ダラダラしていたらもう来週には『スカイウォーカーの夜明け』が公開されるってんで、別に『EP9』に期待もクソも何もないが、久々に『スター・ウォーズ』を全部見返してみようかと思い立ち手始めに『新たなる希望』を観た。もう何百回と観てるか分からないので今更作品がどうとか書こうとも思わないが、この映画が42年前に公開された映画だという事実を噛み締めながら観ていた。
だって考えてみると、そんな昔の映画が未だに熱狂的なファンを生み出し続けているのは驚異的なことで、42年前と言ったら福田赳夫が総理大臣の頃だ。*1と調べて書いていて、僕はひと世代もふた世代も後に生まれているので実感が湧かないが、福田康夫の父親が総理大臣だった頃と考えるとやっぱりクラクラする。だって福田康夫が総理大臣やってた頃はもうお爺ちゃんだったじゃないか!更にWikipediaで調べてみると、1977年は白黒テレビ放送が廃止された年で、任天堂が初めて「カラーテレビゲーム15」というゲームを出した年だという。ファ、ファミコンすらまだ生まれていない!
そんな時代にルーカスは自分のビジョンを実現するために、チュニジアやグアテマラでロケしたのも感慨深い。正直今だって治安がいいとは決して言いづらい地域であの時代にロケを行うのはスタジオやキャスト・主要クルーだって渋ったに違いない。もちろん、撮影場所を決定するためには似たような地域でロケハンだって行わなければならないのだ。ヤヴィン4の反乱軍基地を撮影したグアテマラにはルーカス本人が行ったかは定かではない*2が、英語版Wikipediaには「撮影機材を見張るため、ローカルクルーをビール6ケースで雇った」と書いてあって笑った。
有名な話、誰もがールーカス本人までもがー『新たなる希望』は駄作になると考えていた。ロンドンでのセット撮影ではナメた態度を取っていたローカルクルーもいたという。そんな中、一人自分のビジョンを信じて周囲を説得し、アセクセ世界中を飛び回ってルーカスは撮り回っていたのだろうな。成功するかも分からない映画のためにフィルムを回し続けるルーカスの心境が、タトゥイーンの双子の夕陽を眺めるルークにも重ねられているからあのシーンの感動は突出しているのではなかろうか。そんな事をふと思ったのだ。