マーベルヒーロー達はどこに住んでいる?MCUを全米マップでまとめてみた

 現在公開中のMCU最新作『シャン・チー』、面白かったですね!同じアジア系として、誇れる物語になっているのが凄く良かったですね。

シャン・チー/テン・リングスの伝説 /配信情報 - Huluで視聴できるかチェック!

 

 特に白眉だったのが、冒頭のバスアクションのシーンで、坂道が特徴的なサンフランシスコの地形を上手く活用してアクションを構成していたと思います。一方で、MCUでサンフランシスコといえば、『アントマン』シリーズの舞台でもあるので、今頃スコット・ラングは何してるのかなーなんて妄想していたりしてました。あと、『ヴェノム』もサンフランシスコだけど、同じユニバースなのだろうかとか…

 

 僕はアメリカに住んでいたころ、ロケコーディネーターというものをしていまして、仕事柄全米の色んな州を毎週のように飛び回っていたので、ハリウッド映画を見る時はどの都市が舞台なのかがついつい気になってしまいます。映画内で舞台の移動がある時は、都市間の距離感も計算してリアリティも判断します。アメリカという国はあまりにも巨大すぎて、舞台となる州によって文化や法律まで変わってくる不思議な国なので、舞台設定や地理が映画にアクセントを加えているんですね。

 

 ということで、今回はふと気になった、MCUのヒーローたちや登場人物たちはどこに住んでいるんだろう?という疑問を自己解決すべく、州ごとにヒーローの拠点をまとめてみました。MCUもいまや25作品あり、最近ではDisney+のドラマシリーズも含めると訳がわからないことになってて記憶も曖昧になってきたので、主な出典は『Marvel Cinematic Universe Wiki』に頼っています。

 

 あと、僕個人が追いきれていないということもあって、MCUでも『エージェント・オブ・シールド』などのABC製作作品、『デアデビル』などのNetflix製作作品、『ランナウェイズ』などのHulu製作作品は含んでいません。薄っぺらいマーベルファンですみません!

 

 最後に、MCU全作品のネタバレ全開なので、ご注意ください。地名はABC順に並んでいます。

カリフォルニア州を拠点にしたヒーロー

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ロサンゼルス

アイアンマン(『アイアンマン』シリーズ)

 トニー・スタークの会社スターク・インダストリーズはロサンゼルスにあるので、トニーはLAを拠点に活動することが多い。なお、『3』でマンダリンに爆破されたトニーの大豪邸は、富裕層が多く住むロサンゼルスより西のマリブにある。ハワード・スタークもLA出身。

 

ニック・フューリー(『キャプテン・マーベル』)

 S.H.I.E.L.Dの現場職員時代だったフューリー長官がLAを拠点にしていた。1995年にニック・フューリーが「アベンジャーズ計画」の草案を作成したオフィスもLAにある。

 

オークランド

ウォードッグ(『ブラックパンサー』)

 世界各地に散らばるワカンダのスパイ、ウォードッグがアメリカの拠点にしている。カリフォルニア州北部にあり、サンフランシスコに隣接するオークランドは黒人が多く住む地域でR&Bやラップ、ヒップホップなどブラックカルチャーが隆盛を極めたが、一方で貧困率が高く治安が悪い地域でもあるため、映画の舞台でティチャラ王がオークランドを訪れて支援センターを作ったのは非常に重要

 

サンフランシスコ

アントマン&ワスプ(『アントマン』シリーズ)

 スコット・ラングとホープヴァン・ダイン、そしてハンク・ピムはサンフランシスコを拠点に活動。サンフランシスコは巨大IT企業が揃う街なので、ピム博士が住んでいる場所としてはリアリティがある。ちなみに、『アントマン&ワスプ』のラストで「指パッチン」が起きて『アベンジャーズ/エンドゲーム』で5年間スコットは量子の世界に閉じ込められていたけど、脱出した後は全米を横断してアベンジャーズの施設があるNYまで渡ったので、その苦労を考えると涙が出てくる。

 

シャン・チー(『シャン・チー/テン・リングスの伝説』)

 サンフランシスコには全米屈指のチャイナタウンがあるので、ショーンやケイティがサンフランシスコの住んでいるのには納得がいく。地価も非常に高いので、ケイティが家族で住んでいるのがアパートというのもリアリティがある。ちなみに、カンフーの神様ことブルース・リーはサンフランシスコで生まれたので、サンフランシスコにはブルース・リー像があり、アクション映画の系譜としてもシャン・チーがサンフランシスコをベースにしているのは妥当。

