『スケッチブック』は『キー&ピール』の影響を多大に受けています。『キー&ピール』のスケッチは、内容の鋭さやコメディとしての面白さと同時に、「映画並みのリッチなルック」が魅力でして、『スケッチブック』もシネマティックな映像に仕上げることを目標としています。
例えば、『キー&ピール』の『Alien Imposters(擬態型宇宙人)』というコントでは、人に擬態することができる宇宙人に侵略した街をキー&ピールが逃げ惑うのですが、道中で出くわす人間が本物なのか擬態した宇宙人なのかを、黒人である自分たちへの態度で見抜くというコントになっています。ストーリーとして笑えるのですが、ハリウッドSF映画並みの豪華なルックスからのギャップもまた、笑いを生み出す要因に貢献していると思うんですよね。
ということで、最近は映画のカラコレを勉強しているのですが、今更ながらハリウッドで毎年夏に公開される、いわゆるブロックバスター大作映画は大体青くてオレンジと知って面白かったです。
『バトルシップ』
『アベンジャーズ エンドゲーム』
『トランスフォーマー 最後の騎士王』
『ミッション:インポッシブル フォールアウト』
『GODIZLLA キング・オブ・モンスターズ』
2010年代以降は特に顕著なトレンドみたいですね。見返してみれば、さっきの『キー&ピール』のコントも青くなっており、もはやそのカラリングがベタすぎてパロディとして機能している節もあります。なので自主映画を撮っている人は、とりあえず青くてオレンジにしておけばリッチに見えますよ!今流行ってるリモート動画も青くてオレンジにすればあのチープな感じが消えるんだろうか。