現在、NBAは優勝を争うプレーオフ真っ最中で、今日は東8位のマイアミ・ヒートが東1位のミルウォーキー・バックスを撃破してシリーズを突破する、というトンデモない番狂せが起きました。NBAの歴史上、レギュラーシーズン8位のチームが1位を倒したのは、過去5チームしかありません。
上記動画を見ていただければ、NBAに詳しくない方でも如何にヒートの将ジミー・バトラーの闘志が凄まじかったかわかるかと思います。が、それ以上に僕が心打たれたのは、敗れた方のバックスを代表するスター、ヤニス・アデトクンボの試合後の会見です。
これは「今シーズンは失敗だったと思うか?」という記者へ、若干イライラしながら、しかし大人として回答した動画で、簡単に要約すると以下のように答えています。
君は毎年昇進しているか?してないなら、それは失敗なのか?
それは失敗ではない。成功へのステップだ。
マイケル・ジョーダンはキャリア15年のうち、6回優勝した。
残りの9年間は失敗だったのか?
違うだろう?
そもそも質問が間違っている。スポーツに失敗はない。
いい日もあれば、悪い日もある。
成功する日もあるが、成功しない日もある。
それがスポーツだ。
毎年勝つチームもいれば、勝たないチームもいる。
それが我々だったというだけだ。
あまりにも力強い回答で、僕も何かに失敗したにつけて見直したい会見です。ちなみに、このブログでも何度か書きましたが、ヤニスの両親はナイジェリアからギリシアに移民し、ヤニスは不法移民の子供として露商をして家計を手伝いながら、バスケの才能を開花させてNBAの7度のオールスター選手、2度のMVP、最優秀守備選手賞、優勝(20-21シーズン)、そしてファイナルMVPまで受賞したスーパースターです。どん底から天辺まで這い上がった人間の言葉は重みが違います。彼なら今後も輝かしいキャリアを発展し続けていくでしょう。僕も負けていられない、いや、人生に負けなどないのだ!
ちなみに、ヤニスの人生はディズニー+で『ライズ』という映画にもなりました。つまんなかったけどね!