「誰もホークアイなんか知らないよ!」

 明日からMCU最新ドラマ作品『ホークアイ』がDisney+で配信ということで。僕はまだ『ホワット・イフ...?』も見終わっていないので、明日の大岩には間に合わないかもしれないですけれど、ホークアイにはちょっとした思い出があるんですよ。

 

 あれは2012年、ちょうどMCUフェーズ1の公開を間近に控えていた頃で、僕もシリーズを追っていた身として世紀の共演に心を躍らせていました。当時僕は浦安に住んでいましてシネマイクスピアリに足繁く通っていたのですが、シネマイクスピアリには『アベンジャーズ』の立て看板が飾られていたのを覚えています。

 

 『バトルシップ』だったか『ジョン・カーター』だったか、もう何の映画だったかは覚えておりませんが、何かしらの映画を見終わってスクリーンを出たら、アメリカ人の家族を見かけたんですね。その家族には幼い2人の兄弟がおりまして、そらもうアベンジャーズ』の立て看板を見かけてキャッキャ騒いでいた訳ですよ。

 

 いや〜君たちも『アベンジャーズ』楽しみか〜、まあそもそもアメリカのヒーローだからねぇ、とお兄さんである僕はニマニマして様子を見ていたらですね、弟の方が「I like this guy!(こいつが僕のお気に入り!)」と指差す先にはホークアイがいたんです。

 

 お、君、渋いねぇ!と先輩風を吹かした僕はまたニマニマしていたらですね、間髪いれず兄貴の方が「Why? Nobody knows him!(なんで?誰もそんなヤツ知らないよ!)」とツッコミを入れていたんですね。子供ゆえの残酷さ、更に英語の響の冷酷さにあまりにショックを受けたので、昨日の事のように鮮明に覚えております。((当時のツイート

))

 

 あれから9年。確かに、当時のホークアイは『アベンジャーズ』の中でも出演時間は少ない方で、様々なユニークな出自を持つ他のヒーローと比べたらベラボーに弓矢がうまいだけの人間というホークアイは地味だったかもしれません。しかし、あれだけ子供にナメられていたホークアイが、いつしか看板シリーズを持つまで愛されるキャラになったというのは非常に感慨深いものだなぁと、まるで昔から追っていた芸人がレギュラー番組を持った時のようにしみじみ思うのでありました。