当ブログの年末年始ベストテンネタは最後は10年前のベストテンを再考しつつ当時を振り返り、10年という時の流れの残酷さを味わうのが定番となっております。なお、後程詳細を書きますが、2009年当時僕は高校3年生の受験生真っ盛りで全く映画を観なかったので、2009年よりも後に観た映画が多くなっています。
【2009年映画ベストテン】
- アバター
- 第9地区
- イングロリアス・バスターズ
- 愛のむきだし
- ハング・オーバー!消えた花ムコと史上最悪の二日酔い
- 母なる証明
- ハート・ロッカー
- ウォッチメン
- カールじいさんの空飛ぶ家
- ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破
【解説/思い出】
僕は中学高校とまるで勉強していなかった癖にプライドだけは一丁前に高かったので某国立大学を志望していた。しかし、当然他の受験生との実力差は歴然たるものがあり、その差を埋めるべく自分にストイックになることを決め、志望校に合格するまで映画を一切見ないことを心に決めた。学校が全寮制だったこともあり、自分に課したこの制約は意外とすんなりと守ることができた。
しかし、現実は甘くなく、結果はセンター試験で足切り。当時の精神的ショックは思い出すだけ辛いが、しかし僕の親族は浪人経験のある人が多かったので、迷わず浪人生となる道を選んだ。だが、実績が少しでも欲しい学校は、既に勝負を諦めている僕に私立校をいくつか受けさせた。当然その年の受験に対してやる気を失ってしまった僕は、酷い時は試験会場にニンテンドーDSを持ち込んで休み時間にポケモンを遊んで周囲の受験生をドン引きさせたほどの舐めプっぷりだった。今思い返すと本当にイタい。
そんなある某有名私立校を受けた帰り道。いつもみたいにテキトーに試験を終わらせて寮に帰っている道すがら、映画館を発見。寮の門限までだいぶ時間があることに気付いた僕は、世間を騒がせているらしい3D映画とやらを観ることにした。もう公開から時間がだいぶ経ち観客も減っていたが、『アバター』は受験なんて下らない悩みをぶっ飛ばすには十分なほどの衝撃的な世界観を僕に与えてくれた。僕がうじうじと悩んでいる最中、ジェームズ・キャメロンは宇宙を創造していたのだ!
しかし、1年浪人した後大学の映画サークルに入った一番最初の飲み会で、『アバター』は意外と批判されている映画であることを知った。当時始めたばかりのツイッターでも、テレビで放映される度に『アバター』は叩かれていた。だが、何回見返しても『アバター』の欠点が僕には見えてこない。『アバター』は他人やレビューサイトの意見なんか気にすることはない、自分の感性が一番大事、という今でも貫いている姿勢を教えてくれた映画でもある。トルークマクト!
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