ファインディング・ニモ

(10/14追記 ツイッター・コメント欄で指摘を受けましたが、金魚ではなくベタだそうで、よくよく見たら写真にもベタと書いてありました。ベタは青いものもあるので、特に染色されているわけではなさそうで、愛用のスーパーに酷い風評被害を流してしまいました。僕が魚の知識がないために勘違いしておりました、訂正してお詫びいたします。下記の文章はベタを金魚と勘違いしていた男の文章として読んでいただければ…!)

 

 僕はいつも近所の韓国系スーパーマーケットで食材を買っている。韓国系と言っても日本のお菓子やカップ麺、ビールや納豆だって売ってるし、近所のアジア系住民はそこで買い物を済ませていると思う。自らレジ打ちしている店長も人が良さそうだ。でも毎回レジで並んでいると気になる商品が目に入る。

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 染色された金魚が小さいカップに入れられて売られているのである。夏くらいに売ってるのに気付いてその頃は結構売れていて、先月あたりから数が減って来たので「流石にシーズン終わりか」と思っていたらここに来て在庫が補充された。もう肌寒い気温だというのに。

 

 別に動物愛護とか言い出す気は更々ないが、観ていると自然とドナドナの曲が頭の中で流れて来て可哀想になってくる。死んだ魚の眼をするという表現があるが、これほどその表現がピッタリな魚達を僕は未だ知らない。

 

 値段も$3ばかしと安いし、買ってあげようかといつもレジで並んでると悩むのだが、出張が多い仕事柄を考えると、ヘトヘトになって1週間ぶりに家に帰るとプカプカ浮かんでいるデメ吉(仮)の姿をついつい妄想してしまう。

 

 といっても、染色された金魚なんて出店のヒヨコみたいにすぐ死ぬだろうしな…結局買っても買わなくても金魚達の運命は同じなのである。つくづく人間とは罪深い生き物だよなぁ…と今日も納豆を買うのであった。

 

 

 

『サウスパーク』S22E3「The Problem With A Poo」感想

 今週の『サウスパーク』は久しぶりにMr.ハンキーが登場。タイトルは和訳すると「うんちにまつわる問題」と何の変哲もないが、番組最後のその裏に隠されていた意味が判明する。

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 いつも通り学校でスクールシューティングが発生する平凡な日常。隣の市議会では財政難のため、Mr.ハンキーのクリスマスショーの予算を半分にカットすることを発表する。それだけでなく、その見た目(=まんまうんこ)が人々も不快にさせていることも伝えられたMr.ハンキーは、クリスマスショーに向けたサウスパーク小学校の音が気練習の出来の酷さにイラつきも加わって恐ろしく非PCなツイートをしてしまう。

サウスパークの子どもたちは音楽もまともに弾けない知恵遅れのホモどもだ!*1

 当然、怒った子供たちからクレームを受けたカイルはMr.ハンキーになぜこんなツイートをしたか問いただすと、実はMr.ハンキーはストレスで寝れない夜はゾルピデムを飲んでおり、薬の影響でついつい意に反して不適切なツイートをしてしまうのだった。そして翌日、怒りの形相をしたサウスパーク市議会員がMr.ハンキーに詰め寄る。「このツイートはどういうことですか!」Mr.ハンキーが確認してみると… 

 サウスパーク市議会の連中はオメコナメナメイスラム過激派共だ!*2

 「ああなんてこったい、ゾルピデム摂ったことある?マジでオススメしないよ」と呑気なMr.ハンキーだったが、今回ばかりは許してもらえずクビになってしまう。サウスパーク中の弁護士に掛け合っても誰も(外見・内面共に)クソ野郎のMr. ハンキーを弁護しようとは思わない。落ち込むMr.ハンキーを心配するカイルだが、Mr.ハンキーは突如ひらめく「そうだ、公聴会に出ればいいんだ!公聴会で釈明の機会を設ければいいんだ!カイルは弁護士の息子なんだから、僕を公聴会で助けてくれ!」と提案する。友達を見捨てたくないカイルは、周囲の反対を振り切りかくしてMr.ハンキーと共に公聴会に出席する。

