自分用メモ

 

The End Game (Extended)

The End Game (Extended)

 

 

 

ミッキー・マウス声優の謎を追え

 『キングダムハーツIII』にようやく着手した*1。詳しい感想などはゲームクリアしてからにするが、早速プレイしていて強い違和感を感じた。ゲームの途中でミッキー・マウスの声が変わるのだ。

 

 百聞は一見にしかず、下2つのプレイ動画の触りだけでいいのでミッキーの声を聞き比べて欲しい。一つ目は0:30〜くらいから、二つ目は5:12〜くらいから。(※物語序盤のネタバレ注意

 

 

  僕は本気で2つ目の動画の収録時だけ声を当てている青柳隆志氏が風邪を引いてしまったのではないかと思ったが、どうやらディズニー公式のミッキー声優が青柳氏から星野貴紀氏に変わってしまったそうで、察するに『キングダムハーツ3』の制作期間があまりにも長かったため、青柳氏で収録が終わる前に星野氏に変わってしまったのだろう。じゃあ、青柳氏収録部分は何故新録しなかったか疑問に残るが、まあギャラとか契約とか大人の事情があったのだろう。

 

 ご存知の通り、ディズニーのブランドイメージ展開は徹底されており、こうしたIPを他社に貸し出してる場合でも公式の声優を雇わないといけない。東京ディズニーランドのパレードでもしっかりと青柳氏から星野氏に変わっていることが確認できる。(下動画の2:16〜あたりから)


 前のミッキー声優である青柳隆志氏が降板した理由は明らかにされていない。しかし、僕がそれ以上に謎に思っていたのは、ディズニー公認の下で27年もの間ミッキー・マウスの声優を勤めた青柳氏の本職は大学教授という事実だ。有名な話ではあるが、しかし声優業は本当にミッキー・マウス一本のみで、普段は東京成徳大学で日本伝統文化学科の教員を勤めていて、平安朝以来の漢詩の「朗詠」や和歌の「披講」についてが専門分野であるという。一体全体どういうコネで世界を代表するキャラクターの声をあてることになったのか不明だ。

 

▲ホームページに乗ってるメールアドレスがjmickey@〜なのがちょっと面白い。

 

 もちろん、ディズニーの公式声優選考基準などは機密事項だろうから青柳氏がどういう経緯でミッキー・マウスの声優になったか明らかになる日はすぐには来ないだろう。まあ、その謎がいつか解き明かされる日が来ることを祈るとして、27年間もの間一度聞いたら忘れられないあの声を提供してくれてありがとうございました。これから頑張って徐々に星野ミッキーに慣れていこうかと思います。

 

キングダム ハーツIII - PS4
 

 

*1: 

生まれて初めてバーを追い出される

 金曜の夜は会社の人たちと飲んでハッチャケてしまい、グデングデンの状態でもう何が何だかだったのだが、色んなバーをハシゴしていた。移動のタクシー内ですら爆睡していたので計り知れない眠気で、とあるバーに辿り着いた時に耐えられず一緒に来ていた先輩に「すんません、クッソ眠いです…」と報告したら、「俺トイレ行ってるからカウンターで座ってて」との事だったので、指示通り座ってたらいつのまにか肘をついて寝ていた。

 

 すると気がつくと屈強なボディガードに肩を掴まれ「店を出ろ」と命令され、訳もわからず「いや、知り合いを待ってるんだけど…」と言ったら「関係ない。寝てる奴は全員外に出なきゃダメなんだ」と追い出された。はえー、アメリカのバーでは寝てたら追い出されるのか…また一つ知識が増えてしまった。日本で学生やってた頃居酒屋で平気で朝まで寝てたのが恋しい。

 

 その後、仕方なしに別のバーに移動したものの、これ以上は無理と僕の脳内危機管理センターが判断、インターンの子に「すまんが先に帰る…」とだけ伝えて勝手に失踪。翌朝一日ダウンしてるところ あみん から「生きてる?」とテキストがあった。ご迷惑をおかけしたことをこの場でお詫びします。

 

酔拳 (字幕版)

酔拳 (字幕版)

 

 

 

バカが加速!

