純日本人ってなんだよ

 また忙しくなってまいりました…。書かないのもアレなんでまた無理やりなんか書くと、バスケの八村塁選手がNBAドラフト9位でワシントンDCウィザーズに選ばれるなど、大活躍していて日本でも話題となっているのは大変喜ばしいことだと思いますが、Twitterで検索をかけると「八村塁 日本人じゃない」なんて関連ワードが出てきて本当に腹が立ちました。

 

 そういうクソバカ差別野郎は一度DNA先祖チェックを受けてこいよって話です。んでもって「純日本人」だと思っていた自分がどれだけ混ざってるか結果を見て発狂して欲しいですな。

 

愛校心なんかファックオフ

 いやはや!また出張が始まってしまいました!何も書かないのもアレなんで何か書くと、ニュースで僕の母校が裁判沙汰になり、敗訴したニュースを読んでテンションがぶち上がっております。まあ、うちの母校は厳しさだけが取り柄のくせに生徒の成績は悪いわ、共学のくせに男はより男らしく、女はより女らしく、みたいな前近代も甚だしい驚きのスローガンを掲げていた学校なのでザマァないですよ。(特定されないようにボカしていますが)

 

 あとこの学校からは最近同窓会のお知らせみたいなものが届いていたんですけど、もちろん海を隔てているので参加することはないと思いますが、僕はこれまで人生において小中高大どの学生時代も限らず、同窓会のようなものに参加したことは只の一度もありませんし、参加したいと思ったことすらありません。

 

 僕は学生時代に特段嫌な思いをした、というわけでもありませんし、割と平穏だったと思います。でも偶々同じ年に生まれたからって無理やり同じ学年だかクラスに押し込められたらそりゃ嫌いな人間だっていっぱいいたし、そんな奴らと今更顔合わせて「あの頃は色々あったけどお互い大人になったねー!」なんて語らうのは偽善でしかなくて気持ちが悪くて意味が分からないです。

 

 大学はまた多少事情が違ってきますが、大学主催のOBOG会とかは、やたらと愛校心だとか薄っぺらいエリート意識やコネを強調するやつとかいそうで嫌です。(出身大学にもよりますが…)

 

 ただ、大学はやっぱり同じ趣味・共通点を持ったサークルの交流は至福で僕の大学生活は常にサークルに依存していましたし、サークルのOB・OG・集まりならいくらでも参加したいし飲みまくりたいです。小・中・高の仲の良かった友達だって同じで、好きな連中は僕らで勝手につるむから別にそっちで無理やり集めてくるんじゃねぇ!と言うのが僕の捻くれたスタンスであります。

 

 何が言いたいかというと、特定の組織・団体・国家に所属していただけで得られる優越感なんかファックオフって話ですよ。

桐島、部活やめるってよ
 

 

 

【再アップ】『アグレッシブ烈子』シーズン2は価値観が後退していて残念だった!

※6/19追記 何が起こったか分かりませんが、何故か完成原稿ではなくスマホ版の下書きに入っていたものがアップロードされてしまっていたので、一度下書きに戻して修正いたしました。ネタバレを警告なしに踏んでしまった方がいましたら申し訳ありません。

 

 年末年始に観てそのエッジの効いたギャグにハマった『アグレッシブ烈子』のシーズン2がNetflixで配信されたので期待して観たら、正直ガッカリせざるを得なかった。久し振りに烈子達に会えるのは嬉しかったし相変わらずのデスメタルギャグには笑ったが、基本プロットである「結婚」に対する価値観があまりにも古臭かったのだ。

www.netflix.com

 

 『アグレッシブ烈子』のシーズン1を振り返ると、ターゲットは世知辛い現代日本社会を生き抜くOLだったが、女子が幸せになるための解決手段として「結婚や恋愛を問題解決の手段として描かなかったのがとても偉い」と僕は書いた。結婚が悪いことであると僕が言いたいのではなく、「女性の人生における幸せのゴールは結婚」なんて昭和も甚だしい、しかし未だに恋愛ドラマにおいてはありきたりな結論を安易に描かなかったことが現代的な価値観を反映していると僕は思ったのだ。

taiyaki.hatenadiary.com

 

 ところが、『アグレッシブ烈子』シーズン2は開幕から烈子の母が見合い話を持ってくる所からスタートする。当初烈子は結婚を押し付ける母に嫌気が指していたが、押し切れずに見合いや婚活パーティーに参加していくうちに結婚に憧れを抱いていく。

※以下『アグレッシブ烈子』シーズン2ネタバレあり

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 話が進む中で、烈子は教習所で知り合った次世代AIを開発した若き天才只野くんと恋に落ち付き合うことになる。只野くんは伝統的な価値観に縛られない人間で、烈子を愛してはいるものの「結婚なんて制度には意味がない」と言い切ってしまう。烈子も当初は相変わらず無理をして只野くんの一挙一動に合わせていたものの、結局「凡人」の自分には只野くんほどの野心もなく、結婚して幸せな家庭を築くことが自分の夢であると気付き、只野くんを振ってしまう。

