随分前の話になるが、『グランツーリスモ』を観ましてね。
南アフリカの社会問題をメタファーにした作品ばかり撮っていたニール・ブロムカンプが、これまでとは全く違う題材の作品を撮ったからこそ大変フレッシュで新境地となった王道スポ根映画でしたけど、僕がこの映画でとても好きだったのは奇想天外なレースシーンの画作りでした。
そして、その奇抜なカメラワークに寄与しているのは間違いなくドローン撮影であり、このドローン撮影を担当したのがアレックス・ヴァノーバーです。聞き覚えのある方はいるかもしれませんが、彼はドローンレースのワールドチャンピオンであり、その実力を買われてマイケル・ベイ監督の『アンビュランス』でドローン撮影のオペレーターとして抜擢されました。
この話の何が熱いかって、アレックス・ヴァノーバーは元々フライトシミュレーターのゲームからキャリアをスタートさせたので、それがハリウッド切ってのドローンオペレーターになったというのは雲を掴むようなサクセスストーリーであり、なおかつプロゲーマーがプロレーサーになった『グランツーリスモ』で描かれたヤン・マーデンボローの人生とそのままリンクしているのです。ヴァノーバーにとっても、『グランツーリスモ』はこれ以上ないやりがいのある企画だったでしょうね。
https://venturebeat.com/games/meet-the-drone-champion-who-captured-gran-turismos-racing-action/
それにしてもヴァノーバーくん、わずか23歳なのに凄い…！Z世代は最新のガジェットを駆使して若くして大成しちゃうから、どんどん置いてかれしまいますね。僕も頑張らねば…！とりあえず、明日も早朝起きの日雇い仕事ですよ。
