温暖化という象

 毎年言っていることだけど、今年の夏は異常に暑かった。で、最近ようやく収まり過ごしやすくはなったが、10月とは思えないくらいまだ暑い。

 

 日本に限らず、今夏は世界各国で異常な暑さだったようだ。ただ暑いだけでなく、年々豪雨や台風の被害が大きくなっている。アメリカでも凄まじいハリケーンがフロリダを襲ったばかりだ。

 

 どう考えたって温暖化の影響なのだけれども、こうした天気のニュースで僕が最近強い違和感を抱いているのは、その原因について触れることが少ないのだ。酷暑に関しても、熱中症対策のグッズとか、企業の暑さ対策とか、そういった類のニュースばかり目にしたが、温暖化による影響を謳った記事は僕が観測した範囲では少なかった。

 

 英語の慣用句で「Elephant in the room(部屋の中にいる象)」というのがあるが、誰にとっても明白な問題であるにも関わらず、誰も触れたがらない話題について指す。象ほど目立った物が部屋にいるのに、誰もそれについて指摘しない違和感のことだ。

 

 余談だが、僕が『スケッチブック』で温暖化に関するコントを出した時、今年撮ったコントの中でも圧倒的に再生数が少なかった。もしかしたらサムネイルのせいかもしれない。タイトルのせいかもしれない。そもそも面白いコントではなかったのかもしれない。ただ、これが温暖化に対する世間の無関心による再生数の低さだとすると、僕はとても怖い。温暖化を象にしてはいけない。

 

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