追い上げ更新③〜突然のオフ、そして『シーハルク』短評〜

 今日は元々午後からの撮影開始の予定で、ぬくぬくと布団の中で「ああ、嫌だ、行きたくない、この温もりの宇宙の中で果てたい…」と嘆いていたら、祈りが通じたのか諸々の事情で撮影がなくなってしまって急にオフになりました。

 

 お、ラッキー、映画の日だから映画でも行くかな〜と思い、昼飯を食べに外に出たら寒くて、ちょっと雨も降ってたりしてすっかり気持ちが萎えてしまってですね、近所の定食屋で食べたら家に帰って『ポケモンSV』をひたすらやり込んでいました。学生の時ならこういう時は絶対に映画鑑賞を選んでいたものですが、皮肉なことに憧れの映像業界に入った途端、わざわざエネルギーを消費するために映画を観るという選択肢には重い腰が上がらなくなりました。悲しいことです。

 

 ただ、1日ゲームだけする罪悪感は負いたくないので、取り敢えず6話で止めていた『シーハルク』を残り全部観ました。Twitterで最終回が荒れていたことは知っていましたが、なるほどこういう事だったんですね。何度も言っている通り、僕はもうすっかりMCUには疲れてしまっていて、そうした視聴者の存在を意識しての捻りだったとは思います。

 

 なので、意外性という意味では面白かったですが、あの作り方だとマーベル作品をそもそも真面目に追うことがバカらしくなってしまいましたし、丁寧に積み上げてきたシリーズのストーリーアークをぶち壊したのは作り手の思考停止で逆説的に「捻りがない」と思います。だって、伏線に意味がないんだもん。

 

 ただ、実はシリーズとしては『シーハルク』結構好きだったんですよね。MCUフェーズ4は神だとかタイムラインとか世界創造とかマルチバースとか話が無駄に広がりすぎていてどうでも良くなりかけていましたが、『シーハルク』くらいのライトさの方が全然共感できるんですよ。だからこそ結の甘さが残念でしたねぇ。『ミズ・マーベル』も同じ感じでガッカリしたなぁ。