ãthe problem with a poo south parkãã®ç»åæ¤ç´¢çµæ

 

 一方で、先シーズンで人目を忍んで付き合っていたものの、サウスパーク市民にバレて避難され別れることになったPC校長とストロング・ウーマン教頭。彼女のことを気にかけるPC校長は「すまない、僕が職権乱用をしてしまって…」と謝るが、「職権乱用ですって!アタシは強い自立した女性なのよ!職権乱用なんてされる訳ないでしょ!」とよくわからない理屈でキレるストロング・ウーマン教頭。そんなストロング・ウーマン教頭のお腹はポッコリと膨らんでいるのであった…。

ãstrong woman vice principal pregnant south parkãã®ç»åæ¤ç´¢çµæ

 

 ここ3週間近くアメリカの時事問題は、次期最高裁判所判事候補のブレット・カバノー氏に対する過去のセクハラ疑惑の告発と、それに関連した公聴会の話題で持ちきりだった。9月27日に主要メディアで生放送された公聴会で激昂するカバノー氏の様子は多くの人の記憶に残ったが、まさにホットな話題を取り入れた形となった。注目すべきなのはMr.ハンキーが質問中に鼻水を吸うような音で遮るが、実際の公聴会中にもカバノー氏もこの音で質問を遮っているのだ。『サウスパーク』は相変わらず芸がこまかい。

 

 さてここから先はネタバレになるが、冒頭で述べた本エピソードのタイトル「The Problem With A Poo」について解説する。結局Mr.ハンキーはゾルピデムの摂り続けて人々を罵倒し、サウスパークから追放されてしまう。市民が全員Mr.ハンキーの旅立ちを見送る中、スタンがマーシュに聞く。「Mr.ハンキーはどこに行くの?」「彼のような人種差別主義の酷いヤツを受け入れてくれるところを探すしかない…まだこの世界には偏見や憎しみなんて気にしない場所があるのさ」そうしてMr.ハンキーが行き着いた場所はシンプソンズ』の世界だった!

 

 実は『The Problem With A Poo』は昨年放映されて話題を呼んだドキュメンタリー番組『The Problem With Apu(アプーにまつわる問題)』のパロディだったのだ。このドキュメンタリー番組は『シンプソンズ』に登場するインド人のキャラクター アプーがどれほどステレオティピカルに描かれていることを指摘し、『シンプソンズ』のためにインド系アメリカ人が受けている差別や偏見を描いた。

 

 『サウスパーク』が『シンプソンズ』を持ち出したのはこれが初めてのことではなく、『サウスパーク』にバートが登場したこともあったし、『シンプソンズ』にも『サウスパーク』に似た残虐アニメが登場したこともあった。長寿ブラックユーモアアニメ番組として比較されている両番組だが、今回は『サウスパーク』がライバルの『シンプソンズ』をおちょくった形だ。しかし、僕はそこに作り手としての同情も垣間見えた。

 

 『サウスパーク』は初放映以来その表現の過激さが問題視されてきたが、常に表現の自由を標榜して戦ってきた。しかし近年SNSが普及して特にPC文化が顕著になってくると共に PC校長が登場してPCをいかに扱うかがここ数年の『サウスパーク』のテーマにも見える。今回サブプロットとしてストロング・ウーマン教頭は五ツ子のPC赤ちゃんを産む。 PC赤ちゃんは医者も見たことがないくらいPCに過敏で、反PC的なものを見たり聞いたりすると突然泣き喚いてしまう。PC赤ちゃんが何の前触れもないのに泣き始めると、通りすがった市民が「PC赤ちゃんはたまに何で自分で泣いているのかもわからない時があるんだ!

 

 これは何でもかんでもPCであろうとして声を上げて叩くも、何が正義なのか自分でもよく分かっていない支離滅裂なソーシャルジャスティスウォーリアーズを強烈に皮肉っている。今回の『シンプソンズ』の登場は、PC社会で共に戦う長寿アニメへの目配せだったんじゃないかな。

ãpc baby south parkãã®ç»åæ¤ç´¢çµæ

 

 僕はあと、『デッドプール』の「女の子を殴るのが性差別なのか、それとも女の子だけ殴らないのが性差別なのか、よくわからないよ!」というモンタージュ中の名シーンを思い出したな。

 

デッドプール (字幕版)
 

 

*1:原語だと"The kids of South Park are retarded homos who can't play music."

