アメリカは州ごとに運転免許が発行されていて、本来は住んでいる州が変わった時点で免許を変更しないといけないのだが、まあ変更しなくたって元の州の免許は使えるしペナルティもなく、ダラダラしてたら2年経ってしまった。そうしたら今度はアーカンソーの免許が失効期限が近付いてきたのでやっと重い腰を上げて免許を更新する事になった。
しかし七面倒臭いのは僕はジャーナリストでもなんでもないのに僕のビザ区分がジャーナリストビザなので、NYで免許を取得する場合は外国人記者センターというところで推薦状を書いてもらわないといけないのだ。幸いな事に今仕事は閑散期なので、今朝国連本部近くの外国人記者センターまで行ってきた。
入るまでの警備が厳重なのでビビったが、いざ担当者に会うとお喋りが大好きな明るいおばちゃんだった。「まー、入るまで時間がかがったでしょ?下のセキュリティーの人たちは自分の仕事頑張りすぎちゃってたまに融通効かないのよ、どうぞ座って。お水飲む?」みたいなこっちが相槌打つ前に1人で会話が成立するタイプ。
で、こっちとしては早く免許センターに行きたいので済ませて欲しいのだけれどおばちゃんの世間話が止まらない。(まあ終始ムスッとしてるよりは楽しいからずっといいんだけど)
「あなたNYは何年くらいなの?」
「2年です」
「その前はどちらにいたの?」
「アーカンソーで学生やってました」
「っっっっんまあ〜〜〜〜〜〜本当に!?」
しまった、トークスイッチを押してしまったか!そこからおばちゃんの好奇心が止まらない。「アーカンソーはどうだったの?」「どういう人がいるの?」「どんな目にあったの?(←酷い目にあってる前提)」まるで知らない外国について聞いてる質問だ。
まあ僕もおばちゃんのリアクションが楽しいから「バーとかで飲んでるとアジア人見た事ない人がたまに話しかけてきますよ!」とか「僕が今までで受けた一番バカな質問は『君は中国人?日本人?アジア人?』ですよ!」とかサービス精神でついついエピソードトークを話しちゃってその度におばちゃんが「っっっっんまあ〜〜〜!」と驚く。
どうもアーカンソーは未開の地かなんかだと思われているようで、この間ウィスコンシン州に出張に行った時も色んな人から「アーカンソーに住んでたの!?」って質問責めにあったな。ウィスコンシンも大分田舎だよ!君たちには言われたくないよ!
まあでも、僕の人生においても保守的なアーカンソーのど田舎で留学したことは普通の人にできない貴重な体験だったと思ってるし、NYとかLAみたいな大都市で留学してアメリカを知った気になるよりはずっと良かったと今では思ってる。あ、そういえば昨日からうちのオフィスでインターンしに来た子がまさか僕と同じアーカンソーの大学に行ってたんだよね。どんな偶然だよ!