『ナイトメア・ビフォア・クリスマス』雑感 (+ オンライン忘年会のお知らせ)

  • あなたのクリスマス映画は?と聞くと色々な答えが返ってくると思いますが、僕は『ナイトメア・ビフォア・クリスマス』一択で、毎年必ずクリスマスシーズンに観ています。(たまに+1本で『ダイ・ハード』を観るくらい。)ほんと、10年近く毎年見ている作品なのに、意外にもこのブログであんまり詳しく書いたことがないので、雑感形式で深掘りしていきたいと思います。
  • 『ナイトメア・ビフォア・クリスマス』はティム・バートンの監督作として誤解されがちですが、実はヘンリー・セリックが監督しています。原案自体はバートンのものですが、彼は当時売れっ子監督で『バットマン・リターンズ』の製作と『エド・ウッド』のプリプロダクションで忙しかったため、セリックが監督することになりました。セリック曰く、『ナイトメア〜』を撮影していた2年間のうち、バートンが現場を訪れたのは5回ほど、しかも合計で8〜10日間でした。セリックは「バートンが卵を産んで、僕が孵した」と表現しています。

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    ▲若かりし頃のヘンリー・セリック(左)とティム・バートン(右)

  • が、バートンにとっては自身で監督したかったほど思い入れのある作品であり、そもそものストーリーの原案はバートンがディズニーのアニメーター自体に書いた『The Nightmare Before Christmas』という詩が原案です。その詩は絵本化されていますが、こちらのサイトでも見ることができます。サリーやブギー、ロック、ショック、バレルなどは登場しませんが、あらすじはほぼほぼ一緒です。

    the-nightmare-before-christmas.fandom.com

  • ティム・バートン(作品)はドイツ表現主義の影響受けている」という言説は映画ファンなら耳にタコができるほど聴いていると思いますが、僕はちょうど去年初めて『ノスフェラトゥ』や『カリガリ博士』などの作品を鑑賞したので、今回はその影響力を改めて強く実感しました。特にハロウィンタウンのパースがめちゃくちゃな造形なんて、『カリガリ博士』の一度見たら忘れられない、歪んだ紙製セットのまんまです。実際、ヘンリー・セリックも「ハロウィンタウンはドイツ表現主義を意識した」と語っており、対照的に現実世界のシーンは写実的な構図で描かれています*1

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    ▲『ナイトメア・ビフォア・クリスマス』よりハロウィンタウン

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    ▲素晴らしすぎる『カリガリ博士』のセット

  • ところで、今回エンドロールを見ていて更に気づいたことがありまして、『ナイトメア・ビフォア・クリスマス』でダニー・エルフマンが果たした役割は、思ったよりも大きいのではないか、という点です。当然、彼が作曲した映画史に残る傑作ミュージカルナンバーや、ジャックの歌っている時の声やバレルなどの一部キャラの声優を務めていることは指摘するまでもないですが、なんとダニー・エルフマンはアソシエイト・プロデュサーまで果たしていたのです!名義貸しのエグゼクティブ・プロデューサーならまだ分かりますけど、アソシエイト・プロデューサーってプロデューサーの下でスケジュール組むの手伝ったり、書類作業したり、かなり実務的作業が伴いますからね。この当時はかなりの売れっ子だったでしょうし、まさかこんな形で掛け持ち作業をしていたなんてビックリです。
  • 更にもう一点気づいたことは、『ナイトメア・ビフォア・クリスマス』はディズニー傘下(当時)のタッチストーン・ピクチャーズで製作されており、一部アニメ効果のスタッフをウォルト・ディズニー・アニメーションスタジオから借り出されているんですけど、中にはPIXARのスタッフも3人ほど関わっていたんですね。この時のPIXARってAppleから売却されてアニメーション会社になったばかりだと思うんですが、調べて見たらジョン・ラセターはカリフォルニア芸術大学ヘンリー・セリックティム・バートンと同期だったんですね。しかも講師がディズニーの伝説的アニメーター集団ナイン・オールドメンのエリック・ラーソンフランク・トーマス、オリー・ジョンストンだったという。なんちゅう繋がり!

 

 さて、明日、というかもう今日ですが、予告通りオンライン飲み会しますよ!

taiyaki.hatenadiary.com

 

日時:12/26(土) 21:00〜(予定)

配信:下記チャンネルのYouTubeLIVEにて

(※配信テストによっては変更になる場合あり!その際はTwitter&ブログ上で連絡します)

参加条件:各自飲み物とおつまみを用意すること!

 

  で、お便りなんですが、まだ2通しかきておりません!(送っていただいた方々、ありがとうございます、返信できておりませんが、ちゃんと読んでおりますのでご安心を!)

 

 僕が場を繋げやすくするためにも、参加希望者の方はドシドシ送っていただけると助かります!トークテーマは以下のうち、一つだけでも構いません!

  1. Taiyakiに教えたい2020年の映画
  2. ちょっと聞いてよ!愚痴大会
  3. コロナ禍で起きたちょっといい話
  4. あなたの好きな『SKITBOOK』

 お便りの応募方法ですが、いつも通りこのブログのコメント欄、あるいは僕のTwitterのDMかリプライ、またはhktaiyakiあっとgmail.comまでお願いします。または、マシュマロというサイトが登録不要で匿名でメッセージが遅れるので便利みたいですよ!

