前回の記事の続きです。
あけましておめでとうございます/シンガポール旅行記① - 新:尾も白いの探して。
っつーわけで、映画ファンらしくユニバーサル・スタジオ・シンガポール(USS)に行ってきましたよ!USSは2010年に出来た大阪に続くアジア第二のユニバーサル・スタジオで、日本に無いアトラクションが多かったです。今回はアトラクションのレビューを中心に書いていきます。
USSまでの行き方
USSはセントーサ島というリゾート地にあり、セントーサ島まで行くにはまずMRTで「マリナ・ベイ駅」まで行かなくてはいけません。
MRTはMass Rapid Transitの略で、シンガポール国内を網羅する公共の交通機関。郊外では高架線、市内中心部では地下鉄になっています。南北線、東西線、北西線、環状線の4路線が開通していて、現在では他の路線も工事中です!路線の充実とともに、ますます便利になること間違いなし!
MRTの路線図はこんな感じ↓
ちなみにMRTのチケットはSuicaみたいにチャージして使う。指が汚いのは堪忍してね!
笑ってしまったのは車内の注意書き、
・飲食禁止
・喫煙禁止
・可燃物持ち込み禁止
・ドリアン持ち込み禁止
ぶわははは!そりゃ迷惑だけどさ!
これだけ徹底されてるだけあって、車内はかなり清潔。有名な話だけど、MRTだけでなくてシンガポールはゴミをポイ捨てたり唾を吐いたりするだけで最大1000ドル(約9万4千円)の罰金が取られる。だからシンガポールの路上はとても綺麗なんだけど、あまりにも管理が徹底されてるから僕は逆に不気味に思ってしまった。ディストピア映画とかでよく出てくる管理社会みたい。
マリナ・ベイ駅に着いたらセントーサ島へ乗り換えるモノレールに乗る。マリナ・ベイ駅に着いた瞬間に目に付いた広告も面白い。
極度乾燥(しなさい)
USSエントランス
さて待ちに待ったUSS!USSはセントーサ島の「ウォーターフロント駅」にあります。
世界中のどのユニバーサル・スタジオにも設置されてある地球儀!
元旦だけど、前回の記事にも書いた通りシンガポールはまだクリスマスシーズン。
『ワイルド・スピード SKY MISSION』のポスター!思わず激写。僕が今年最も期待している映画の1本でもあります。
公式サイトから引っ張ってきたパークのマップ。浦安住みの我々兄弟は、「遊園地は左回りで行くと空いている!」ということを知っていたため*1、今回もその法則に従いました。
マダガスカル
映画『マダガスカル』の世界をテーマにしたエリア。『マダガスカル』は中学生の頃一回見ただけでほとんど覚えてません。
マダガスカル・クレート・アドベンチャー
TDLの「カリブの海賊」の『マダガスカル』版。その忘れてた『マダガスカル』のストーリーをアトラクションを通して再現してくれてるので助かりました。もちろん、「I Like to Move It」を踊るキング・ジュリアンも登場!
I Like To Move It Official Music Video - YouTube
ファー・ファー・アウェイ
こちらは『シュレック』をベースとしたエリア。『シュレック』も1作目の最後30分を残して止めたという体たらく…。ユニバーサル・スタジオってドリーム・ワークス系が多いんですね。なおこのエリア、ほとんど写真撮り忘れてます…。
シュレック 4D
大阪にもあるのと全く同じやつ。こちらは言語版のマイク・マイヤーズ、エディ・マーフィー、キャメロン・ディアスで楽しめます。
エンチャッテド・エアウェイズ
ドラゴンに乗って空の旅を、というコンセプトのジェットコースター。
めっちゃぶれてるけど、ウェイティング・エリア にある発着時刻表。こういう凝った意匠ってテンション上がりますよね。
ザ・ロスト・ワールド
お馴染み『ジュラシック・ワールド』のテーマ・エリア!『ロスト・ワールド』はもちろんシリーズ2作目のタイトル名だが、そもそも『ロスト・ワールド』はコナン・ドイルの『失われた世界』から取られてるので、ここでは二重の意味があるのかな。
どのユニバーサル・スタジオにもあるんだろうけど、やはりこの門を見ると興奮しますね!
