【新企画】第一回シネ漫才「2018年映画を振り返る」 VS Massas52【前半戦】

 唐突に始まった「シネ漫才」のコーナー!僕が普段深い交流のある知人達と映画についてひたすら話していく対談をしてみようという新企画になります。本当は「シネ漫談」にしたかったけど、このタイトルは既に米粒写経居島一平さんのラジオ番組に取られてしまっていたので泣く泣く変更したのはここだけの秘密だ!

 記念すべき第一回目のゲストはMassas52さんです。Massas52さんは僕の大学時代の映画サークルの先輩で、僕が新入生だった時はもう既に4年生だったのですが、ビックリするくらい映画の趣味の波長が合いまして、Massas52さんが卒業して以降も暇さえあれば映画を観ては酒を飲んでツッコミを入れて、一緒に映画作ったり、僕がアメリカ渡ってからも暇さえあれば2時間くらい映画の話でヤンヤヤンヤLINE電話して、もうかれこれ今年で8年の付き合いになりますカップルならば何も言わなくても一緒にご飯食べる時間を合わせられる時期です。

 我ながらバカバカしく笑えて案外タメになる話を毎回しているので、2人の間で留めておくのはもったいないなぁとは常々思っていたのですが、毎年年が明けたら去年の互いのベストテンを言い合っているので、どうせなんで文字に起こして公開してしまおう、というのが今回この企画を始めた意図です。まあ、たいがい僕が意気込んで書いた記事と言うのは案外PV数や反応が少ないものなんですが、物は試しと言うことでやってみましょう!

注)絶対に書き起こしが大変だから45分くらいに終わらせるつもりが3時間も話してしまったので、3回の記事に分けました。

 

挨拶 

Taiyaki:ということで、明けましておめでとうございます!

Massas52:明けましておめでとうございます、そういえばそうだね(笑)

Taiyaki:元気ですか?

Massas52:いや、元気ですよ

Taiyaki:あっはっは、実は昨日夜中まで飲んでて喉やっちゃいましてね

(雑談・既に17分経過

Taiyaki:…というわけで、まあ、あれですよ、普段僕が偶に暇だなと思ったらMassasさんに電話かけてそのまま2時間くらい話すときがあるじゃないですか

Massas52:誰に向けてでもなく話してるときね

Taiyaki:そう、あの無駄だけど有意義な時間?

Massas52:(笑)発散も必要ですからね

Taiyaki:そうそう、あの無駄だけど有意義な時間を、無駄じゃない時間に変えようと思いましてね。もちろんいつもバカ話して楽しいけど発見も色々あるんで、ちょっと今回はブログに初めてゲストという形でですね、対談をしようかなと思った次第ですけども

Massas52:それは非常に光栄な機会…(笑)

Taiyaki:照れながら言わないでくださいよ!

Massas52:いや、普段ゲストが現れないバラエティにゲストが来るみたいに、世界観を崩さないか不安なんだけども…

Taiyaki:いや、そんな大丈夫です、まあこんなブログ誰が読んでるか分からないですけども

Massas52:大体ブログに出て来るのが弟とかそこら辺じゃない?

Taiyaki:あっはっはっは、ガチ身内で固めてますけども!まあ今回は身内さ加減を広げたということでね、お送りしたいと思うんですけども。如何せん我々は趣味が似通っているじゃないですか、映画秘宝を読んだり、宇多丸のラジオを聴いたり。ただ今回はそこに寄らないように対談の意義を見出したいと思ってますけどね。

Massas52:そうね、これから話すけれど、それが日米のベストテンが出る違いになるんじゃないかなとは思ってるけれど

Taiyaki…なんかちょっと硬いな!もっといつものふざけた感じで…っていつもふざけてるのは僕ですけどね。

Massas52:(笑)

Taiyaki:だから、僕が硬くなってどうするんだ!っていう……まあ、まあ。まあ!そういうことなんでね、宴もたけなわですが

Massas52いや、終わるの!?

Taiyaki:Massasさん、もっとお酒とかグイグイ飲んでいいですよ!僕は昨日の残りの酔いとかで頑張ってる感じですけれど

Massas52:一応さっき飲み始めましたけれど(笑)

Taiyaki:はっはっは、なんだ、エンジン入れてるんですね

Massas52:いや、実はさっきね『クリード』の2本立て上映というのを1日だけやってたんですよ、それで泣きすぎた後だったんでね

Taiyaki:…ちょっとそういう話は後に取っておいて欲しいなぁ

Massas52:(笑)だからコンディションにまだフザケが入りきっていないというね

Taiyaki:なるほど、だから今Massasさん的には『マッドマックス/怒りのデス・ロード』でいう、クライマックスでニュートが口にガソリン含んでV8エンジンに吹きかけてるところですよね?

Massas52:(笑)いや、分かるんだけど、そんな必死な状況じゃないよ!

Taiyaki:でさっき泣いてたのが、砂漠のところで泣き崩れて号泣して戦意喪失という、そんな感じだったんじゃないですか?

Massas52:例えがちょっと数年…(笑)

Taiyaki:古い!

Massas52:まあ、古いと言いたい映画ではないんですけど

Taiyaki:そうですよ!何言ってるんですか!名作はいつでも新しいんですよ!

Massas52:話が前に進まないんだけど!

Taiyaki:はい、じゃあ早速行きましょう、まずは僕のベストテンから!

 

Taiyakiのベストテン (10位〜6位まで)

 

第10位『レディ・プレイヤー1』〜スピルバーグはやっぱり偉い!〜※中盤のネタバレあり

Taiyaki:ということで、第10位は『レディ・プレイヤー1

Massas52スピルバーグね。Taiyakiはスピルバーグ制覇をした人ですからね。*1

Taiyakiアメリカでは2017年末にペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』が公開されて、僕が観たのは2018年のオスカーシーズンでしたけど、あれもビックリするくらい素晴らしい作品で、本当はあっちの方をベストテンに入れたかったですけども、僕の中でのルールでは2017年の映画なので、代わりに『レディ・プレイヤー1』を入れておこうと思って 

Massas52:区切りはしないときりがないからね。

Taiyaki:『レディ・プレイヤー1』は僕はやっぱり思い入れ深かったのは70mmフィルム版上映で観た事。NYとか限られた都市でしかやってない有り難さってのはもちろんありましたけど、中盤の『シャイニング』のシーンとフィルム上映の親和性の高さが凄かった。それこそ『レディ・プレイヤー1』のコンセプトみたいに、『シャイニング』の中にいる、っていう状況が再現されていたんですよね。それがやっぱり凄かった

Massas52:これ、いつも10位ってポジションにいつも特別な意味があるんでしょ?

Taiyaki:(笑)2012年の『バトルシップ』から始まったんですけど、僕の愛して止まない『イントゥ・ザ・ストーム』とか、話はバカでもよくて、テンションがとにかく上がった、「ホーウ!!!」って映画がいつも10位に入ってるんですけど、『レディ・プレイヤー1』は最初のレースシーンから「ホーウ!!!」感が凄かったというのもあって、そう意味もあってやっぱり10位ですよね。

Massas52:あの祭り感をスピルバーグが全力でやるとこうなるというね。

Taiyaki:あと、近年クロスオーバーとか話題になって、もちろんそういう面もあって企画された映画なんですけど、スピルバーグ自身はクロスオーバーにはあんまり興味ない、っていうのは観てて偉いなと思いましたね。

Massas52:『レディ・プレイヤー1』はクロスオーバー自体というよりは、全体的によかったということね。

Taiyaki:ちなみにMassasさんの『レディ・プレイヤー1』の短評みたいなのは?

Massas52:そうね、なんだろう…(笑)

Taiyaki:な、「なんだろう」??あんまりMassasさん的にはノレなかった感じですが?

Massas52:いや、ノレはしたけど、『レディ・プレイヤー1』が公開された時って、このあと出て来ると思うけどアベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』とかパシフィック・リム/アップライジング』とかが立て続けに公開されて記憶がごちゃごちゃしちゃって

Taiyaki:ああ、薄いみたいな?

Massas52:日本だけじゃないと思うけど、話題作は連続になりがちというか。毎週我々みたいなジャンル好きが本気で見たくなっちゃう映画が立て続けに飽和にやりすぎて、一個一個の印象が薄くなりがちというか

Taiyaki:まあ、確かにアメリカもそうですけど、デッドプール2も同時期だったともいますし、今年の前半は結構話題作は多かった気がしますね。

Massas52:それもあるし、特日本だと本気の興行シーズンを外して海外の話題作をまとめて公開するシーズンがあって。その時は楽しいんだけど、いざベストテンとかで振り返る時とか「これどういうやつだっけ?」ってなったり、感動がバラけやすいというか(笑)

Taiyaki:あとは多分スピルバーグの手腕の手堅さっていうのはあると思うんですけど、味の濃さという意味では、他の話題作と比べて『レディ・プレイヤー1』は一番薄味な気はします。

Massas52:まあそうね

Taiyaki:でも!薄味が一番健康にはいいんですよ、塩分控えめの方がね!

