モデルナのワクチンを受けてきた

 以前、このブログで少し触れたが、彼女が勤めている会社の方針で、僕もワクチンを受けさせてもらえる機会を得たので、昨日接種を受けてきた。

 
 モデルナかファイザー、どっちにしようかな〜と贅沢な悩みをかまけていたところ彼女に怒られたという話は以前書いた通り。それどころか悩んでいる最中にワクチン不足によって職域接種が制限されてしまったためか、一回受付が締め切られてしまって後悔したものだが、なんとか再開したのは早いうちに予約を済ませた。未だにワクチンが普及していない国も十分あるし、日本国内でも地域によって差があるので、受けられる機会が回ってきたら活用しないのは失礼な話である。猛省、皆さんも気をつけましょう!

 

 さて、炎天下の中、指定された会場へワクチンを受けに行く。僕がまず感心したのは、円滑に接種を行うためのロジスティックス作りだ。建物の外に既に会場への矢印を書かれた案内員が立っており、中へ入り消毒と体温検査を済ますと、受付まで案内される。

 

 待合室でチェックシートの記入が終わると、流れるように医師が待機している問診室へ進み、それも終わって矢印の方向に進んでいくと看護師が待機しており、一瞬でワクチン接種が終わったかと思えば、そのまままた矢印の方向に進むとアナフィラキシーショックに対処するための経過観察室になっていた。まるでベルトコンベアーのようで会場内にはあちこちに矢印が大きく張り出されていたが、それでも道順を間違えてしまう人がおり、そういった人たちに対応するために係員があちこちでトランシーバーを持って待機している。

 

 僕は映像制作会社で働いていた手前、撮影をスムーズに進めるための設計作りが意外と好きだったりするのだが、その観点からもこの円滑に構築されたシステムには感心されっぱなしだった。係員の方々も炎天下の中外で待機している人がいて頭が下がるべかりだったが、話を聞くと彼ら・彼女らも既に2回のワクチン接種を済ませているとのことだった。立派な会社だと思ったし、どこぞのボランティアを危険に晒す国際スポーツ大会の組織委員会には爪の垢を煎じて飲ませたい。

 

 さて、肝心のワクチン接種だが、先述した通り拍子抜けするくらいあっという間に終わった。看護師の先生が配慮しているのかわからないが、接種を受ける腕ではなく前方を見るように指示があったので、一瞬腕がチクッとしただけで、針が抜かれる瞬間も気が付かないまま終わっていた。今のところ接種した腕が筋肉痛のように重く感じるだけで、その他副反応らしい副反応は何もない。ただ、やはり腕はあまり上がらない*1ので、利き腕ではない方の接種、あるいは体力仕事をしている方は翌日に休日を取れるようにしておくことをオススメする。また、若いうちは2回目の方が副反応がキツいと聞くので、安心するのはまだ早いかもしれない。

 

 が、接種した感想を言わせていただくと、たったこれだけのことでコロナの発症や重症化リスクを抑えられるとするなら、腕が上がらなくなったり発熱するなどの副反応なんて安いものだ。もちろん、まだ2回目の接種が残っており、更に十分な抗体量を得るまではその4週間後と聞くけれど、去年の緊急事態宣言の頃が嘘だったかのようにこれだけコロナが蔓延してしまった現状で、さらに自分の仕事柄を考えると、よくここまでコロナに罹患せずワクチン接種までたどり着けたと思うと、一種の感慨のようなものを持つ。

 

 変異株などまだ状況は予断が許さないが、精神的ストレスが大分楽になった。暗くて長いトンネルから細く長い光は見え始めている。更に5Gの能力がマイクロチップで植え付けられるなんて、最高じゃないか。だから皆、僕はたまたま運良く接種できたけれど、機会が回ってきたら積極的にワクチンを受けましょう。とりあえず僕は、もう2年は会っていないお婆ちゃんに会いにいきたい。

 

 

*1:あと、これは寝る時に気づいたのだが、僕は左向きに寝ることが多いのだが、左腕にワクチンを打つと左側で寝る際に左腕が圧迫されて非常に寝づらい。小さなことだが、これも接種する腕に一つの指標になるかもしれない