続・HENTAIの国

 昨日の続き*1。今日は撮影終わりにアメリカから来たドキュメンタリーのプロデューサーと飲んでいて、めちゃくちゃいい奴だったので思い切った質問をぶつけてみた。彼は典型的な若いカリフォルニア人で、すごくリベラルだし倫理的にもしっかりしてそうだったので、性差別的で女性搾取的なアニメを取り扱っていることを正直どう思っているか聞いた。ちょっと苦笑いしていて、戸惑いは少しありつつも、仕事して割り切っているようではあった。

 

 ついでにもう少し踏み込んでみて、アメリカは社会的にすごくポリティカルコレクトでウォク(Woke)なのに、なぜこうした日本のアニメが人気なのか聞いてみたが、逆にアメリカが政治的に正しく潔癖になってきたからこそ、日本のエロいアニメがインセル*2にとっての心の拠り所になっている面もあるそうだ。

 

 アメリカは30過ぎて独身で恋愛経験もないと社会的に負け犬や変人の刻印を押されてしまうそうで、それはとても辛い社会だと思う。僕は今でこそ幸運にもパートナーを見つけたが、ぶっちゃけると僕も25まで童貞だったし、女性に相手にされない苦しみは理解できる。インセル的な考え方をしていた時期だって正直あったし、その一員になっていたっておかしくなかった。

 

 極端な例だが、モテない鬱屈を溜め込んでヘイトクライムや銃乱射に向けるくらいだったら、アニメの美少女達でストレスを発散する方が良い。アニメがオタク達を救っている一面はあるのかもしれない。

*1: 

*2: