我々は変わらなければならない。

 僕の映画やコントに度々出演されている田村優依さんが書いた記事を是非読んでいただきたい。

 

 「私にとっても近い位置にいらっしゃる方でした。」と書いてあるので、この記事を執筆した彼女の心情は、さぞかし辛いものだったろう。それなのに、その中で現状を変えるべく、とても読みやすく多くの人に届きやすい文章を書いたことは心から尊敬する。

 

 明日も朝早いので長文が書けないのが悔しいけれど、このブログを読んでいる方やTwitterをフォローしている方ならご存知の通り、僕も映像制作会社で酷いパワハラを受けてきた。ふと油断した時に当時の記憶が蘇って動悸がする時があるが、何故エンタメ業界の人間は「人を人として扱う」という至極真っ当のことができないんだろうか。

 

 この記事を読んで得体の知れない憤りを覚えた現場終わり、僕はあるミスを起こしたことで叱咤を受けた。まあ、自分に非があったにせよ、人前で思いっきり怒られたのは非常識だと思ったし、納得もいっていない。が、この現場の名誉のためをいうと、海外系の現場であることもあってコンプライアンスには厳しく、普段はとても居心地の良い現場ではある。海外から来るスタッフは誰もが優しく、他社をリスペクトすることを心がけている。映像業界で働き始めて5年、初めて心地の良い現場に出会えたことに感激していたわけだが、やはりたまにこうして現場で嫌な目にあったり、嫌なことを目撃するときは大体、というか必ず日本人スタッフによるものだったりする。

 

 日本のエンタメ業界は変わるべきだと、ここ数年声高に叫ばれてきたが、根本的な何かが欠けてしまったまま、しかもそれに慣れてきてしまったまま長い間存在してきたので、今更すぐに変わるとも僕は残念ながら思っていない。しかし、やはり僕らは今ここで変わるべきだと決意しなければならない。もうこれ以上、何人の人生を壊せば気が済むんだ。