ルーカスは控えめがお好き

加藤ヨシキさんのこちらの記事が非常に面白かったッス。

 

 ハリソン・フォードが大工だった、というのは有名な話でしたが、俳優に固執しなくても食っていけるレベルで大工として成功していたほどだったとは知りませんでした。
(ちなみに、ハリソン・フォードの顎の下の傷は大工仕事で負ったものです)

 

 ハリソン・フォードはとにかくサラリーマンのような固い仕事に就くのが嫌だったそうですが、それでもちゃんと稼いでメシを食うステータスに置いておくことが、実は案外大事なんだと伺える記事でした。ハリソン・フォードはどの映画でもいつも同じ困り顔をしているので省エネ演技と揶揄されていますけれど、この記事を読むとその演技にも彼なりの人生観が詰まっているような気がするが素敵です。

 

 なお、ハリソン・フォードが『アメリカン・グラフィティ』のオーディションを受けた時に、ガッツかなかったから受かった、という逸話が載っていますが、これまさにデイヴ・フィローニが『クローン・ウォーズ』に抜擢された時の話と似ていますね。ルーカスは控えめな人が好きなんだろうなぁ…。ルーカスと仕事がしたい人は覚えておきましょう。

 

 あ、話が二転三転してあれですが、ルーカスの話をしていると、2015年に『フォースの覚醒』が公開された時のレッドカーペットで『ジュラシック・ワールド』のプロデューサー(フランク・マーシャル)がルーカスのもとに寄ってきて「『ジュラシック』が(興行収入)ナンバー1映画だ!」と言いがかりをつけたところ、ルーカスがボソリと「お前なんか虫けらのように潰してやる」と言ってた動画のことを思い出してしまいました。

 

 

 まあ、これ、動画ではギャングの抗争みたいに面白おかしく切り取られてしまっているんですけど、本当はこの二人は旧来の中なので、勿論ジョークのやりとりでこの後笑いあってハグをしています。ただ、久々にこの動画を見返してみて興味深いのは、レポーターがルーカスに「今どんな映画を撮っているの?」と聞いた時に「自分のために映画を撮っている。公開するつもりはない、自分と仲間内だけで見るつもり」と語っているのが印象的で、やはりこの人はあくまでも自主映画の人なんだなぁと感心します。

 

 そんなルーカスの自主映画だったはずの『スター・ウォーズ』はいまや巨大資本に取り込まれて……って、ハリソン・フォードの話をするつもりがいつの間にかディズニーへの愚痴になってしまっていた!いかんいかん!ということで、今日は寝ます。