 

フロリダ州を拠点としたヒーロー

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場所不詳

モニカ・ランボー(『ワンダヴィジョン』)

 モニカの母親マリア・ランボーが設立したS.W.O.R.Dの拠点がフロリダ州にあり、モニカは所属エージェントとして育てられた。つまり、ヴィジョンの遺体もここに眠っていた…。

 

ルイジアナ州を拠点としたヒーロー

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ラクロワ

ファルコン(『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』)

 『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』でサム・ウィルソンの驚愕の経済事情が発覚したが、彼は妹のサラとデラクロワで漁業を営んでいる。なお、デラクロワ自体が漁村で有名な町である。

 

ニューオーリンズ

マリア・ランボー(『キャプテン・マーベル』)

 キャロル・ダンバースの空軍時代の親友、マリアはニューオーリンズに住んでいる。余談だが、ニュー・オリンズ含めてルイジアナ州はフランス領だったのでフランス文化が色濃く、ディズニー初の黒人プリンセスの物語『プリンセスと魔法のキス』で見られたようにフランスと西アフリカの食文化が合体したケイジャン料理が有名。筆者もニューオリンズを訪れた際、ジャンバラヤ、ガンボ、ワニ肉などを食べた。

 ちなみに、デラクロワとも地理的に近く、『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』でもサムは「俺は常にNOLA(ニューオーリンズ)をレペゼンしている」と誇らしげに語っていた。

 

メリーランド州を拠点にしたヒーロー

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ボルチモア

・アイザイア・ブラッドリー(『ファルコン&ウィンターソルジャー』)

 超人血清の悲しき犠牲者、アイザイアはボルチモアに住んでいた。ボルチモアも先述したオークランド同様、長らく人種差別と貧困の問題を抱えており、サムとバッキーが喧嘩した後にパトカーがやってくる不穏なシーンは、現実世界を反映した社会派な名シーン。

 

ミズーリ州を拠点としたヒーロー

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セント・チャールズ

スターロード(『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズ)

 拠点というか、ピーター・クイルが子供の頃に拉致される前に住んでいた田舎町。その影響で、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー :リミックス』でもとんでもない危機に瀕する。『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』でトニー・スタークと邂逅した時、「お前は地球出身か?」「地球じゃない、ミズーリだ!」「それは地球だ、バカタレ!」とやりあった。

 

場所不詳

ホークアイ(『アベンジャーズ:エイジ・オブ・ウルトロン』など)

 クリント・バートンがひっそりと家族と暮らしている農家がミズーリ州のどこかにある。筆者はミズーリのすぐ南、アーカンソー州で留学しており、車で4時間かけてよくミズーリ州のセント・ルイスまで遊びに行ったが、この辺は大体何もない農地なので、アベンジャーズ一行がウルトロンから逃れて身を潜めるにはうってつけである。余談だが、皆大好き『スリー・ビルボード』もミズーリ州が舞台なので、大体イメージがつくだろう。

 

ネヴァダ州を拠点としたヒーロー

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モハヴェ砂漠

セルヴィグ博士(『アベンジャーズ』)

 ペガサス計画を行うS.H.I.E.L.Dの研究施設があり、『アベンジャーズ』冒頭でロキがテッセラクト(コズミック・キューブ)を強奪した場所。ネヴァダ州にはかの有名なエリア51があり、フィクションの中で秘密基地を設定するには都合の良いロケーションである。筆者も宇宙人を探しにエリア51を訪れたことがある。

 

ニュージャージーを拠点としたヒーロー

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ウェストビュー

ワンダとヴィジョン(『ワンダヴィジョン』)

 ヴィジョンを失った悲しみを明け暮れたワンダが架空の町を作り出した場所。ウェストビュー自体、MCU上の架空の都市である。

 

ニューメキシコ州を拠点としたヒーロー

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プエンテ・アンティグオ

・ソーと仲間たち(『マイティ・ソー』)

 地球に落下したソーがジェーンたちと出会った場所。ジェーンやダーシー、セルヴィグ博士は、カルヴァー大学の研究でこの地を拠点にしていた。プエンテ・アンティグオもMCU上の数少ない架空の町。

 

ニューヨーク州を拠点とするヒーロー

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※この地図はニューヨーク市のもの

 

ニューヨーク市

戦時中のキャプテン・アメリカ(『キャプテン・アメリカ:ファースト・アベンジャー』)