ジュラシック・パーク・ラピッド・アドベンチャー
他のユニバーサル・スタジオにある『ジュラシック・パーク』のアトラクションはボート型だけど、USSにあるのはラピッド型。ゲストはラピッドに乗ってジュラシック・パークを観光しようとするが、途中いつも通り事故が起こり、危険な肉食恐竜エリアへ。
ラピッドだからめちゃくちゃ早くてクルクル回りながら半端なく濡れる!レインコートが足元見たお値段でケチってしまったので、なおのことビショビショになりました。そして最後は当然落下します。 オススメ!
キャノピー・フライヤー
USSオリジナルの、ロストワールド内上空を滑空するアトラクション。結構早いので爽快感があって気持ちがいいです。並んでる間はずっと『ジュラシック・ワールド』の予告編が流れてました。
このような4人乗りのマシンに乗って空の旅に出かけます。ただこれ、マシンのコンセプトが全くわかりません。多分翼竜がモデルなんだろうけども…。
ウォーターワールド
各ユニバーサル・スタジオの名物アトラクション、USSではロストワールドにありました。内容は多分全部同じです。各国でテイストの違いがあるんだろうけど、僕にはわかりませんでした。相変わらずのスタントに感心しました。
エンシェント・エジプト
古代エジプトをテーマにしたエリア。年末にさよならミラノ座で『アラビアのロレンス』を観たんですけど、このエリアでは『アラビアのロレンス』のテーマがずっと流れてるのでテンション上がりました。
Lawrence of Arabia(Overture) - Maurice Jarre - YouTube
リベンジ・オブ・ザ・マミー
『ハムナプトラ』(原題『Mummy』) のアトラクション。ジープに乗ってミイラの呪いを潜り抜けながら遺跡の中を探索するという、言ってしまえばTDSの「インディ・ジョーンズ・アドベンチャー」みたいなものなんですけど、怖さがその比ではありません。
乗る前にロッカーに荷物を預けなくちゃいけなくて、めんどくせーなと思ってたら暗闇の中をジープが爆走するんですね。本当にメガネが吹っ飛ぶんじゃないかと思うくらいの勢いだったので、ずっと漫画の知的キャラみたいにメガネ押さえつけてました。
※イメージ
他にもリアルなミイラのアニマトロニクスだったり、スカラベの群れや火が吹く演出があったりして、とことんスリルを追求したアトラクションだったのでかなりオススメです。もちろん、絶叫系が苦手な人はやめておいたほうがいいでしょう。
トレジャー・ハンター
今度は屋外でジープを運転して砂漠を探索するアトラクション。ガイドのいない陸版「ジャングル・クルーズ」とでも言えばいいかな?子供向けの安心設計ですが、「リベンジ・オブ・ザ・マミー」で半端ない恐怖を味わった後に乗ったので正直拍子抜けでした。また「リベンジ・オブ・ザ・マミー」はエキスプレス・パスを使って10分待ちだったのに対し、「トレジャー・ハンター」は同じパスを使って50分待ちだったのもよく分かりません。退屈だったので写真すら撮りませんでした。
Sci-Fiシティ
SF映画をテーマとしたエリア。TDLで言うトゥモロー・ワールド的な場所。このエリアは二つアトラクションがあり、そのうち片方はTVシリーズの『GALACTICA/ギャラクティカ』をモチーフにしたアトラクションだったんですけど、なんと何年か前に事故を起こして以来ずっと休止中…。
しかしそんなことはどうでもいいぜ!もう片方のアトラクションが『トランスフォーマー』をモデルとしたものなので、エリア中にオートボット戦士が!ファンとしてはたまらんものがありますな。
トランスフォーマー・ザ・ライド
今回一番乗りたかったUSSオリジナルのアトラクション(現在はユニバーサル・スタジオ・ハリウッドとフロリダにも設置)。USJにある「アメージング・アドベンチャー・オブ・スパイダーマン」と同じ3D屋内ライド型アトラクションで、制作には映画版と同じくマイケル・ベイとILMが関わっているそうです。
NEST基地に保管されているオールスパークを狙ってディセプティコンが襲撃、ゲストは若手のオートボット戦士イーバックに乗り込み、オプティマスやバンブルビーと共にディセプティコンと激戦を繰り広げる!