 

第9位『ボーダーライン/ソルジャーズ・デイ』〜容赦がない!〜

Massas52:これは私見逃してるので…

Taiyaki:ええっ!

Massas52:なんでかっていうと、1作目があんまり乗り切れなかったんですよ。

Taiyaki:いや、そうなんですよ!僕はどうもドゥニ・ヴィルヌーヴが苦手で…。なんて言ったらいいんだろう、優等生感?が苦手で…。

Massas52:それがハマるタイプの映画も当然あるんだけど、『ボーダーライン』はそういうのじゃなかったな、っていうのを引きずって見逃しちゃったんだけど、『ソルジャーズ・デイ』は凄い良い評判を聞くね

ボーダーライン(字幕版)
 

Taiyaki:凄かったですよ、僕は拳握りすぎて爪痕ができたくらい!容赦がないんですよね。

Massas52:予告編は観たんだけど、銃をめっちゃ指でバンバン引くじゃん

Taiyaki:もちろん、ベネチオ・デル=トロのベーシックな容赦なさっていうのはあるんですけど、観客に対する容赦のなさと言いますか、「こんな辛い展開だけど、多分こうなるでしょ?」こっちが持ってる希望みたいなもの、全部ぶち壊すハードさ、残酷さ、容赦なさ、情け無用さっていう、徹底した冷酷さっていうのが『ソルジャーズ・デイ』にはありましたね。

Massas52:観なきゃなとは思ってるけど…。

Taiyaki:やっぱり観てない映画はテンション低いですね!(笑)

Massas52:(笑)観てない上に、予告とか観てそれなりに把握してるからどう話して良いのかがわからない

Taiyaki:僕もネタバレしないように話すのがちょっと大変なんですよね

Massas52:そうでしょうね(笑)全然知らない映画だともっと色々聞けるんだけどね

 

第8位『クリード/炎の宿敵』〜ドラゴ親子に泣く〜※ネタバレ注意

Taiyaki:次はMassasさんが今日観た『クリード/炎の宿敵』、いやー熱かったでしょ?

Massas52:さっきも言ったように2本ぶっ通しで観たので体が水分不足ですよ

Taiyaki:僕も1作目観た時はちょっとどうかと思うくらい泣きましたね。『II』は泣いたって訳ではないんですけど、とにかくドラゴ親子ですよ!

Massas52ドルフ・ラングレンと。そこの話を広げてきたか!っていうのはあるよね

Taiyakiあの二人が出て来る場面も撮り方が良いなぁと思って。寒々とした青い曇り空も、それこそ『ロッキー』1作目のフィラデルフィアじゃないですか。あの寒空の中でドラゴの息子…ドラ子でいいや、あのドラ子がロッキーを彷彿とさせるグレーのパーカー来て肉体労働し終わった後に走ってるっていう、お前が主人公やろがい!っていう

Massas52:うまいこと肩入れしそうになる見せ方をちゃんとしてるよね

Taiyaki:僕週刊少年ジャンプのスポーツ漫画とか読んでて、嫌いな描写っていうのがあるんですけど、敵チームが嫌な奴っていうのが僕はすごく腹がたつんですけど。

Massas52:ああ、典型的な奴?

Taiyaki:そう、僕自身が柔道部だったっていうのもあるんですけど、よく漫画とかで出て来る「あんなクソザコチームには俺たちは余裕で勝てるぜ」みたいなことを強豪校の選手らがいうじゃないですか。僕はああいうのはちょっと苦手で、というのは中学高校でスポーツ打ち込んでいる子って、そんな性格の悪い子はいないですよ!っていうか、スポーツ選手って皆相手にリスペクトを持っているじゃないですか。

Massas52:特に学生の頃はそうでしょうね

Taiyaki:でドラゴ親子は口とかは悪いんですけど、基本はいいやつなんですよ!

Massas52:てか、あれだよね、『ロッキーIV』の頃は完全に嫌な奴として描かれてたよね

Taiyaki:そう、だから『クリードII』を見る直前に『ロッキーIV』を見直してて、当時の冷戦時代のステレオタイプにハメ込んでる感が僕は苦手でしたね。ただ、『クリード II』を観終わった後は『ロッキーIV』って実は傑作なんじゃないの!?っていう錯覚を起こすくらい『クリードII』は強かったですね(笑)

Massas52:やっぱりあとで足されたものと分かったものでも、もともとよかったんじゃないかって思うよね(笑)