 スティーブ・ロジャーズがスーパーソルジャー計画に名乗りを上げた地が、彼の出身地ニューヨークだった。『シビル・ウォー:キャプテン・アメリカ』でもスパイダーマンとのやり取りで「出身はブルックリン」と語っていた。

 

アイアンマン(『アベンジャーズ』)

 スタークタワーが建っており、トニーがビジネスやプライベートで東海岸に遠征に行く時は拠点にしていたことが容易に考えられる。

 

アベンジャーズの面々(『アベンジャーズ』)

 犬も歩けばヒーローに当たるくらい、スーパーヒーローのメッカになっているニューヨーク市だが、スタークタワーがニューヨークの戦いで損壊し、S.H.I.E.L.Dも崩壊した後は、アベンジャーズタワーに改修された。しかし、ウルトロンとの戦いの後は、さらに後述する場所に拠点を移し、『シビル・ウォー』のあともアベンジャーズタワーは売られてしまった、という悲しいバックグラウンドもあるようだ。

 

スパイダーマン(『シビル・ウォー:キャプテン・アメリカ』『スパイダーマン:ホームカミング』ほか)

 NYといえば誰もが真っ先に名前を浮かべるヒーロー。MCUスパイダーマンが特徴的なのは、ピーターがクイーンズに住んでおり、クイーンズにはマンハッタンのような高層ビルがないので、ウェブスイングをする高低差がなく悪戦苦闘していたのが可愛らしかった。筆者もNYに住んでいた頃はクイーンズに住んでいて、ロケ地の近くに住んでいた頃もあるので、思い入れが深い。

 

ドクター・ストレンジ(『ドクター・ストレンジ』ほか)

 高飛車なスティーブ・ストレンジもNYCで外科医をやっていた。スーパーヒーローに転向して以降も、ニューヨーク・サンクトラムがあるグリニッジ・ヴィレッジに拠点を構える。『エンドゲーム』でブラックオーダーが襲ったのもグリニッジ・ヴィレッジ。

 

ウィンター・ソルジャー(『ファルコン&ウィンターソルジャー』)

 『エンドゲーム』後にバッキーが暮らしていたのもニューヨーク。義務化されていたセラピーを受けてはヨリ・ナカジマを助けたり飲んだりしていた。

 

アップステート・ニューヨーク

アベンジャーズの面々(『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』ほか)

 ニューヨーク市より以北の州全体をアップステートと一般的に呼ぶが、ここにスタークインダストリーズの倉庫があり、これを回収したものが新アベンジャーズ基地。ウルトロンとの戦い以後は、アベンジャーズたちはここを拠点としており、『エンドゲーム』での決戦の舞台にもなった。

 

アイアンマン(『アベンジャーズ/エンドゲーム』)

 「指パッチン後」の世界でトニーがペッパーとひっそり家庭を育んでいたのはアップステートだった。大都市ニューヨークとは対照的に、アップステートは自然豊かで大人しい地域。

 

オハイオ州を拠点にしたヒーロー

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場所不詳

ブラック・ウィドウ(『ブラック・ウィドウ』)

 拠点というか、ナターシャが子供時代を過ごしていた家がオハイオ州のどこかにある。クリーブランドなどは製造業や製鉄業が中心であるため、アメリカの古き良き労働階級の家族として身分を偽るには最適な場所だったのだろう。

 

バージニア州を拠点にしたヒーロー

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ウィローデール

ブルース・バナー(『インクレディブル・ハルク』など)

 MCUにちょくちょく登場する架空の大学カルバー大学はバージニア州ウィローデールにある(ウィローデールも架空の町)。バナーはこの大学でガンマ線の研究を行っていた。バージニア州は首都ワシントンDCに隣接している州なので、政府機関のために研究している総合大学などあってもおかしくない。

 

ワシントンDCを拠点としたヒーロー

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キャプテン・アメリカブラックウィドウ、ファルコン、ニック・フューリーら(『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』)

 首都ワシントンということもあり、政府直属のヒーローたちはDCを拠点として暮らし、日々ミッションをこなしていた。が、S.H.I.E.L.D崩壊以降は、方々に散り散りになり…。僕がDCに旅行した時の旅行記はこちら。

 

Googleマップのまとめ

 以上で各ヒーローや登場人物たちの拠点地をまとめてみました。が、やはり地図上の位置が分かった方がスケール感がわかって面白いと思うので、Googleマップにまとめてみました。是非興味のある方はご活用ください!