カイロ・レンが嫌い

 僕はカイロ・レンが大嫌いである。『フォースの覚醒』のヘナチョコぶりにも腹が立ったが、『最後のジェダイ』も別の意味で嫌いにさせた。

 

 カイロ・レンは物事が上手くいかないと部下を怒鳴りつける。ファースト・オーダーの職場環境の酷さは将校やストームトルーパーたちがカイロ・レンを見たときの反応からして伺える。さっきまで軽い雑談をしていてもカイロを見た瞬間にキビッと姿勢を正す。これでは伸び伸びとした銀河征服が望めない。

 

 ファーストオーダーの軍人が憐れなのは、彼ら自身は憎きレジスタンスを倒すために一生懸命頑張っている点である。だのに、カイロ・レンの虫の居所が悪ければ怒られるし、下手をすればフォースという名の暴行を加えられる。これではせっかくのモチベーションが無くなるばかりである。

 

 というか、カイロ・レンに限らずダース・ベイダーも、引いては古今東西全ての悪の組織に言えることだが、何故悪の親玉はその構成員を大切にしないのだろうか?あまつさえ結果を出せなかった団員を平気で殺したりする。結果を出す企業は従業員を顧客よりも大切にするという。悪の軍団が正義に絶対に勝てない理由は、もっと根本的な問題なのかもしれない。

 

 あ、僕はあくまで映画の話をしてますよー、あはは。