台湾旅行記 vol.5

1月5日

 台南での滞在を終え、この日からは台湾中を婚約者の妹とそのアメリカ人彼氏と共に旅行する。婚約者の実家を出る前の晩と朝、お義母さんとお義父さんに家に泊まらせてくれたことへの感謝と、「娘さんを大切にします」的な小っ恥ずかしいサムシングをうる覚えの中国語で伝える。プロポーズより緊張したなぁ…。

 

 台南からまずはHSRで板橋へ。日本人ならつい「イタバシ」と読んでしまうが、正しくは「バンチョウ」。このように、日本文化の強い影響を受けている台湾は、日本語と似たような地名が多く存在する。

 

 板橋は台北に隣接した都市であり、泊まっているホテルのすぐ隣にショッピングモールがあったので、そこで鼎泰豊を食べる。日本にもある台湾レストランチェーンであるが、サービスがとにかく良い。聞くと、従業員は平均的な台湾の料理店よりも高額の給与をもらっている分、とても厳しく指導されていると言う。例えば、客が箸を落とす音を聞けば、客から言われなくともウェイターが秒で箸を持ってきてくれるレベル。怖いよ!

 

 昼後は新台北市まで移動して台北101へ。101階建て、509.2mのビルであり、ブル直リファに抜かれるまでは世界で最も高い建築物であったと言うくらいで、台湾人が誇りに思っているビルであり、101から放たれる新年カウントダウンの花火も有名だ。展望デッキから眺める景色もさぞかし綺麗…と思ったら、台北は冬の間は天候が悪いらしく、この日も濃厚な曇り空と時々雨。

 

 そんな悪い天気の中、することもないので動物園駅へ。動物園が目的、ではなく猫空ロープウェーに乗って山頂まで向かうためだ。このロープウェーはクリスタルキャビンと呼ばれる足元が透明になっている特別車両が名物だが、クリスタルキャビンを待った割に真っ暗で何も見えなくてトホホ。動物園駅から猫空までなんと4kmもあり、約30分間義妹のアメリカ人ボーイフレンドがずーーーーーっと文句を言っていて面白かった。このボーイフレンド、癖があまりにも強いので今度別の記事を書きたいくらいだ。

 

 猫空はお茶の産地として有名で、山頂の茶屋では夜景を見ながら茶菓子をいただく。いや、夜景は見えないのだけど。ご覧のように、台湾はいちいち食器が可愛い。

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 猫空から動物園まで戻り30分、更に板橋まで45分。もう流石に1日も終えるかと思いきや、義妹が腹が減ったと言うので(なんでだよ!さっき食っただろ!)またタクシーに乗って牛肉麺を食べに出かける。「あれ?初日にも食ったような?*1」と思ったら、あれは台南名物の「牛肉湯(スープ)」であり、台北の人も知らない郷土料理だそうな。話を戻すと、11時過ぎて到着したのにお店は営業中であり、酔っ払った客が〆の一杯を食べるために台湾では遅くまで空いているレストランが多いらしい。日本で言う〆のラーメンみたいなものかな。

 

 

*1: