実録映画を量産しようぜ!

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 「反社の皆様」というパワーワードインパクトが凄まじいでですね。今更いうまでもなく腐り切った政権ですけど、ハリウッドが映画化したらオスカーにノミネートされそうな力作が大量に作れそうなくらいスキャンダルが山のように出ていて実際なんで誰も作らないんだろうか不思議でなりません。というか、日本の映画は悪い意味で政治的じゃなさすぎると思います。

 

 強いて言うなら、今年公開された『新聞記者』が時事問題を扱った映画として見応えありましたが、しかし結局はモリカケ問題をモチーフとして架空の生物兵器開発の隠蔽を描くくらいで婉曲に納めていたので、今の日本映画で実録物を撮ろうとするとこれが限界だと思うと少し残念でした。忖度ばっかりしてないで実録物映画を量産すればいいのに。反社の皆様と時の政権が繋がっているなんて、映画としてはメチャクチャ熱いじゃないですか!

 

新聞記者 [Blu-ray]

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映画館でスマホ使うやつなんか全員爆死すりゃいいよ!

 ツイッターでこちらの記事が話題となっております。

 

 

 僕は人権派ですが、映画館でスマホを使う人間だけは積極的に差別します。オンラインアプリで出会ってデートしてるどんなに可愛い相手でも、上映中にスマホを使ったのを見た瞬間に猿か何かと一緒にいるのかと錯覚を起こします。仲間と一緒に映画を観に行って上映中にスマホをイジり出した瞬間にそいつの歩んできた人生全てを見下したくなります。この世が人種や性別ではなく、映画鑑賞中にスマホをイジる人間を迫害する文化があったならば、僕はその世界のナチスや白人優位主義者みたいな位置にいるに違いありません。

 

 しかしこの記事に対して心底絶望的な気分になるのは、ツイッター上で賛否両論を呼んでいるからです。「賛」否が起きている理由がマジで理解ができません。「上映中のスマホくらいで寛容さを失う文化はいずれ閉塞すると思います」みたいなリベラルアピールしたツイートを見かけた時は発狂してそいつの個人情報を特定してダークウェブにでも流したくなりました。(※しませんが!!)

 

 たかだか2時間位の間、「スマホを使っちゃダメだ」と明確に言われている空間でスマホを我慢できずに使う人間が蔓延する文化の方が衰退するに決まってんだろ!頭沸いてんのか!

 

 しかし、日本の観客はマナーが断然いい方だと思います。このブログでも何度も書いていますが、初めてアメリカの映画館に行った時にはスマホを使う人の多さにビックリしましたし、映画館に勤めている友達と映画を観に行った時に上映中にスナップチャットでフラッシュでセルフィーを撮られた時は絶句で顎の関節が外れました。友達でもデートの相手でも一緒に映画を観に行った時は大体がスマホをイジリだすので、この世界線では残念ながらマイノリティは僕の方なんだと悟り、友達と映画に行くことは最早自ら避けるようになりました。皆いい人なので顔では笑っていますが、内心では「全員スマホが突然爆発して顔に破片がぶっ刺さって死んでくれないかな〜」とすら思います。

 

 

 あ、思い出したついでに書きますが、僕が通ってたアーカンソーの大学で語学クラスで教えている先生がですね、Facebookで堂々と『キャプテン・マーベル』を観てる写真をあげてたんですよ。

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 その先生は元々なんでもFacebookにあげちゃうSNS中毒気味ではあったのですが、「Movie Time」ってなんだよ、教職者の癖に倫理観もねーのかと思って呆れてコメントしたんですよ。

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上映中にスマホを使わないでください

そうしたらこの先生からこんなコメントが返ってきたものです。

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あら、オイラは上映中ずっと使ってたでブヒよ。
画面の明るさも最大にして、マナーモードにもしなかったでブヒよ。

怒りのあまり思わず訳に悪意が篭ってしまいましたが、アメリカ人らしいユーモアたっぷり(と本人は思ってる)のサーカズム(皮肉)で返してきたのが更にこの人の捻じ曲がった根性を表していると思います。このクソしょうもないコメントに😂をつけているやつも釘付金属バットで思いっきり脳天かち割ってやりたいですね。これ以来僕はこの人への教員としてのリスペクトを一切失いました。

 

 はっきり行って、たかだか2時間、長くても3時間スマホをイジれないと不安になるなんて歴とした依存症ですよ。病院に行って治療した方がいい。ちなみに上の記事では若者世代をスマホを使う代表として叩いていますが、僕の経験上注意しても聞かないクソオヤジも多いです。世代というよりは今の時代の問題だと思います。芸能人の薬物問題を叩くなら、こっちも立派な社会問題として取り上げて欲しい。本当に全員ファックオフですよ。ファック!

