ハマスによる殺戮とイスラエルによる過剰防衛が始まってから、ずっと『進撃の巨人』を読んでいる。『進撃の巨人』に登場する社会や人名はドイツに影響するところが多く、軍服を着たマーレ人により不当な差別を受けているエルディア人はナチスドイツとユダヤ人からインスピレーションを受けているだろう。が、『進撃の巨人』は現存の民族問題から着想を得ているために、イスラエルとガザ地区の不平等な対立をも想起させてしまうのは大変に皮肉だ。言わずもがな、『進撃の巨人』では「壁」が重要な役割を果たしており、ある程度参考にしている部分はあるのかもしれない。
現実に目を向けると、ガザで起きていることは本当にやらせない。もちろん、亡くなったイスラエル人や拉致された人々や子供のことも考えると胸が痛い。毎朝毎晩、ガザ侵攻が起きていないか確認するのが嫌な日課となっている。どうか、イスラエルが思いとどまってくれないものか…。