Taiyaki:あと、『ロッキー』が傑作ゆえの、ボクシング映画の結末問題というのがあると思うんです。

Massas52:あーはいはい

Taiyaki:というのも『ロッキー』の終わり方が、「俺はクズだけど、最後まで立ってることに意味があるんだ」っていうもので、これがある意味金字塔的エンディングだったからそのあとのボクシング映画って主人公が最終ラウンドまで戦い抜いて負ける、っていう終わり方が非常に多いと思うんですよね。『リアル・スティール』って変化球ボクシング映画もそうでしたし、同じシリーズでも『ロッキー・ザ・ファイナル』の終わり方も『クリード』1作目も負けるけど最後まで立ち続けて人々を感動させる終わり方だったじゃないですか。

Massas52:そうね

Taiyaki:もちろん、普通に主人公が勝つボクシング映画もいっぱいありますが、やはりそれじゃあんまり心に残らないんですよね。

Massas52:筋としては、ストレートに王道に一回負けて、そこから訓練して勝ちに行く、というものが多いよね。そこで今回がうまかったのは、悪役とされる側のドラマをう膨らませたことだよね。負けたけど…という方を今度はドラゴ側に集約させたっていうかね。

Taiyaki:そう、そして敵がタオルを投げる、っていう終わり方は僕は発明だと思ったんですよ。

Massas52:向こうが打開して来たっていうかね

Taiyaki:そういう終わり方をもってしても傑作だと思いますね…もう褒めすぎて言葉が出てこないけど(笑)

 

第7位『運び屋』〜映画界は高齢化〜

Taiyaki:次はイーストウッドの『運び屋』

Massas52:これこそ非常に楽しみですよ

Taiyaki:ちょっともう、イーストウッドはもう人生を終わらせるフェーズに入ったなと思いましたね

Massas52:(笑)まあ、ちょいちょい前からそれはやってるだろうけど

Taiyaki:1作毎にその重みが増しているというか

Massas52:人生を終わらせるフェーズに入ってからの傑作の連発っぷりが凄いよね

Taiyaki:でも、僕はあれが微妙だったんですよね、15時17分、パリ行き

 Massas52:ライブ感というか、これでしかないものになったな、という感じはあったけどね。あれはあれで好きですよ。

Taiyaki:僕があれを観たときに思ったのは、流石に素人3人の棒読みっぷりが酷かったんですよ(笑)

Massas52:それはあれじゃない、英語圏の演技を俺があんまり分かってないんだとお思う。そこはだから日本とか外国の方が評価が上がるんじゃない

Taiyakiアメリカ国内でも酷評なのはそれがあるかもわからないんですけどね。で、あと観光ビデオじゃねーか!というのはあったんですよ。

Massas52:そうね(笑)そういう下りは明らかにあるよね

Taiyaki:それしか映像化するもんがないからしょうがないんですけど、あそこの退屈っぷりがちょっと酷くて

Massas52:あそこが映画の引きになってるっていう…あんまり引きになりづらい部分ではあるけれど

Taiyaki:ただ、『15時17分、パリ行き』も色々批評とか読んで「なるほどな」と思うのが、あれもあれで人生の偶然性っていうか、人生論の話だったじゃないですか。『運び屋』もそろそろ人生を終える人間の人生論みたいな話になってて。そしてもっと『15時17分、パリ行き』よりは筋がある分伝わりやすかったですね。

Massas52:でも凄いね。今公式HPのあらすじをチラッと見たんだけど、今度のイーストウッドって90歳の役なの?イーストウッド自身今88歳だけど90歳の人が主演っていう役柄が凄いよね、高齢化社会っていうか

Taiyakiアメリカもっていう(笑)

Massas52:今までの映画の歴史を見ても老境に差し掛かったって言っても普通に60〜70だったけど、90歳の主役ってヤバくない?

Taiyaki:あっはっは!僕が『運び屋』を観てて一番ハラハラしたのは、これ運転シーンもイーストウッド自身がやってるんですよ。でも、お爺ちゃん運転しながら片手でアイスを食うシーンがあって、危ねーだろ!っていう(笑)

Massas52:あー、それはスリルがあるね(笑)

Taiyakiイーストウッド自身も演技なのかガチなのか分からないけど、若干手震えながらハンドル握って片手でアイス食ってるんですけど、日本だったら免許返納だよ!

