『ポケモンスリープ』はあくまで「ゲーム」なのが残念

 ここ最近は毎日『ポケモンSleep』をセッティングして寝ていて、朝結果を見るのを楽しみにしています。『ポケモンSleep』をご存知ない方に説明すると、「朝起きるのが楽しみになる」をコンセプトにしている睡眠ゲームアプリで、睡眠時間や睡眠の質を計測してくれるんですね。僕が驚いているのは睡眠中の音を録音してくれる機能で、稀に僕がイビキをかいていることが分かってショックを受けたり、寝言なんかも録音されちゃったりして、睡眠に関するあれやこれやを楽しみなアプリです。

 

 が、『ポケモンスリープ』はあくまで睡眠「ゲーム」なので、起きてからやる作業が面倒くさくて、睡眠中に訪れたポケモンたちの寝顔写真撮ったり、彼らが集めてきた餌を回収したり、料理をしたり、リサーチをしたりして、このアプリの主人公であるカビゴンの育成を手伝わないといけません。ぶっちゃけ、僕は睡眠時間や睡眠の質と睡眠中の音が知りたいだけなのですが、『ポケモンSleep』がゲーム性を重視するあまり、「睡眠アプリ」としての機能を欲している僕にとってはテンポが悪く感じてしまうのです。

 

 ゲームの開発陣のインタビューを読みましたが、「ユーザーが熱中する要素を起床時にぎゅっと詰め込んでい」るとのことですが、忙しい朝にポケモンの写真撮ったり、睡眠のスコア見たり、餌集めたりする時間があるのかはちょっと疑問です。ただ、睡眠ゲームゆえに「おもしろくしすぎないようにする」工夫は目から鱗で読んでいて面白かったです。

 

 

 ということで、「睡眠をゲームにする」という難題にチャレンジしているからこそちょっと惜しい点が感じられるアプリだとは思いますが、睡眠データを見える化して確かに毎日起きてからの楽しみが増えたので、その点ではある程度成功しているんじゃないでしょうか。睡眠中に捕まえたポケモンを『ポケモンHOME』で繋げて他作品に送れる、くらいの機能があればもっと熱中して寝ていたかも分かりませんが!