前知識一切なしでブームに巻き込まれてみた/『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』★★☆

 週刊少年ジャンプに連載された人気漫画が原作の『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』を鑑賞。吾峠呼世晴の原作を、TV版に引き続いてufotableが映画化。監督は外崎春雄、主題歌にLiSAの「炎」。声の出演は花江夏樹鬼頭明里下野紘松岡禎丞日野聡平川大輔石田彰ら。

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ネタバレ全開で『マンダロリアン』チャプター11を語る!

  • 今日配信された『マンダロリアンチャプター11があまりにも熱かったので、その感想をネタバレ全開で雑記形式でざっくりと書く。
  • なお、最初に謝っておきたいが、テンションが高まったあまり、冒頭の1シーンをTwitterのフリートに載せて投稿してしまったが、よくよく考えたらまだ楽しみにしている人の為に配慮すべきでした。不快に思われた方がいましたら、大変申し訳ありません。人にやられて嫌なことはしない!
  • さて、肝心の本編。今回の舞台となる海洋衛星トラスク。モン・カラマリ族とクオレン族が母星モン・カラよろしく2種族仲良く暮らしているのが可愛らしい。そして、カールトン・コールマンが手がけた特殊メイクも素晴らしすぎる。
  • スター・ウォーズ』の世界で海を走る船を見るのは、今回が初めてではないだろうか?というか、自由に空を移動できる子通手段がある中で、海上船っているのか?と思ったけど、これまた『SW』世界初めての漁が見れて嬉しい。
  • さて、S2の3話目にしてビッグサプライズ。ボ=カターンが登場!ボ=カターンって誰?となった人たちは、拙ブログのこの記事を読んで今からでも『クローン・ウォーズ』と『反乱者たち』を追って欲しい。来週以降必須!

  • かくいう僕も『マンダロリアン』S1を観てからアニメシリーズを全部観たので、マンドーの「ヘルメットを取ることは禁忌」というルールがどこから出てきたのかずっと疑問だった。マンダロリアン過激派のデス・ウォッチ首領 プレ・ヴィズラだって人前でガンガンメットとるし。しかし、その理由も今回で判明。マンドーってガチマンダロリアンも引くくらいのカルト出身だったのか!

  • ボ=カターン、『反乱者たち』でダークセイバーを手にしてマンダロリアンたちをまとめあげたものの、その後『マンダロリアン』先シーズンで言及された「大粛清」も戦っていたことを知る。今回のエピソードでもボ=カターンは母星マンダロアを取り戻そうとしていることが語られるし、帝国滅んでもまだ彼女の戦いが続いていると考えると泣ける。
  • しかし、ボ=カターンの実写初登場は嬉しいサプライズだったけれど、クローン大戦の頃から活躍していたことを考えると、少し若すぎやしないかい?オビ=ワンなんてたった19年ぽっちであんな老いくれたのに!
  • 今回はボ=カターンがお馴染みのスーツを着て戦っている姿を見るだけでアツいのだけれども、強い女性像としての描き方も素晴らしい。エンドクレジットを見ると本エピソードの監督はブライス・ダラス・ハワード。先シーズンの第4話もそうだったけど、父ちゃんの『ハン・ソロ』よりもよっぽどいいSW作品を生み出してるじゃないか!
  • 「父ちゃん」と書いていて思い出したが、今シーズンはディン・ジャリンが「ザ・チャイルド」に対して父性全開なのも微笑ましい。これまでの『スター・ウォーズ』は一貫して「子ども」が主人公のドラマであったが、『マンダロリアン』を新しく感じるのは、シリーズで初めて「父親」を主人公にしているからではないだろうか?
  • 本エピソード最後では、次のミッションとしてアソーカ・タノに会いに行くように伝えられる。つまり次週以降、実写版アソーカに会える!もうこの時点で少なくとも『マンダロリアン』が終わるまでは事故にも遭わず、コロナにもかからず健康体で生き抜こうと決心するくらい楽しみなのだけれども、Wikipediaを見ると再来週のチャプター13がデイヴ・フィローニ監督登板回なんで、この時にアソーカが出てくると予想。

    en.wikipedia.org

  • あと、このwiki見ててびっくりしたけども、来週のチャプター12の監督がカール・ウェザースだよ!アポロが出演のみならずついにメガホンを!いやー、これまた意外な人選で、いろんな意味で楽しみ。
  • 今回のエピソードに限らず、『マンダロリアン』はファンサービスに満ちているけれど、しかしそういった部分は実はメインではなく、あくまでマンドーとザ・チャイルドの絆を中心にSW銀河の新しい一面を見せているから素晴らしい。シークエル3本6時間かけて、この30分ほどの興奮にも満たなかったあのファッキントリロジーは一体何だったんだよ、ホント…。

 

The Mandalorian: Chapter 1 (Original Score)

The Mandalorian: Chapter 1 (Original Score)

  • 発売日: 2019/11/12
  • メディア: MP3 ダウンロード
 

 

『ようこそ映画音響の世界へ』を見てきたっす

 感想というほどでもないんですけど、この間観に行ったドキュメンタリー映画『ようこそ映画音響の世界へ』がとても良かったです。

 