Massas52:(笑)それが主役って映画が作られるっていう時代なんだなって僕は思うよ。イーストウッドがそれだけ元気っていうのもあるんだろうけどね。お爺ちゃん映画は意外と面白いからね。

Taiyaki:最近増えてますよね、やっぱ

Massas52:前もナチス手紙は憶えているって映画で、アバウトに説明すると主人公がナチスドイツが台頭していた時代の因縁があるんだけど、記憶を掘り起こしていくって話だったんだけど

手紙は憶えている(字幕版)

手紙は憶えている(字幕版)

 

Taiyaki:僕観てないんですよね

Massas52:あれもお爺ちゃんが主役だったのでね。だからお爺ちゃん主役でそういうサスペンスフルな話をやる系のお爺ちゃんの年齢層がだんだん上がって来たね

Taiyaki:単純に普通に医療が発達して、俳優たちも年取ってもできるっている時代なんでしょうね。それで割りを食うのは中堅の俳優ですけどね。「いつになったら俺の時代が来るんだ!」っていう(笑)

Massas52:全くもって日本のバラエティ界と一緒で、全然上の世代が変わっていかないっていう

Taiyaki:「いつになったらダウンタウン消えるんだ!」

Massas52ダウンタウンどころか、全然たけし、さんま、タモリも全然まだやってますからね

Taiyaki:『運び屋』のまとめとしては、高齢化問題どげんかせんといかん、ということですかね

Massas52:いや、いいんですよ。高齢化エンターテインメントがもっと盛んになって、今まで描かれたことがないスリルが描かれていくんじゃないかとかね。

Taiyakiお爺ちゃん危ないよ!っていう(笑)

Massas52:そこもそのうち女性のっていうのが出て来るでしょうから

Taiyaki:女性の高齢化映画?

Massas52お婆ちゃん危ないよ!っていう。もうあるかもしれないけれど

Taiyaki:まあ、メリル・ストリープがやることはもう確定ですけどね!

Massas52:それはもうね(笑)でもそれはちょっと大作になっちゃうからね、もっとショッパイのからやてほしい。だからヨーロッパコープあたりからまずはやるべき。

Taiyakiヘレン・ミレンとかでね!

第6位『ヘレディタリー/継承』※ネタバレしています

Massas52:出ましたね

Taiyaki:いやー、面白かった!もう、驚きの連続でしたね、読めない!

Massas52:読めないね、確かに

Taiyakiマリファナ吸って「へっへっへー」の、アレルギーになってからの、首!「えっ!?」っていう(笑)

Massas52:「あ、そういう方向なの?」と思わせてからの捻りがまたどんどん出て来る

Taiyaki:「あの娘の話じゃないの!?」っていう(笑)あと、関係ないけど劇場内で誰かが舌を鳴らした時、他の観客が驚いて席が一斉に動いたんですよ!

Massas52:それはそうなるわな(笑)

Taiyaki:それくらいやっぱり観ている人に嫌な印象を残す映画でしたね。

Massas52:後半はローズマリーの赤ちゃんみたいな感じになってね。

Taiyaki:そうですね、意外な帰着で。あとニコラス・ローグの『赤い影』とかの影響も感じたんですけど、『赤い影』ご覧になりました?

Massas52:いや、観てないっす

Taiyaki:あれも娘を亡くした男が赤い服を着た少女の影に取り憑かれる話なんですけど、『ヘレディタリー』もあの女の子がオレンジ色の褐色系の服を着てて、あの一家が住んでる家も『赤い影』に出て来る家と似てたんですよね。だから、あの女の子が死ぬという不吉な予感は最初からしてたっちゃしてたんですけど、ただその死に方っていうのが…

Massas52:あんなケレンのある死に方するかっていう(笑)

Taiyaki:音も「ゴッ」っていう生々しい感じ

Massas52:場所がまた一応実は伏線があったっていう

Taiyaki:そうらしいんですよね、僕まだ2回目とかまだ観れてないんですけど、ちょっともう一回観たいなぁとは思いますね。怖くてもう一回見るのは嫌なんですけど(笑)

Massas52:こういう系統は二回目を映画館で観るべきか、家で観るべきか結構迷うね

Taiyaki:正解は、家で、昼間に、明るい部屋で!あと、『ヘレディタリー』はあれですよ、ホラー映画にありがちな「起こってる事象よりもお前の顔が一番怖いよ!問題」というのがあって、お母さんの顔の怖さに僕はもう爆笑でしたけどね!

Massas52:そうね、何よりも顔が怖いっていうね(笑)

Taiyaki:「あなたの怖がってる顔が今一番怖いですよ!」っていう、『シャイニング』みたいな

Massas52:お笑いでいうと誘い笑いみたいな、誘い怖がり。同調はするんだけど、あんたが一番怖い!っていうやつね。 

シャイニング (字幕版)
 

 

 【中盤戦へ続く】

ベスト・オブ・映画欠席裁判

ベスト・オブ・映画欠席裁判

 

 

 

*1: