは友達辞めちまえ!「緊急時の連絡」なんて知ったこっちゃねーよ!テメーの親が死のうが会社をクビになろうが他人の映画鑑賞を邪魔するんじゃねえ!

 

 なんで小学生に言っても分かることを改めて主張しないといけないかと言うと、最初に言った通り劇場内でスマホを使う客がアメリカだとあまりにも多すぎるから*1。んで、トランプのアレと一緒でさ、権威側がこういうことをやり始めちゃうとバカな市民は許されていることだと勘違いしちゃう訳。まああくまで「ウワサ」どまりの記事だけど、ITブームが作り出した現代の人間は劇場にいるたった2時間程度の時間他人と繋がらないことに我慢できないと思うと、ちょっと恐怖を感じるよね。

*1:あんま言い過ぎると田舎差別になっちゃうから避けたいところだけど、NYとかの劇場はやっぱりマナーの良い観客が多い。ということはやはり問題はアーカン…ゲフンゲフン!

また会う日までNY

 これからジョーンズボロに戻ります。今回の旅行はほぼ美術館とフード巡りでしたが、ニューヨークは何よりも飯が美味い。昨日も日本式焼肉を食べたが、日本とほぼ変わらぬお味。

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  なんでNY来てまで焼肉なんだよ!とツッコマれるかもしれないが、こちとら一年半以上食ってないんだよ!涙が出るかと思った。

 

 アメリカって歴史が浅く、「アメリカ料理屋」に行ってもフライドチキンとかフライドポテトとか子供が好きそうなものばっか。しかしNYは流石色々な移民が住んでいるだけあってご飯も多様性に溢れてるし本当に美味しい。こんだけ美味いもんだらけなのにNYにはデブもほとんどいない。一方ジョーンズボロには、アジア料理には未だに犬猫が入ってると思ってる飯の美味さもわからないジャバ・ザ・ハット級のデブばかりで…。ああ、もう、書けば書くほど帰りたくなくなる!

 

「え、君アーカンソーから来たの?」

 インターン時代にお世話になった先輩社員と半年ぶりに会う。久しぶりの熱燗を飲みながら僅か半年の間に起きた変化を聞いたり進路の相談などに乗って頂く。

 

 その後、場所を移し彼女の友人たちと知り合う。「どこから来たの?」と聞かれる度に「アーカンソー」と答えると必ず笑われるか驚かれる。「日本で一番小さい街はどこだ?」と聞かれる。なんでそんなこと聞きたいんだろう?と思いつつ「うーん、多分鳥取とか島根って場所にあるかな?」と答えると「お前がわざわざ留学している場所はそういうところだ」と教えてもらう。なるほど、分かりやすい。

 

 実はこの前にソーホーの近くにあるニューミュージアムという現代美術館に寄ったのだが、そこで身分証を提示した際「え、あなた私より年上なの?」と半笑いで聞かれたので「え、何、若く見える?」って調子乗ったら「いや、アーカンソーの免許書なんて初めて見たから偽IDかと思った!」って笑われる。

 

 この旅行中何回かUberLyftなどの配車サービスを利用したが、「お客さん、どちらから?」と聞かれる度に「アーカンソーから」と答えると「ええ、そんなところから来る人なんて初めて会った!」とか「アーカンソーってどこ?」とか色々言われる。

 

 こんな感じでこの旅行中アーカンソーのど田舎っぷりを死ぬほど味わってきた。でも日本人や世界の人がイメージするアメリカ人とはニューヨーカーやLAに住んでいる人のことで、しかしアメリカ南部諸州に暮らしている人々が実はリアルなアメリカの姿であることは忘れてはいけない。同じアメリカ人にすら忘れられた辺境の地、それがアーカンソーなのである。

 

(※この文章は帰りの電車の中で酔っ払ったまま書いたので何が言いたいのかイマイチ要領を得ない)

2007年映画ベストテン

 さて今日でラストの年末年始のベストテンネタは10年前(!?)の2007年のベストテンを選びたいと思います。僕は高校入りたてで一番調子乗ってた時期かもしれませんね。将来映画関係の道に進みたいと明確に思い始めたのもこの時期です。製作年を基準に選び、このベストテンの全ての作品を当時観た訳ではありませんが、今年も選びながら当時を振り返ってみましょう。

 

【2007年ベストテン】

  1. スーパーバッド/童貞ウォーズ
  2. パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールズ・エンド
  3. トランスフォーマー
  4. ミスト
  5. ボーン・アルティメイタム
  6. キサラギ
  7. レミーのおいしいレストラン
  8. デス・プルーフ in グラインド・ハウス
  9. テラビシアにかける橋
  10. 魔法にかけられて

【解説】

 ①は僕をブロマンス映画の世界に導いてくれたオールタイムベスト。大学に入ってからオマージュを捧げる映画を作ったが残念ながらあまり評価はされなかった。しかしこの恥ずかしい邦題はなんとかならんのか。

 

 ②と③はちゃんと当時も大好きで今も愛してる作品なのでこの高位置。どちらも映画ファンからは総スカンを喰らってるけど、②の大嵐の中の結婚式とか③の破壊を見せるためだけに存在するクライマックスとか、娯楽映画ならではの表現にこだわってて最高。③のエンドクレジットのリンキンパークとかアホほど聞いたよ。

 

Minutes to Midnight

Minutes to Midnight

 

 

 

 他にも⑦、⑨、⑩が当時から大好きだった映画。

 

 ⑥は当時大好きだったけど今観直したらどうなんだろうね。怖くて見返したくないけど、やっぱり当時好きだった気持ちに嘘はつけない。

 

【2007年映画ワースト】

  1. 銀色のシーズン
  2. アース
  3. GOAL!2
  4. アメリカン・パイ in ハレンチ課外授業
  5. アメリカン・パイ in ハレンチマラソン大会
  6. ALWAYS 続・三丁目の夕日

 

 10本も嫌いな作品はなかったのでこれくらい。

 

 ①は当時から大嫌いだったのでワーストに選んだ。学期終わりに『AVP2』を観に行く予定だったのに友達に連れられて変更されて出来も酷くて憤慨。『踊る大捜査線』から邦画にハマったクチだけど、この頃からフジテレビ映画(とロボット)作品への信仰が解かれた気がする。

 

 僕当時映画秘宝とか読んでなかったし『ALWAYS三丁目の夕日』の一作目は普通に大好きなんだけど、⑥は単純に脚本が酷かった。全てのエピソードを無理やり繋げようとしたクライマックスのぎこちなさは高校生ながら辛かった。

 

 

 2007年といえば他になんだろうな。あ、そうそう、当時『痴漢男』とか『オナニーマスター黒沢』とかYoko先生(現・横田卓馬先生)のネット漫画にハマってて、夜が明けるまでよく読んでたんですよ。そしたらある日数学の授業中に当然眠くてしょうがないので爆睡してたら、休み時間に入った途端見回りの先生に思いっきりワキ腹ぶん殴られて職員室まで引っ張られて散々怒鳴られた。最初友達に殴られたと思ったから半ギレで「何だよ〜」って目開けたらブチギレたオッサンがいてビビったよね。

 

 んで赤っ恥かかされたもんで「いつかブッ○す!!」ってできもしないのに思ってたらソイツが翌年担任になった時は死にたくなった。まあ大人になった今客観的に考えると自分が悪いんだけど、今でもアイツ夢に出てくるほど大嫌いだな〜。