ハリウッド・サマー・ブロックバスターはブルーでちょっとオレンジ

 『スケッチブック』は『キー&ピール』の影響を多大に受けています。『キー&ピール』のスケッチは、内容の鋭さやコメディとしての面白さと同時に、「映画並みのリッチなルック」が魅力でして、『スケッチブック』もシネマティックな映像に仕上げることを目標としています。

 

 例えば、『キー&ピール』の『Alien Imposters(擬態型宇宙人)』というコントでは、人に擬態することができる宇宙人に侵略した街をキー&ピールが逃げ惑うのですが、道中で出くわす人間が本物なのか擬態した宇宙人なのかを、黒人である自分たちへの態度で見抜くというコントになっています。ストーリーとして笑えるのですが、ハリウッドSF映画並みの豪華なルックスからのギャップもまた、笑いを生み出す要因に貢献していると思うんですよね。

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 ということで、最近は映画のカラコレを勉強しているのですが、今更ながらハリウッドで毎年夏に公開される、いわゆるブロックバスター大作映画は大体青くてオレンジと知って面白かったです。

f:id:HKtaiyaki:20200713005810p:plainバトルシップ

f:id:HKtaiyaki:20200713010102p:plainアベンジャーズ エンドゲーム』

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トランスフォーマー 最後の騎士王』

f:id:HKtaiyaki:20200713010649p:plainミッション:インポッシブル フォールアウト』

f:id:HKtaiyaki:20200713010928p:plain『GODIZLLA キング・オブ・モンスターズ』

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マッドマックス 怒りのデス・ロード


 2010年代以降は特に顕著なトレンドみたいですね。見返してみれば、さっきの『キー&ピール』のコントも青くなっており、もはやそのカラリングがベタすぎてパロディとして機能している節もあります。なので自主映画を撮っている人は、とりあえず青くてオレンジにしておけばリッチに見えますよ!今流行ってるリモート動画も青くてオレンジにすればあのチープな感じが消えるんだろうか。

 

もう無理!何も考えられない!

 スケッチ無事に取り終わりました!が、仕込みで結局30分程度しかね寝れず、そのまま怒涛の2本撮りを行ったところ、クランクアップと同時に腰が抜け、完全に脳が死にました。何も考えられません。ので、今週こればっかりで本当に心苦しいですが、本日は睡眠時間確保のためにお休みとさせてください。今週中の公開を目指すぞ!

『クローン・ウォーズ』シーズン5に泣いちゃった!の巻き

 またスケッチの撮影準備で忙しくなってきましたが、息抜きの時間はほとんど全て『クローン・ウォーズ』に費やしています。参った。こんなに面白くなるとは思いませんでした。……って、この話は前にも書きましたね。

 

 前も書きましたが、思い返せば僕は『クローン・ウォーズ』大嫌いだったはずなんですよ。バトルドロイドの漫才ちっくな掛け合いとか、生意気なアソーカ・タノの振る舞いとか、全体的に子供染みていて。シリーズ開始当初はCGアニメとしての質もあまり良くなかったと思います。

 

 が、シーズンを追うごとにクローン大戦の戦火は激しくなり、戦争や政治の犠牲者となる一般市民、華やかな大都市コルサントの暗部で暮らすものたち、平和を愛する分離主義者穏健派や寝返りを図るジェダイなど、単純な善悪二元論に当てはまらない構図、そして経験を重ねるごとに逞しく育ち、ジェダイという組織に疑問を持つようになるアナキンとアソーカ……と、遥か彼方の銀河系の豊かさを見せてくれて舌を巻きまくりました。ファンが望むものしか提供せず、全く新鮮味や意外性を提供できなかったディズニー傘下の実写シリーズとはえらい違いです。

 

 で、昨日シーズン5を見終えたばかりなのですが、あまりにも切なく美しい終わり方で、僕は涙を流してしまいました。物心ついた頃から僕の人生は『スター・ウォーズ』に夢中でしたが、大きく感動した『シスの復讐』でだって僕は泣いたことはありませんでした。あれだけアソーカを嫌っていたはずの僕ですが、エンドロールが流れる頃には「アソーカ、尊い……」寝ながらiPadで観ていたので文字通り枕を濡らしました。

 

 これから第6シーズンを観ますが、ディズニーがルーカスフィルムを買収したこともあって、第6シーズンは制作途中で中断されてしまい、2014年にやっとこさNetflixで制作分が配信された、という経緯があります。実際にはシーズン8まで作られる予定でしたが、長い間人気の高かった『クローン・ウォーズ』は宙ぶらりんの状態で、放送する予定だったエピソードはいくつかコミックになったり、小説になったり、中途半端なレンダリング状態で公式サイトで公開されたりしました。

 

 そして今年、ついに待望の最終シーズン7がディズニー+を通して配信され、評判はすごい高いですが、いくつかのストーリーアークは未解決のままだと聞きます。改めて、ディズニーがルーカスフィルムを買収したことで、『スター・ウォーズ』に関する色んなものがぶっ壊されたと考えると、つくづく怒りがこみ上げてきます。

 

 ハッ、いかんいかん、久しぶりにダークサイドに堕ちるところだった。心を落ち着かせるために僕がシリーズで一番好きな『ジェダイの帰還(復讐)』の大円団なラストの映像を貼っておきます。


 『フォースの覚醒』でハンが殺された時、この大円団がぶち壊されて劇場で頭に血が上ったなぁ…。ハッ、いかんいかん!