撮休!

 昨日が週最後の撮影だったんですけど、そんな日に限って2時間も撮影が押しまして、ヘロヘロの状態で帰ってきました。今日明日は撮休なんですけど、体が撮影モードなのでどんだけ疲れてても6時台には起きてしまうぶっ壊れボディとなってしまいました。

 

 撮休と申しましたが、本当は僕1週間のヘルプだけで入る予定だったのに、結局人手不足過ぎて僕がいないと成立せず、もう1週間参加する事になりました。必要としてくれてるのはありがたい話ですけど、まさか撮影始まる3日前の電話でここまでドップリ参加する事になるとは思ってもいなかったなぁ…。あと『スケッチブック』の新作どうしようかな…。

 

 ということで、忙しい日々がもうちっとだけ続くんじゃ。

 

差別的な意識は伝わるよ、って話

 今回の現場はヨーロッパ系の映画で、非英語圏のスタッフと働いている。そうなってくるとコミュニケーションの問題がどうしても発生する訳で、お互いにストレスを感じる。で、この時に僕がほんのりと感じるのは「このアジア人、何も分かってない」という海外スタッフの差別意識である。

 

 考えすぎと言われればそれまでかもしれないが、例えば話し方だったり、ため息のつき方などの細かい所作、酷い時には明らかに無視したり、「自分の立場が上」という意識が漏れ出ているのが伝わる。そしてそれは僕がアメリカでたまに遭遇する嫌な態度でもあった。

 

 でも、誤解ないように強調しておきたいのは、それ以上に素晴らしいスタッフのほうが多い。中には日本のスタッフ以上に優しくて、ちょっと撮影で疲れた時は敢えて話しかけに行って癒しをもらえる人もいる。いつかまた一緒に働きたいなと思う人たちばかりだ。

 

 だからこそ、そう言う「よくない」態度というのは伝わってしまうよ、って言う話。これは「僕は差別の被害者」ってだけで終わらせる話だけではなく、例えば僕たち自身が街で働いている外国人労働者などに対して気をつけなきゃいけない態度でもある。

 

 



価値を否定されない嬉しさ

 本日から映画の現場に入ってるのですが、久しぶりの大きな現場なのに顔見知りばかりで安心感があります。昨年末パワハラだらけの現場に入った時はもう毎朝起きるのも憂鬱でしたが、今回は現場に向かう車両の中からして笑い声が絶えず、現場中に大変な状況に直面しても声を荒立てる人はいません。何が良いって、僕の価値を否定してくる人間がおらず、人間として最低限のリスペクトを払ってくれてる事なんですよね。こんなの、わざわざ書かなくても良いくらい当たり前のことになってほしいですが、やっぱり人として扱ってくれるのは嬉しいですよね。