*2:これ、何も僕がテキトーなことを書いてるんじゃなくて、本当に原語だと"The City Council members are a bunch of pussy-licking Islamists"と言っている。…毎度よくこんな言葉遣い思いつくよな!

流行りのシェアード・ユニバース型映画をまとめてみた

 突然ですが皆さん、シェアード・ユニバーという言葉をご存知だろうか?アメコミ映画ライターにして映画評論家の杉山すぴ豊氏はシェアード・ユニバースを以下のように定義している。

シェアード・ユニバースとは、文字通り“シェア(共有)された世界観”の意味。バラバラに見えていた物語や主人公が、実は同じ世界観の中にあった、つまり「世界観=ユニバース」を「共有=シェアードしていた」というコンセプトの元、物語を設計しているのです。

 (ユニバース化は映画をどう変えるか? | 時事オピニオン | 情報・知識&オピニオン imidas - イミダスより抜粋)

 

 シェアード・ユニバースの映画シリーズは一本当たれば芋づる式で他の作品もヒットが見込めるので、昨今のハリウッド大作映画シリーズの多くはシェアード・ユニバースをモデルとしたフランチャイズを展開している。しかし最近そのシェアード・ユニバース型映画が多すぎて、どの映画がどのシリーズに属しているか分からない!という声をよく聞くようになったので、主なシェアード・ユニバース映画をまとめてみました。

 

 なお、単なる映画シリーズやクロスオーバーとシェアード・ユニバースの違いを定義するのは難しいので、筆者の独断と偏見でまとめました。数が多ければ多いほどまとめれば楽しい、という考えている節があるので、「これはシェアード・ユニバース映画じゃ無いだろう!」異論も認めます。また、紹介内容にバリバリ主観が入ってるので、そっちの批判も受け入れます

 

マーベル・シネマティック・ユニバース

スタジオ:ディズニー、マーベル
主な仕掛人ケヴィン・ファイギ
主な作品:『アイアンマン』『アベンジャーズ』『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』など

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 もはや説明不要と言ってもいい業界筆頭のシネマティック・ユニバースで、所謂MCUMCUの成功無くしてユニバースが連発される原題の映画業界はなかった。10年の蓄積により構築された丹念な伏線・構成力が特徴。来年の『アベンジャーズ4(仮題)』で一旦の完結は迎えるものの、『スパイダーマン:ホームカミング』の続編も既に準備中なので中々終わる気配が見えない。

 

DCエクステンデッド・ユニバース(非公式名称)

スタジオ:ワーナー
主な作品:『マン・オブ・スティール』『ワンダーウーマン』『スーサイド・スクワッド』『ジャスティス・リーグ』など
主な仕掛人ザック・スナイダー(離脱)、ウォルター・ハマダ(2018年より)

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 所謂DCEUだが、実は非公式の名称で正式名称はない。元々アメコミはDC社が先に立ち上がり、のちに作られたライバルとなるマーベル社が発足したが、映画のユニバース化は後追いする形となった。興行的にも批評的にも苦戦気味*1で、バットマン役のベン・アフレックやスーパーマン役のヘンリー・カヴィルの降板の噂が流れたり、ユニバースに属さないジョーカーのオリジン映画の製作が始まったり、若干雲行きは怪しい。破壊的な超人戦や暗い画面が多いのが作風。

 

X-MENユニバース(仮称)