大阪で初めて「アメージング・アドベンチャー・オブ・スパイダーマン」に乗った時はあまりの面白さに衝撃を受けたが、今回もまばたきを忘れるくらいの楽しさ!メガトロンやスタースクリーム、デバステーターなど映画シリーズでおなじみのキャラが登場してファンを楽しませるだけでなく、爆発やスローモーションなどマイケル・ベイ演出を抑えた映像もツボです。何回でも乗りたい!出口を出たらトランスフォーマーショップがあってこれもファンには垂涎ものでしょう。
ニューヨーク&ハリウッド
USJやフロリダにもあるニューヨークを模したエリアとエントランスに直結しているハリウッドエリア。個人的にエリアの街並みが区別がつかなかったので一括りにしちゃいます。また、もう旅行記を書く上で大失態だと思うんですけど、このエリアは終盤に回って疲れてたのであまり写真撮ってないです…。
写真からじゃ全然わからないけど、雪(まあ泡なんだけど)が降っててサンタさんが子供と写真撮ってたりしました。やっぱりなんか変な感じがするね。
ライツ!カメラ!アクション!!ホステッド・バイ・スティーブン・スピルバーグ
USSにしかない、スティーブン・スピルバーグ監修のショー型アトラクション。まずゲストはプリショーエリアに誘導され、 ビデオに出演しているスピルバーグ本人から特殊効果や音響効果が映画においていかに絶大な効果を発揮しているかを説明されます。
それが終わるとニューヨークのボートハウスという設定のセットが作られたメイン・ステージに案内され、実際にその特殊効果や音響を使ってゲストにニューヨークを襲うハリケーンを体験してもらう、というアトラクションです。USJの「バックドラフト」をイメージしてもらえると分かりやすいです。
ちなみに「Lights, Camera, Action」というのは、まず照明を当て、カメラを回してから、演技する映画撮影の流れのことで、ハリウッドの現場で撮影する前の掛け声として使います。要するに「よーい、アクション!」ということです。このショーもあくまで「映画撮影」という体裁を取っているので、始まる前に掛け声があがります。
セサミ・ストリート・スパゲッティ・スペース・チェイス
こちらもUSSにしかない、教育番組『セサミ・ストリート』を題材にした屋内ライド型アトラクション。皇帝マカロニ(Macaroni the Merciless)に盗まれたスパゲッティを追って、エルモとグローバーが宇宙を冒険する!といった、子ども向けらしいなんとも狂ったストーリーが楽しい。USJに前にあった「E.T.アドベンチャー」に似てます。
ちなみに皇帝マカロニは『フラッシュ・ゴードン』の皇帝ミンのパロディだそうです。子ども向けにしては引用元が渋い!*2
USS雑感
USSは世界最小のユニバーサル・スタジオらしく、事前に半日あれば全部回れると聞いていましたが、朝から行って本当に16:00には全てのエリアやアトラクションを見れました。ちなみにワンデーチケットは大人74ドル(約7000円)。
加えて、有料だけど列にほぼ並ばないで乗れるエキスプレス・パスを購入(30ドル)したものの、元旦に行ったのに本当に空いてて、目玉のアトラクションは普通に並んでも60分以上のものはあまりありませんでした。
逆に文章中にも書いたように、「なんでこんなしょぼいのが…?」と思うようなやつにパスを使っても50分待ちとかあって何がなんだかよくわかりませんでした。子どもには「リベンジ・オブ・ザ・マミー」や「ジュラシック・パーク・ラピッド・アドベンチャー」は怖すぎるからかな?
半日で回れるけれども流石ユニバーサル・スタジオ系列のテーマパークで、世界観に凝ったアトラクションが盛りだくさんでオススメです。もし行く機会があれば、
- ジュラシック・パーク・ラピッド・アドベンチャー
- リベンジ・オブ・ザ・マミー
- トランスフォーマー・ザ・ライド
- ライツ!カメラ!アクション!!ホステッド・バイ・スティーブン・スピルバーグ
の4つだけは絶対に押さえておいたほうがいいですよ!
シンガポール旅行記は次回の地元映画館編で終える予定です。
*1:人間は心臓が左側にあるため、なんとなく右回りに進む傾向があるそうです。本当かどうかは知らん。
*2:
http://muppet.wikia.com/wiki/Macaroni_the_Merciless より。写真もそこから引用しました。