 僕は自分で映像を制作するとき、どうも音響編集が苦手で、皆さんにお届けしているスケッチもセリフが聞き取りにくかったりするのですが、この間初めて現場で録音マンとして活躍している人に静音を頼んだところ、音周りの評判が上がったので感心しました。現場でもマイクの仕込み位置など考えてもらっており、中々奥深い分野なんだなぁと興味が湧きました。

 

 まさにその知的好奇心を満たしてくれたのが『ようこそ映画音響の世界へ』で、「無声」で始まった映画というメディアが、トーキーを経て、モノラルからステレオの変遷、5.1chなどの技術を取り入れて進化していく様を懇切丁寧に説明してくれて面白かったです。『スター・ウォーズ』とベン・バートが映画業界に与えた影響というのは何となく知っていましたが、コッポラの『地獄の黙示録』もウォルター・マーチによって映画史において重要な役割を果たしていたことは初耳でした。

 

 だからこそ、やっぱり映画はリアルタイムで劇場で見ることが大事なんですよね。『ようこそ映画音響の世界へ』は映画館で見たので、映画音響の進化を劇場のスピーカーでダイレクトに実感できたので良かったですが、『地獄の黙示録』とかはAmazon Primeのレンタルで、それもパソコンからステレオスピーカー繋いで観ただけなので、その真価を僕は全く分かっていないわけです。

 

 『スター・ウォーズ』も死ぬほど観た映画ですけど、そういえば1フッテージでも劇場で見たのは僕は今回が初めてだったので、そうした名作たちの音のパワーを知るためにも、『ようこそ映画音響の世界へ』を映画館で見ることをオススメします!って、もう都内ではほとんど終わっちゃったけど…

 

 あ、あと『ようこそ映画音響の世界へ』は、普段のエンドクレジットだったらそこまで大々的に取り扱われないサウンド部門の人たちが、クロールが始まる前にクレジットされていたのは、リスペクトを感じて流石だなぁ、と思いました。

 

俺たちゃTwitter人間なのさ!

 インスタグラムで言うストーリー機能である「フリート」がTwitterにも導入されて話題を呼びました。

 

 そもそも、24時間で投稿が消えるスタイルのSNSはSnapchatが先駆けであり、僕が留学した当時アメリカの大学生の間で爆流行していました。24時間で投稿が消えると言う刹那性が、「俺たち楽しんでるぜ!イェア!」と騒ぐパーティー模様をアップするのに相性がいいので、特に学生の間で流行っていましたが、いつの間にかInstagramFacebookにお株を奪われてしまいました。

 

 Snapchatこそ使わなくなりましたが、なんだかんだ僕はストーリー機能が好きなので、よく楽しい撮影現場行った時にインスタのストーリー機能を使ったりはしていました。それがまさかTwitterまで導入されるとは思ってもいませんでしたけれども、僕がフォローしている人たちの多くが、使う前にまず文句を言うのが非常にTwitterらしくて安心しました。

 

 SNSの性格上でも、特に日本のTwitterはこじれている*1ので、フリートがどこまで浸透するかわかりませんが、文句を言いながら数ヶ月後にはすっかり馴染んで使いこなしているのがTwitterユーザーなので、多分なんだかんだフリートは定着するでしょう。が、やはりそこはTwitterなので、他のSNSのストーリー投稿とは一味違ったストーリーが見れるんじゃないかと、楽しみにしております。

 

「妖怪人間ベム COMPLETE DVD BOOK」vol.1 (<DVD>)

「妖怪人間ベム COMPLETE DVD BOOK」vol.1 (<DVD>)

  • 発売日: 2019/06/28
  • メディア: 単行本
 

 

*1:そこが最高なんですが

平和でよかったなぁ

 

 僕には留学時代に知り合ったアゼルバイジャン人の友達がいて、彼女がFBで「美しい祖国、おめでとう!戦争は終わり、我々が勝利した。兵隊さんたちに感謝! #カラバフはアゼルバイジャンのもの」と投稿していた。もちろん、僕ら日本人にとって戦争は太平洋戦争以後に放棄されたものなので、SNS時代に戦争地域に生きる人たちのことが想像できなくて、軽い衝撃を受けた。

 

 彼女に僕の考えを押し付ける気は毛頭ないし、ナゴルノ紛争に関して詳しい訳でもないのだけれども、僕も彼女の立場だったら祖国の勝利を喜ぶんだろうか、とふと考えてしまう。普段の彼女のインスタグラムやフェイスブックなんて、毎日ほぼ自分のセルフィーや友達と楽しくパーティーしている様子をあげている、僕らと何も変わらない女の子のものなのに。

 

 そういえば、近い例で行っても、お隣韓国の男の子たちだって、未だに兵役で2年間軍隊に召集される。僕の留学先の韓国人の友達も、何人かわざわざそのために韓国へ帰っていった。考えてみれば彼らにとって朝鮮戦争は休戦中なだけで、終わっていない。いつ戦争に駆り出されたっておかしくないのだ。つくづく、日本は平和でよかったなぁ、と現状を噛みしめる。 

アゼルバイジャンを知るための67章 (エリア・スタディーズ165)

アゼルバイジャンを知るための67章 (エリア・スタディーズ165)

  • 作者:廣瀬 陽子
  • 発売日: 2018/08/03
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)