 

 先述した通り、僕は只野くんよろしく結婚を否定するつもりはないし、個人的にはできるんだったらしたい。ただ、『アグレッシブ烈子』の描き方が問題なのは、なまじ可愛い動物を使って日本のOLを戯画化・抽象化してしまっている為に、あたかも「日本の女性にとって幸せになる道は結婚のみ」という印象を残してしまう*1のだ。

 

 更に只野くんの結婚観だって「常人離れした天才のぶっ飛んだ考え」として描いている節もあるのも問題だ。100通りのカップルがいれば100通りの考え方があるのは当たり前で、結婚という繊細な制度を一辺倒に描いてしまっては多様性に欠ける。特に最近では同性婚やパートナー制度など、さまざまな愛の形が出てきてる世相なら尚更だ。

 

 僕が残念でならないのが、本作では烈子が運転免許を取得するサブプロットだ。これは今まで漠然と生きてきて目標も行き先もなかった烈子に、行きたい場所や可能性を提供する素晴らしいメタファーだったにも拘らず、結局烈子の夢は旧態依然とした結婚制度に落ち着いてしまい、結果的にやはり現代日本社会で生き辛い女性の現状を悪い形で反映してしまっている。『アグレッシブ烈子』は世界的にも人気のあるアニメだったので、もう少し視野の広い結婚観・恋愛観を見せて欲しかった。とは言うものの、烈子は本シーズンでは結婚しないまま終わったので、第3シーズンに期待したい。第1シーズンでは出来ていたことだしね……。

 

 

アグレッシブ烈子Fan Book ~OLキレたらこわいよ~ (e-MOOK)

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*1:結婚よりもキャリアに価値を置く鷲見さんのようなキャラが本作には登場することは付け加えておく

備えあれば患いなし

 朝で書けるときにアプリが速報で新潟の地震を知らせてきて「げげ、またか!」とビックリしました。こういう時海を隔てていると何もできない歯痒さを感じますが、北陸地方の皆様の無事と一刻も早い復興をお祈りいたします。

 

 日本は地震が起きるたびにTwitterのトレンドが地震関連で埋もれますが、毎回毎回「南海トラフ」がトレンドに上がるのはどうにかならないかと思います。

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 こういう時に来るか来ないか分からない災害の話をする人って、心配するに見せかけて悪戯に不安を煽ってるだけなんですよね。本人たちにとっては完全に善意として呟いているのも余計に質が悪いです。

 

 でもまあ、『進撃の巨人』みたいに「あの壁を巨人なんかが越えられるものか!」なんて舐め切っていると痛い目に遭うことはよくありますから、こういう時だけ騒がず日頃から防災意識を高めておくのは大事です。

 

 

空耳アワー

 昨晩久しぶりにシリーズ屈指のカルト作『ゴジラ対ヘドラ』を観返したのですが、記憶していたよりもサイケデリック!セックス!バイオレンス!な作風でビックリしました。一般市民がヘドラのヘドロに埋もれたり、スモッグにやられて骸骨と化して死ぬのは普通に怖いですし、ゴーゴー喫茶のシーンなんか子供向け映画でかなりドギツイ描写で最高です。

ゴジラ対ヘドラ

ゴジラ対ヘドラ

 

 

 で、その後あれこれ『ゴジラ対ヘドラ』関連の動画を漁っていたのですが、『ゴジラ対ヘドラ』英語版吹き替えの「かえせ!太陽を」が中々良い出来だったので紹介します。まずはオリジナル版を観たことが無い人は原語版をお聞きください。

 

 では次に、『ゴジラ対ヘドラ』英語版オープニング「Save the Earth!」をご覧ください。

 何が素晴らしいって、麻里圭子に激似な歌声を持つエイドリアン・ラスを起用しているのもさることながら、ラスが自ら手掛けた訳詞が完璧なんですよね。例えば冒頭の

鳥も魚もどこへいったの
トンボも蝶もどこへいったの

にあたる部分の訳詞は

Animals, God's animals
Don't go away, don't go
Flowers, my flowers
Don't go away, don't go

 何に感動したって、「どこへいったの」が「Don't go away, don't go」と空耳か!ってくらい語感が似ている上に、意味も原典から遠からじなんですよ。なんなら「鳥」の部分も「Animals, God's animals」で音を揃えていて感嘆します。似たような妙訳だと高橋知伽江が『アナと雪の女王』で「Let it go, let it go」を「あり まま」と母音を揃えて意訳したのを思い出しました。

アナと雪の女王 (吹替版)
 

 

 僕はどこの国の映画だろうと基本的には原語で観たい人間なんですけど、違和感なく吹き替え版を現地の人が観賞できるように各国の翻訳者がこうした意匠を凝らしているのを観ると少し感動しますね。