スタジオ:20世紀フォックス
主な仕掛人:サイモン・キンバー
主な作品:『X-MEN』『ローガン』『デッドプール』『ファンタスティック・フォー』など
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 90年代に経営難に陥っていたマーベルは、自社キャラクターの映画化権を各映画会社にバラ売りし、『X-MEN』と『ファンタスティックフォー』に関わるキャラは20世紀フォックス社が獲得した。元々三部作で終わるはずだった予定が、スピンオフを連発しているうちにユニバース化してしまった。ミュータントの自由のために対峙するプロフェッサーXとマグニートーの(フランチャイズ的な意味で)永遠に終わらない戦いを描く。製作上の都合でグチャグチャになったタイムラインを『X-MEN/フューチャー&パスト』で整理するという離れ業をやってのけるも、未だ設定に矛盾が多いのが玉に瑕。リブート版『ファンタスティック・フォー』も同じユニバースに属しているが、あちらは大型地雷と化したので再リブートがない限り今後クロスオーバーする望みは薄い。

 

ソニーズ・ユニバース・オブ・マーベル・キャラクターズ

スタジオ:ソニー・ピクチャーズ
主な仕掛人:エイミー・パスカル
主な作品:『ヴェノム』

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 おそらく今一番「『ヴェノム』ってMCUじゃないの?」と人々を混乱させているユニバース。『スパイダーマン』関連キャラクターの映画化権利を持っていたソニー・ピクチャーズはマーベルと契約を交わし、共同で『スパイダーマン:ホームカミング』を製作することでスパイダーマンMCUに参加させるファン垂涎の歴史的クロスーバーが実現した。これに味を占めたのか、ソニーが自社で実写化権利を獲得したしたマーベルキャラ*2のみで構成する「ソニーマーベル・ユニバース」の製作を発表し、アメリカでは先週末公開された『ヴェノム』を筆頭にブラック・キャットやシルクの映画を製作予定。のみならず、エイミー・パスカルが「『ヴェノム』はMCUと同じ世界線」と勝手に発言し、ケヴィン・ファイギを困惑させている。ちなみに筆者は本作を鑑賞済みだが、MCUとの関連があるのか無いのかは…見てのお楽しみに!

 

モンスターバー

スタジオ:ワーナー、レジェンダリー
主な仕掛人:トーマス・タル
主な作品:『ゴジラ GODZILLA』『キングコング 髑髏島の巨神』

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 かつて東宝が行っていた怪獣映画のクロスオーバーを潤沢なハリウッド資本で再現しようと試みる、新旧の怪獣少年たちの心をわしづかみにして離さない熱いユニバース。来年はラドンモスラキングギドラが集結する実質『三大怪獣 地上最大の決戦』リメイクな『Godzilla: King of the Monsters』が公開予定で、東京オリンピックイヤーの2020年には怪獣スター同士の58年ぶりの再戦となる『Godzilla VS Kong』が控える。更にはパシフィック・リム』もモンスターバースに参戦するかもしれないという噂まで登場し、ニュースを追っているだけで怪獣少年たちのワクワクが止まらない。

 

死霊館』ユニバー

スタジオ:ワーナー
主な仕掛人ジェームズ・ワン、ピーター・サフラン
主な作品:『死霊館』『アナベル 死霊館の人形』『死霊館のシスター』など

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 業界でも珍しい心霊ホラー映画ユニバース。そもそもは実在の心霊研究家ウォーレン夫妻の実話を描く心霊映画だったのが、スピンオフを連発しているうちに『X-MEN』シリーズ同様いつの間にかユニバース化し、最新作『死霊館のシスター』に至ってはついにオリジナルストーリーになった。作品毎に出来の浮き沈みは激しいが、ジャンプスケアホラーとして若者の人気を集めている。しかし、この悪霊たちがいつか『アベンジャーズ』のように一大集結したら大変なことになるのでは…。

 

ダークユニバー

スタジオ:ユニバーサル
主な仕掛人アレックス・カーツマン(離脱)
主な作品:『ザ・マミー/呪われた砂漠の王女』*3

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 俺たちもユニバース映画で儲けよう!と、ユニバーサルがフランケンシュタインやドラキュラ、透明人間、ミイラ男など、かつて自社の映画で人気を博していたクラシックモンスターを使って立ち上げたダークユニバースだったが、まさかの一発目で大コケして既に停止中の状況。一応第二弾『フランケンシュタインの花嫁』の企画は生きているが、果たして…?

