『ポケモン』20周年を記念したスーパーボウルで放映予定のCMが公開された。
ファンの間では『ポケモンGO!』、『ポケットモンスターZ』、または第7世代の完全新作か?と色々な憶測を呼んでいたが、結局は『ポケモン』誕生20周年を祝うものだったので、拍子抜けした人が多かったようだ。しかし、10億を超えたCM予算よりも、国民の約半数が見る「スーパーボウル」で流されることに意義があり、それだけアメリカ人の心に『ポケモン』文化が浸透しているということだ。
今アメリカで一番モテる奴はオタクだ。象徴的なのは『21ジャンプストリート』で、高校時代人気者のジョックスだったジェンコが張り切って高校に再入学するも空回りする初日のシーン。ただの筋肉バカはもはやアメリカの若者たちの間でダサいヤツの代表になっていて、代わりに線の細くて意識の高い勉強熱心なイイこちゃん連中が学園の覇権を握っていた。
実際こっちの大学生の話を聞いてても、スポーツの話よりも好きなアメコミヒーローの話やゲームの話をする学生の方が圧倒的に多く、もちろん『ポケモン』や日本製アニメ*1も大人気だ。これらのオタク文化はファッションにまで影響を与えていて*2、『ポケモン』人気は勢い余ってこんな服まで売られているし、実際にこれを大学のキャンパスで着ている人も見たことがある。
もちろん、こうしたオタク文化が主流となったのはスティーブ・ジョブズやマーク・ザッカバーグといったオタクの成功者のお陰であり、逆に言うと金が流れるところに流行が生まれるのだ。
ただし、勘違いしてはいけないのは美少女アニメは実はそこまで支持を受けていないということだ。オタクと言ってもゲームやガジェット系オタクが人気なわけで、よくクールジャパンっていう人がいるけどあまりその方向性を見誤ってはいけない。ロボットや最新のテクノロジーがあるイメージの日本がクールだと思われてるわけで、美少女アニメについてはまだ受け入れられないと思っている人も多い、というのもまた事実だ。日本人=HENTAIというステレオタイプも美少女アニメから来ている。
ちなみに最近知った単語だが、日本人でもないのに日本文化に傾倒し、ことあるごとに物事を日本と比較してその素晴らしさを語り、知ったかぶりの知識を披露する日本人ワナビーのオタクは「Weeaboo(ウィーアブー)」と呼ばれている。画像検索すると一般人に「Weeaboo」が大体どんなイメージを持っているかが掴めが、これ遠回しに日本のオタクDisってるだろ!

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