 僕は全ての映画シリーズの中で、『ワイルド・スピード』シリーズが一番面白いと思っています。これは別に皮肉でも冗談でもなく、マジで『ワイルド・スピード』シリーズがこの世で一番万人受けする最高峰のエンターテイメントの形だと思っているんですけど*1、その『ワイルド・スピード』シリーズの初のスピンオフとなる『Fast & Furious Presents: Hobbs & Shaw』の予告編が公開されました。

 

 ば、バカが加速してる…!(誉め言葉)

 

 『ワイルド・スピード』シリーズはそもそもVibe誌に載ったニューヨークで夜な夜な若者たちの間で行われている危険なストリートレーシングのルポ記事から発想のヒントを得たレース映画だったはずですが、いつの間にか『MEGA MAX』でケイパー映画となり、『EURO MISSION』で国際的な犯罪組織と戦うスパイ映画になり、『SKY MISSION』では車が空を飛び、『ICE BREAK』では潜水艦とカーチェイスをすて素手でミサイルの軌道を変える、という前代未聞のインフレーションを続けてきた『ワイルド・スピード』シリーズですが、遂に強化人間が登場する始末となりました。

 

 『ワイルド・スピード』で車が宇宙に行くのが先か、『ミッション:インポッシブル』でトム・クルーズが宇宙に行くのが先か、というレースを一部界隈のアクション映画ファンをかたずをのんで見守っていたわけですが、まさかの方向性でのインフレに度肝を抜かされました。僕もそっちのベクトルでのリアリティラインが外れるのは予想だにしてなかったので、正直それってどうなのよ…と一瞬思ってしまいましたが、まあそんなことを言い始めたら車をフォース代わりに何でも物事を解決するこのシリーズにリアリティラインも減ったくれもないので悩むのをやめました。

 

 それよりも楽しいのは、ホッブズデッカード・ショウが仲良く喧嘩してる様子ですよ!二人ともフランチャイズ途中参戦のくせにいつの間にかこうして看板背負って共闘するまで大きく成長したので、感慨深いものがありますね。でも『ICE BREAK』でしれっと仲間になったけど、デッカードがハンを爆殺したこと忘れてね?

 

 その「ファミリー感」から『ワイルド・スピード』シリーズは『ONE PIECE』と比較されがちですが、段々『ドラゴンボール』に近くなってきた気がしますが、今後もシリーズの行方を見守っていきたいと思います。

 

*1: 

チベリア超特急

 先週NYの寒さについて書いたが、今日も相当冷え込んでいて朝は-14℃ほどだった。僅かでも肌を出すと針を刺されるような痛みを感じるほどで、今日の通勤中は常に外気に晒されるしかない顔がチクチクして困った。

 

 しかし、もっと酷いのは大寒波が襲っている中西部の方で、イリノイ州シカゴでは30日に最低気温-29℃を記録し、一時は南極と同じくらい寒かった。

 ※上記は華氏(℉)での表記で、摂氏では-26℃。

 隣の州・ミネソタ州コットンでは今日-48℃を記録し、これはもはや南極の1月最低気温記録よりも寒い。近年寒波の影響でどんどん寒くなっている1月の気候を、シカゴでは「チベリア(Chiberia)」と読んでいる。チベリアは2014年にリッキー・カストロという希望予報士が通勤中に思いついた言葉で、シカゴがシベリアのように寒いことから生まれた造語だ。チベリアはすぐにシカゴ市民の共感を呼び、あっという間に流行語となり以来毎年寒波が訪れる時期にはチベリアという言葉がニュースでも取り上げられている。

 実際「#Chiberia」で検索をかけると、シカゴのツイッタラー達が如何に気温が寒いかを競い合っていて面白い。

 

 ただ、呑気に楽しんでもいられず、この大寒波のせいで全米で16人ほど人が亡くなっていて、ミシガン州などでは非常事態宣言も発令された。インフラも被害を受けている地域もあり、氷震と呼ばれる寒さを原因とした自身も確認されている。立派な自然災害だ。

 

 さて、呑気といえば例の大統領様で、今回の殺人的大寒波を受けて彼はこんなツイートをしている。

美しい中西部では、体感温度が-60℉(-51℃)を記録し、史上最低気温となっている。これからどんどん寒くなるという。1分ですら外に出ることはできない。一体地球温暖化とやらは何をしてるんだ!今あんたが必要なんだ、早く戻ってきてくれ!

 もちろん、地球温暖化を信じない彼なりのユーモアを込めたツイートだが、彼と同様地球温暖化なんかないと思ってる愉快な人々は近年北米で頻発する寒波を証拠にやはり温暖化は嘘だったと笑う。もちろん気象学者たちは呆れていて、むしろ地球温暖化が進行すると気候のバランスが崩れ、異常気象が多発することは科学的データに基づいているのだ。全く、このまま反知性主義者たちがのさばらないことを祈るほかないが、大体科学に詳しくなくたって、地球温暖化が進めば大寒波が訪れることくらいデイ・アフター・トゥモロー』観てれば分かるだろ!

シベリア超特急 コンプリート DVD-BOX

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