 

スター・ウォーズ』ユニバース(仮称)

スタジオ:ディズニー、ルーカスフィルム
主な仕掛人キャスリーン・ケネディ

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 元々ジョージ・ルーカスが作った映画シリーズで小説・コミック・ゲームなどで膨大なスピンオフを展開していたが、2012年にディズニーが買収し、ボブ・アイガーが「観客が入る限り、永遠に映画を製作する」と宣言したことで改めてシネマティック・ユニバース化されてしまった。アンソロジーシリーズは『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』がコケてしまったことで、いったん保留されている。現行の三部作の他に、別の三部作が二つ計画されていてもはや訳の分からないことになっている。

 

トランスフォーマー・シネマティック・ユニバー

スタジオ:パラマウント
主な仕掛人マイケル・ベイ
主な作品:『トランスフォーマー』『バンブルビー』など

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 2015年に『トランスフォーマー』をシェアード・ユニバース化させるために、売れっ子脚本家たちがスタジオに雇われてライターズ・ルームが設立された。これまではいい意味でも悪い意味でも大味なベイヘム演出が盛りだくさんなシリーズだったが、『バンブルビー』から初めて監督がトラヴィス・ナイトに変わり、予告編もいつもと雰囲気が変わりトランスフォーマーたちのデザインもオリジナルアニメに近くなっていることでファンをざわざわさせている。

 

AVPユニバース(仮称)

スタジオ:20世紀フォックス
主な仕掛人:ジョン・デイヴィス、デイヴィッド・ギラー、ウォルター・ヒル
主な作品:『エイリアン』『プレデター』『エイリアンVSプレデター』など

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 ユニバース映画として含んでいいのか分からなかったが、クロスオーバーしているし最近公開された『ザ・プレデター』も『エイリアンVSプレデター』との関連を匂わせていたし、一応ね。プレデター2』のエンディングでイースターエッグとしてエイリアンの骨格が登場したことで発生したユニバース。本来はゲームとして始まったが、2004年に『エイリアンVSプレデター』で映画内で初共演。レプリーがこれまで(文字通り)死ぬ思いをしてエイリアンを地球に持ち込まないように頑張っていたのに、実は人類が文明を築く遥か前からプレデターの儀式のためにエイリアンは地球に持ち込まれていた、というこれまでの『エイリアン』シリーズの意義をぶち壊した素敵な設定。2008年の『AVP2 エイリアンズVSプレデター』ではエイリアンとプレデターのハイブリット種プレデタリアンも登場。大真面目な『プロメテウス』シリーズもこの世界観に含まれているかもしれないと考えるとちょっと笑える。

 

Mナイト・シャマラン・ユニバース(仮称)

主な仕掛け人:Mナイト・シャマラン
主な作品:『アンブレイカブル』『スプリット』『Glass』

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 ネタバレ注意!昨年大ヒットした『スプリット』のエンディングで実は『アンブレイカブル』と『スプリット』は同じユニバースに属していることが判明してファンを驚かせた…らしいのだが。僕はお節介に親切な友人からシックス・センス』のネタバレを食らってから、一切のシャマラン作品を避けて映画人生を送ってきたのに、何故か『ヴィジット』『スプリット』だけを観ているニワカ野郎なので、正直あまり具体的に解説することが出来ないのです。来年公開の『Glass』はどうも『アンブレイカブル』と『スプリット』双方のキャラクターが顔を合わせるらしいですよ。僕も今からシャマラン作品の予習を始めようかと思います。

 

ヴュー・アスキューニバー

スタジオ:ヴュー・アスキュー・プロダクション
仕掛け人:ケヴィン・スミス
主な作品:『クラークス』『チェイシング・エイミー』『ジェイ&サイレント・ボブ 帝国への逆襲』など 

