光の巨人に狂わされる

 『シン・ウルトラマン』の公開日、僕は仕事が入っていてどうせ観れなかったので、開き直って『ウルトラマン(1966)』をとりあえず全部レンタルして見ることにしました。25分x39話なので、意外とイケるのでは?と思っていたけど、単純に考えて2話で1時間、つまり20時間程度は最低でもかかるので、これが結構ツラい。昨日から観始めて18話まで見終えたけど、これがあと21話も続くと思うとキツい。

 

 というのも、ベースが子供向け番組であり、さらにもう56年も前の作品だと考えると、アメコミ映画全盛期の現代観てみると流石にちょっと色々と緩い。僕は特撮映画は大好きだけど、それでも1日4.5時間続けて観るのはちょっと堪え難いものがある。『シン・ウルトラマン』はどうもセクハラ描写で炎上しているようだが、『ウルトラマン』の昭和ナチュラルな性差別描写も中々なものだぜ!

 

 ただ、油断していると現れる実相寺昭雄監督回は噂に違わぬ異色さで、目を惹きつける。スピルバーグばりの鏡の反射を利用したショットなど芸術性の高さにビックリする。『デジモンアドベンチャー』で細田守が演出を手がけた回のクオリティが明らかに抜きんでいている事があるが、アレに近い感覚。もっと実相寺監督の回が観れたら飽きずに観れるんだけど…。

 

 最近はGoogleYouTubeアルゴリズムが無駄に賢くなって、Googleサジェストで映画のネタバレ記事をオススメしてくるから、台無しにされる前に早く観に行きたい。ただ、明日21話全部観終わるとも思えないので、火曜か水曜くらいになりそうだな。それにしても、誰に頼まれたわけで物ないのに勝手に予習をして、僕は一体何に苦しめられているんだろうか。