ベン・アフレックとNBAとNIKE

 今日『AIR/エア』を観に行ったんですけど、これがベン・アフレックらしい手堅い手腕で胸熱な実録映画に仕上がってまして。ベン・アフレックといえば無類のスポーツ好きとして知られていて、NBAも度々会場に足を運ぶくらいのガチのファンです。そんなベンアフがバスケの神様をどう語るんだろう?と思ったら、マイケル・ジョーダンは一切顔を出さない演出方法を取っており、これには思わず偶像崇拝禁止を想起せずには得られず、「本当に神様じゃん!」と笑ってしまいました。そりゃあ、あまりにもアイコニックな存在だから当然ですよね。

 

 で、『AIR/エア』の感想はTwitterで溢れかえっているので、映画ファンであると同時にNBAファンである僕は、NBAベン・アフレックの関係性について書いていきたいです。記憶の新しいところでは、ベン・アフレックは息子のサムと一緒に、今年のNBAオールスターセレブリティゲームでセレブ選手たちを紹介していました。

 

 ベン・アフレックはカリフォルニア生まれですが、3歳の頃にマサチューセッツ州へと移住し、以降は小学校で知り合った相棒のマット・デイモンと共にボストンのスポーツカルチャーのファンとなっていきました。なお、ボストンのスポーツファンは地元愛が強すぎることで有名で、更に余談ですが常にNYのチームをライバル視しています。

 

 つまり、ベンはMLBではレッドソックスファンだし、NHLではブルーインズのファンだし、NFLではペイトリオッツのファンで、NBAだとセルティックスファンなんですね。先日ESPNの番組で、『AIR/エア』の番宣も兼ねて大好きな元ケンドリック・パーキンスと一緒にボストンの歴代トップ10選手を語り合うコーナーに出演していました。ベン曰く、トップ10は「全員ケンドリック・パーキンス」だそうです。

 

 ただ、ベンはハリウッドスターとして普段ロスアンゼルスに住んでおり、度々レイカーズの試合に顔を出すという二枚舌っぷりを見せています。NBAファンならご存知でしょうか、ロサンゼルス・レイカーズボストン・セルティックスは1959年以降12回も優勝決定戦の対戦カードとなっており、NBAで最も有名なライバルチーム同士なのです。日本のプロ野球でいうと、阪神対巨人みたいなものでしょうか?

 

 なお、ベン・アフレックは去年レイカーズセルティックス戦に訪れており、一見何の変哲もないようでセルティックスカラーの緑色のNIKEスニーカーを履いてくる、という地味にいやらしい格好で観戦しています。


 ちなみに、バスケファンである以前にベン・アフレックNIKEファンであり、日常生活でも常にNIKEを履いているくらい愛用しています。つまり『AIR/エア』はバスケとNIKEをこよなく愛するベンにとって、念願の企画だったと言えるでしょう。


 これまた余談ですが、ベン・アフレックは『バッフィ/ザ・バンパイア・キラー』にバスケットボール選手役(クレジット表記なし)として出演していたり、2020年のギャビン・オコナーの監督作『ザ・ウェイバック』にもバスケコーチ役として主演をしており、本業の役者業でもバスケットボールとは切っても切れない縁があります。こうした背景を知ると、『AIR/エア』がより楽しく観れるかもしれません!