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 Mナイト・シャマランの前に、ベースとなるキャラクター権利もなしに勝手に自分の作品でシェアード・ユニバースを展開した先駆者はコミックオタクのケヴィン・スミス。ヴュー・アスキューニバースの作品はケヴィン・スミスが生まれ育ったニュージャージーを舞台にしており、ほとんどの作品にジェイソン・ミューズ演じるジェイとケヴィン・スミス演じるサイレント・ボブが登場するのが特徴。映画の他にもコミック・アニメなどにも世界観を広げており、アメリカのオタクカルチャーにおいてカルト的人気がある。

 


 

 ざっとこんなところでしょうか。人によって好き嫌いは分かれるでしょうが、こうしてまとめてみるだけで各ユニバース毎に癖があって面白い。本当はオリジナルの東宝怪獣映画やユニバーサルモンスター映画、勝手にキャストが次々降板してはのちに全員集結した『ワイルド・スピード』シリーズ、ホラー界の二大殺人鬼『フレディVSジェイソン』などについても触れる予定でしたが、そちらは第二弾のために残しておくとします。他にも抜けてるユニバースがあったら教えてもらえると助かります!

 

アベンジャーズ (字幕版)
 
ジャスティス・リーグ(字幕版)
 

 

*1:実情を書いただけで、僕自身はDCEUを応援してますよ!

*2:ちなみにソニーが実写化権を有しているマーベルキャラクターは約900!これまた永遠に終わらなさそうである。

*3:当初『ドラキュラZERO』もダークユニバースに含まれる、という話もあったが結局外されたそうです。

胡蝶の夢

 僕は寝起きが悪い。何たって絶対に時間通りに目が覚めないことを見越して起床時間の1時間前から15分おきに目覚ましかけてそれでも時間ギリギリまで起きないし、大抵朝目が覚めると布団で寝ていた位置は逆になっている。夏の酷い暑さの時は夢遊病を発症し、涼しい場所を求めて全く記憶のない場所で目を覚ます時もある。

 

 そんな僕が今日は珍しく朝早く起きた。大抵そんな時は二度寝をするものだが、何故だか気分が良くてすぐにシャワーを浴びる。それでも時間が余ったので、久しぶりに朝ごはんを作る。目玉焼きにベーコン。シンプルだが、ここの所朝食なんて全く食べていなかったのでこれだけでいい一日が迎えられて嬉しい。

 

 すると、普段会話をしないルームメイトと鉢合わせる。そりゃ僕が普段ギリギリまで寝ているんだから、朝に顔を合わせることなんて殆どない。気分もいいので会話も弾む。でも長話をしてしまうと折角朝早く起きたのに遅刻してしまう。これから盛り上がりそうな会話を泣く泣く打ち切って最後の身支度をする。

 

 歯を磨いて、髪の毛もセットして。鍵と財布とスマホを取ったことを確認し、カバンを肩にかける。今日の通勤の音楽はマルーン5にでもしようかしら。イヤホンを耳にかけて外に出た瞬間、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

目が覚めた。

 

 

 何が起きているのか一瞬わからなかったが、これまで観ていたリアルな光景は全くの夢で、気が付いたら僕はいつもと同じく夜寝た向きとは逆方向で目が覚めた。「うーん、アレクサ、今何時…?」「8:50です」

 

 そしていつも通り10分で大慌てで支度して通勤に向かうのであった。

 

パプリカ

パプリカ

 

 

 

アジア人のNワード

 ヤンキース田中将大選手が解説アナウンサーに差別用語を使われたとして問題になっており、どんな言葉だろうと思って居たらチンク(Chink)でした。

 

 チンクは主に中国系への侮蔑語で、アジア人を一色単に中国人だと思ってる無神経な輩が使うことも多いので、なんて酷いことを言うんだ!と思っていたらどうやらマーくんのピッチングの穴を指してチンクという言葉を使っていたようで、確かにチンクを辞書で引くと裂け目だとか抜け穴だとかの意味がありました。僕は逆にチンクの差別用語以外の意味を知らなかったのでまた一つ勉強になったなぁと思います。

 

 また、今回はアナウンサーも中国系だったので、当然差別的な使い方はしていなかったと思いますが、まあ難しいところだなぁとも思います。僕も自分のことを自虐的にイエローとか言ったりしますが、ちょっと気をつけていきたいですね。

 

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