 

スマホ廃人 (文春新書)

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ワシントンDC旅行記/ホワイトハウスでの抗議・首都の大麻事情!?

  • ちゅーわけで、人生初のワシントンDC旅行をしてきました。なぜ昨日更新しなかったかと言うと、アーカンソーから来た久しぶりに会った友人との旅行だったため、この旅行中は毎晩遅くまで飲み明かし、最終日の土曜日に至っては、車で4時間半NYまで帰ってきたのち、彼が空港に戻った翌朝5:00までぶっ続けで遊び呆けていたので、そりゃ1日ぶっ倒れてない方がおかしいと言うもんですよ!
  • まあ、それは置いといてDCですが、DC出身の人、DCに行った事がある人から「DCなんか行ったって面白くないよ」とよく言われていました。まあ、なんとなく今回旅行して見て分かったのですが、DCは結構小さい都市で面積は177km2ほど、しかし結構な部分が川で陸地面積は159km2ほど*1です。参考までに大阪の可住地面積が225.2km2ですので、DCはずっと小さい事がわかるかと思います。実際、主要な観光地は半日ほどあれば全部回りきる事ができます。
  • といっても、僕は政治や歴史が好きなので、アメリカ史に残る重要な観光地が全て歩く範囲で行けるのは便利で良かったし、そもそも2泊しかしないのでちょうど良かったと思います。もう少し長く滞在される方はお隣のジョージタウンまで足を運ぶといいかと思います。
  • 前も書きました*2が、着いた初日は既に夜でしたので、フォーを食べて『パラサイト』観てバーに行って終わりました。翌日は朝にまずリンカーン大統領が暗殺されたフォード劇場に訪れました。こちらの劇場は今でも演劇場として機能していますが、無料でリンカーン大統領の偉業をまとめた博物館やリンカーンがジョン・ウィルクス・ブースに射殺された現場を見ることもできます。なんとなく、自分の殺害現場が観光名所になるなんて偉人は死後も鞭打たれて休まらないなぁ、と思いました。まあ、世界中どこでもやってることですが。これぞ資本主義!f:id:HKtaiyaki:20191126064656j:imagef:id:HKtaiyaki:20191126064611j:image

  • ちなみに、この時ちょっとした事故が起きたのですが、フォード劇場内で当時の状況を解説するレクチャー中、解説員のセリフがトビました。解説員は何も思い出せずオロオロしていましたが、こう言う時アメリカ人は優しいので「あなたは頑張ってるわ!」「心配しないで!」とか観客席から応援の声があがりました。僕はアメリカのこう言うところが大好きですが、逆にその優しさがこの状況には辛いんじゃなかろうか?というヒネくれた事を思っていました。結局、解説員はセリフを取り戻す事なく、機転を利かせてQ&Aに移りました。しかし、解説員は年配の方で、耳も遠かったのか質問も何回も聞き直す始末で、会場全体で共有したあの絶妙に気まずい雰囲気は貴重な体験となりました。リンカーンよありがとう!f:id:HKtaiyaki:20191126064606j:image
    f:id:HKtaiyaki:20191126064629j:image
    リンカーンはこの席で射殺された。

  • フォード劇場の後は、ナショナルモールへ向かいました。ナショナルモールはDCの中心部にある国立公園で、北にホワイトハウス、東にはアメリカ合衆国議事堂、西にはリンカーン記念堂が隣接し、そして中央部にワシントン記念塔が位置しているので、DCに旅行するなら取り敢えずナショナルモールへ行けば間違いありません。f:id:HKtaiyaki:20191126064720j:image

