あの日から12年

 今年も3月11日がやってまいりました。あの日を風化させないために、当ブログでは毎年僕が体験した311の記録を掲載しています。

 

 

 今「風化させないために」と書きましたが、正直に告白すると年々「3月11日」という日付に対して特別な想いが薄まっていってしまっているのは事実です。奥さん(しかも台湾人)に「今日は311だね」と言われるまで気がつきませんでしたし、確定申告の提出作業に集中していたのでそれどころではなかったのかもしれません。12年も経つと世間ももしかしたらそんな人が多くなっているのかもしれませんが、これは我々が前進していると捉えるべきなのか、忘れてきてしまっていると考えるべきなのか。

 

 いずれにせよ、時は残酷にも過ぎていくだけなので、毎年あの日の記憶を残していく作業だけは止めないようにしたい。

デモリールを作りました

 自分の作品紹介をするために仕事先に見せる、いわゆるデモリールってやつを作りました。かっちょ良く作ったので是非見てちょ!

 

 フリーランスに転向し、作品も増えてきたのでデモリールはずっと作んないとな〜と思いつつ1年くらいゴロゴロしていたら、つい昨日仕事用のメールに「リールを見せてほしい」という滅多にこない問い合わせがあり、大慌ててでリールを作って送ったのが真相です。結局、このリールによりその依頼に採用されるかどうかは分かりませんが、結果はどうなろうと作っておくのが大事なので、いい機会でした。仕事につながるといいな!

 

 

1秒24コマの幻影

 Twitterに書いてない映画の感想が溜まって恐縮ですが、今日『エンパイア・オブ・ライト』を観に行きました。これがもう、ザ・ロジャー・ディーキンス!!!って感じで、タイトル負けしない美しい照明を作り出した撮影にウットリしていました。ずっと美術館で絵を見ているような感じ。

 

 で、『エンパイア・オブ・ライト』はエンパイア劇場という映画館を舞台にしているのですが、面白いと思ったのは先日観た『フェイブルマンズ』(これも凄まじい傑作)との共通点で、映画というのは1秒24コマの静止画で成り立っていて、それを光で投影しているイメージであることを語るセリフがどちらにも登場したことですね。映画はつまり光が生み出す虚像なのですが、その幻影に強烈に魅了されている人間たちを正しく「光」の描き方に注力している『フェイブルマンズ』と『エンパイア・オブ・ライト』が描いているのは奇妙な偶然でしたね。

 

 なお、『エンパイア・オブ・ライト』は映像面では宝石のような美しさでしたが、僕は職場でのロマンス描写が「ちょっとどうなの…」と思って観てしまいましたね。まあ、ちゃんと本編でも「ちょっとどうなの…」って指摘はされているんですが、それにしてはあまりにも撮影が美しすぎてどうしたって情緒豊かなシーンになってしまうのは玉に瑕だと思いました。ただまぁ、こうして正直に書いてみると僕も随分と保守的な鑑賞をするようになったなぁとちょっと嫌になりました。

 

 なんにせよ、『エンパイア・オブ・ライト』は何故今年のオスカー作品賞候補に上がらなかったのか疑問に思うくらいには良い映画なので、おすすめですよ!

 

 

エブエブ終了!

 お前随分前に始めてなかったっけ!?とツッコミを受けそうですが、膨大な量の領収書を前に途方に暮れた僕は確定申告に手をつけてから2ヶ月、別の仕事やら『スケッチブック』の撮影やらを言い訳に逃げ回っておりました。が、そろそろ本当に手をつけないとやばい!と締め切り前に出てくるドーパミンによって、本日領収書の整理と仕訳帳への記入が全て終わりました!

 

 そのほかはもう全て済ませてあるので、あとはもう最終確認して提出するだけです。そこまでいって、なんで最終確認して提出してないかって?それは僕が締め切りまで動かない人間だからだ!

 

  確定申告といえば、『エブリシング・エターナルズ・オール・アット・ワンス』は確定申告をめぐるいい映画…ってこの話を確定申告やり始めた40日前にしたんだよ!いい加減にしろ!

taiyaki.hatenadiary.com

 

 

西部戦線異常なし

 さっきまで古い方の『西部戦線異常なし』観てましたが、1930年代の映画とは思えないくらい戦争シーンの特殊効果が凄く、戦闘シーンの描写力に比例するように反戦メッセージが強くて思ってた以上にいい映画でしたね。リメイク版を見るのが楽しみです。

西部戦線異状なし(字幕版)