 

 ほいでは、嫌なことをは全部2020年においてきて、パーっと飲みましょう、パーっと!

ナイトメアー・ビフォア・クリスマス (字幕版)

ナイトメアー・ビフォア・クリスマス (字幕版)

  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video
 

 

*1:なお、クリスマスタウンのデザインはDr. スースの絵本のような世界を目指したようです。

『SKITBOOK』新作「HOLIDAY SPECIAL」公開!

 昨日の予告通り、『SKITBOOK』の新作スケッチ「HOLIDAY SPECIAL」を公開しました!

 

 今回はわざわざNYの友人たちの力を借りて、日本からリモート演出しながら撮影したのですけれども、これは一種「『SKITBOOK』はそんじょそこらのYouTubeチャンネルとは一線を画すぜ!」という矜持があったんですね。なので舞台はアパートに限定していますが、しっかりと「NY感」が出ていてリモートしがいのあった作品になったと思います。そういうギミック差し置いても、単純にネタとしても今までの中では完成度高めなのではないでしょうか!この場を借りて友人たちには改めて感謝申し上げますね、ありがとうございました!

 

 なお、実はもう一本溜め撮りしておりまして、こちらは編集が難航しております…。こっちを手伝ってくれた方々は本当に申し訳ないです、近いうちに公開します!

 

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本日『SKITBOOK』ホリデースペシャル公開予定+今週末のお知らせ

 最近ブログの更新がままならずすみません、実は先々週にNYで『SKITBOOK』の新作コントを撮影したんですね。といっても、僕がわざわざNYまで行って撮影を敢行したわけではなくてですね、現地の友人たちを頼って僕はリモートで監督をしたんですね。撮影から素材の受け取り、編集に至るまでリモート監督は想定以上に大変だったのですが、予定通り12/24に出せそうです。今回はクリスマスが題材なので、楽しみにしていてください。

 

 あ、あと今週末はオンライン忘年会をしますよ!

taiyaki.hatenadiary.com

 

 今のところ1通しかお便りが届いていなくて不安です!参加希望の方はいかのうちどれか1つでいいので、送ってもらえると僕が場を繋ぎやすいので助かります!

  1. Taiyakiに教えたい2020年の映画
  2. ちょっと聞いてよ!愚痴大会
  3. コロナ禍で起きたちょっといい話
  4. あなたの好きな『SKITBOOK』

 

 お便りの応募方法ですが、いつも通りこのブログのコメント欄、あるいは僕のTwitterのDMかリプライ、またはhktaiyakiあっとgmail.comまでお願いします。または、マシュマロというサイトが登録不要で匿名でメッセージが遅れるので便利みたいですよ!

 マシュマロにメッセージ届いた!と思ったらスパムだった時の悔しさよ!

年末までに見ておきたい自分用映画メモ

 はっ!また3時を回ってしまった!今は『SKITBOOK』の新作(2本溜まってる)作業をしておりまして、自分で自分を苦しめております。

 

 それはさておいてですね、今年はコロナ+『ザ・ルーム』等々のせいで、全く映画を見れておりません!しかし、そうこうしているうちになんともう12月も下旬で、つまりそろそろベストテンを決める季節がやってきてしまったんですよ。このままではまずいという事で、せめて12/31までに観ておきたい新作映画と鑑賞できるサービスのメモを自分用に残しておきます。(順不同)

 

  • ワンダーウーマン1984』…映画館。2h35m
  • 『Mank/マンク』…映画館で寝てしまった分をNetflixで補完(便利な時代だ)
  • 『プロジェクト・パワー』…Netflix。1h54m
  • 『もう終わりにしよう。』…Netflix。2h14m
  • 『ザ・ハント』…アップリンク吉祥寺(12/24まで、しかしパワハラ問題が解決するまで行きたくない)、もしくはUSのAmazon Primeで購入できる。(要VPN)1h55m
  • 『悪魔はいつもそこに』…Netflix。2h19m
  • 『ムーラン』… Disney+でやっとタダに。2h。
  • 『シカゴ7裁判』…アップリンク渋谷(12/24までしかしパワハラ以下略)、Netflix。2h10m
  • 『アンダーウォーター』…有料配信限定。アメリカにいたとき予告編を見て観たかった。1h35m
  • 『泣きたい私は猫を被る』…池袋HUMAXシネマズ、Netflix。1h44m
  • 『野性の呼び声』…本国版Disney+でタダで観れる。(要VPN)1h40m
  • 『ザ・プロム』…Netflix。2h12m
  • 『監視資本主義 デジタル社会がもたらす光と影』…Netflix。1h34m
  • 『ザ・ウェイバック』…USのAmazon Primeで購入できる。(要VPN)1h48m
  • 『マイ・スパイ』…トルコ経由のVPNNetflixで観れる。1h40m
  • 『弱虫スクービーの大冒険』…USのAmazon Primeで購入できる。(要VPN)1h34m
  • 『フランクおじさん』…Amazon Prime。1h35

 

 観れる気がしねー!頑張ります。