  • 僕は今回の旅行で絶対にホワイトハウスへ何が何でも行きたかったのです。僕が今こんなアメリカ最後の記念旅行をする羽目になったのも、全部現職大統領の移民政策のせいです。これはちょっと抗議に行かなければなりませんね。なのでしてきました。

    https://www.instagram.com/p/B5LWKYVDnx5/

    Dear Mr. PresidentPhoto credit: @l.d.pollo

  • ホテル近くの酒屋でダンボールを譲り受け、15分くらいで作ったこのボードには「僕のビザを再び有効に!」と書かれています。もちろん、トランプの「アメリカを再び偉大な国に!(Make America Great Again!)」のパロディですが、これがめちゃくちゃ現地の観光客にウケて写真を撮らせてくれて色々な人に頼まれたので写真通りの満面の笑みで対応しました。内心は怖い右翼や警備員に捕まるんじゃないかとハラハラしていましたが、やはり笑いは権力に抗う最高の武器ですね。
  • でもまあ、真面目な話をすると、ホワイトハウス周りには件の赤いMAGA帽子を被った白人青年たちがウロウロしていました。僕たちが泊まっていたホテルの周辺にもたくさんみかけました。今回、写真で見える距離までしかホワイトハウスに近づく事ができませんでしたが、オバマ政権時代にDC観光した事がある僕の友人が言うには前回は柵の向こうまで近づく事ができたようです。今回はサンクスギビング前ということもあり、ひょっとしたらイベントか何かのために封鎖されているのかも分かりませんが、正直現政権を体現しているかのような物々しい雰囲気でギョッとしました。今のワシントンDCは愛国主義者たちのメッカになっているようです。

     


  • 議事堂やリンカーン記念堂など、映画に出てくるような有名な名所ももちろん巡りました。個人的に感慨深かったのはキング牧師が演説を行った演説を行った場所を見る事ができたことです。f:id:HKtaiyaki:20191126064814j:image
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  • キング牧師の演説といえば、キー&ピールのスケッチで、キング牧師ジョーダン・ピール)が歴史に残るあの名演説を行った後にスピーチをする羽目になって何を言ったらいいか分からない人キーガン・マイケル=キー)のコントが最高なので、是非見てください。

  • さて、名所を回った後は同じくアーカンソーの大学出身で今はワシントンDCに住んでいる友人の家を遊びに行きました。その時に聞いたワシントンDCでの特殊な大麻事情が面白くてですね、ワシントンDCでは大麻の所持・栽培は医療用・嗜好用共に合法なのですが、コロラド州カリフォルニア州と違うのは嗜好用大麻の販売は法律で禁じられています。
  • じゃあ、大麻愛煙家はどうしているのかというと、ネットに宅配サービスが横行しています。しかし、間違っても「注文」「購入」といった言葉はこれらのサイトでは使用されておらず、「寄付金」を「あげる」ことで「ギフト」として乾燥大麻を「譲り受ける」との事です。他にも大麻関連器具はタバコ屋などで買うことは合法ですが、その際にも「寄付金」を「あげる」と「ギフト」を「譲って」もらえるお店も存在するそうです。
  • なんという抜け穴でしょうか!しかし我が国でもソープや飛田新地は間違っても売春する場所では無くて「料理店/お風呂屋」で「お客さん」と「店員」が「自由恋愛」する場所としてまかり通っているので、どこの国も同じようなものです。
  • なお、DCでは小雨が降っていて、NYに戻ったら雨が強く降り始めました。自分の相変わらずの逆『天気の子』っぷりはすげぇなと感心しました。

B08 地球の歩き方 ワシントンDC 2017~2018

B08 地球の歩き方 ワシントンDC 2017~2018

 

 

『ロッキー』階段シーン再現

 前も話しました*1が、今回の旅行で訪れたフィラデルフィアで『ロッキー』の階段シーンを再現しました。走りのフォームから垣間見れる運動神経の悪さには目をつぶっていただきたい!帽子が赤いのは手元にあった『デッドプール』のビーニーハットを裏返して使ってるからです。


 ちなみにこちらが本家。(該当部分は1:21〜から)


Rocky (8/10) Movie CLIP - Training Montage (1976) HD

 

  ロッキー・ステップスには世界中から観光客が訪れて『ロッキー』のトレーニングシーンを再現する人が多いので、ファンとしては結構感動的な光景です。ただ、この日は僕が一番本気だったと言う自負はあります!

ロッキー (字幕版)

ロッキー (字幕版)

 

 

 

*1: 

帰り道

 昨日ははっちゃけ過ぎました。今DCからの帰り道で、サービスエリアで休憩をとっているところです。アメリカのハイウェイは基本的に無料なんですけども、東海岸は料金所があるところが多く、残り少ないキャッシュがどんどん吸い取られてヒーヒー言ってます。クレジットカードも上限額まで後$40と知って驚愕しているところです。か、金が欲しい…!