今日本に入ってくるのは七面倒くさいぞ!って話

 彼女が今日台湾への里帰りから帰ってきた。会社が基本テレワークだったので本来は12月から2ヶ月ゆっくりする予定だったが、会社の方針で流石にそんなに長く海外にいられない事と、オミクロン株などによる国際情勢的にも帰国を早めたそうだ。

 

 今全世界からの日本への入国者が困っているのは、空港についてからの隔離者ないしは目的地への交通手段だ。入国時のPCR検査で陰性が出ても日本政府は交通機関を使ってはいけないと言うけれど、足は自分で見つけないといけない。僕の彼女は成田空港着だったので、一般のハイヤーサービスを使ったらトンデモない額になってしまうが、某会社は他者とのシェアライドにする事で破格の値段で都内に行けるサービスを展開していたので、そちらを予約していた。

 

 んで、本日。彼女がやっと日本に帰ってくることに安心しつつ、直接会えるのは自己隔離期間を経た10日〜2週間後*1なので、あと2週間は『ゼルダ』に没頭できるなー、とか思っていたら、彼女からの連絡があり、なんとハイヤーをキャンセルされてしまったという事だ。

 

 実はこの会社、サイトを通してからしか予約ができず、予約フォームでは航空便と出発予定時刻しか入れ込むことができない。その便を見て会社が到着時刻を予想してピックアップに行くのだけれども、空港でPCR検査する時間を考慮に入れておらず、全然彼女が到着予定時間に現れないので出発してしまったらしい。一応そのサイトを見ると英語のページに「PCRの時刻を到着時間に計算してください」と書いてあるのだけれども、そもそも到着時間を入れる項目がないし、その注意書きまんまブーメランになっているよ!*2

 

 んで、僕は知らなかったけれども、今の空港の入国手続きって色んな書類やら検査を提出するために5つくらいチェックポイントがあるらしく、最後の手続き所でハイヤーを予約しているか、知人がピックアップに来ることを確認できない*3と、空港から外に出れないそうだ。まさしく鬼門の前で立ち尽くした彼女は、最近見たスピルバーグの『ターミナル』のような未来を見たという。クラコーウジア!クラコーウジア!

 

 そこから2人で色んな会社を調べたが、どこも当日予約はないか、金額が高いかのどちらかだった。そうなると手段は一つしかない。僕が成田まで迎えに行くのだ。*4そこから大急ぎで僕が住んでいる板橋区内のニコニコレンタカーを探して手配し、2時間ドライブして空港に行って拾って彼女の家で下ろして車返して、さきほどようやく空港で帰宅して今に至るのだ。せっかく1ヶ月ぶりの再会だったのに、万が一に備えて一緒にゆっくりすらしなかった。

 

 で、まあ色々と書いたが、僕は誰かや何かを批判したい訳じゃない。確かに最初のハイヤー会社には腹が立って仕方がないが、もうこれはコロナ禍ってことを考えるとこうした予期せぬ時間や金額の浪費は計算に入れるしかない。政府だって水際対策はやっていかないといけないわけで、それ自体はある程度理解できる。

 

 でも、逆に言うと今日本に入るにはクッソ面倒なプロセスを経ないといけないわけで、さらにワクチンを打っていようがいまいが2週間は隔離をしないといけない。こうしたあれこれを考えると、よっぽどやんごとなき事情以外は今国外から一時的に出ること*5と、海外で生活している方は一時帰国することはオススメしない。その代わりにみんなで一緒に中指を立てましょう。早くコロナ終われ!

*1:正確にはワクチン接種を済ませていたら、10日後のPCR検査の結果が陰性の場合、隔離が終わる。

*2:なお、他のハイヤー会社を見ると、空港到着予定時刻から180分待機無料が基本になっているが、そういうところはどこも高い。結局、値段がものを言うんだなぁ…

*3:これまた杜撰なのが、知人が迎えにくる証拠もチェックするわけではないので、いくらでも公共交通機関使えるじゃんと思う訳である

*4:これを読んで「最初からお前が迎えにいけ、この白状ものが!」と思われる方もいるかもしれないが、都内から成田は遠いから迎えに来なくても大丈夫と彼女に言われていたのと、日本よりもずっと安全な台湾から帰ってきているのに自己隔離を守るのは日本政府の方針に従って我々なりに念には念を入れるということだったのに、空港で会ったら意味ないんじゃないか?という我々の結論からだった。まあ、結局意味なかったけど。

*5:ちなみに、今回彼女が帰国した理由は2年間母国に帰れていなかったからだ。まあ、人には色んな事情があるので結局のところ難しいよね…。