いまだにマーベルもSWもトランスフォーマーが続いてるの、よくよく考えたら異常だよ!

 今日映画サークル時代の先輩と話した時に出た会話ですが、今の大学卒業したての若い映画ファンと会話するとして、「おじさんが高校生の頃に最初の『トランスフォーマー』を観たよ!」といった言い方ができてしまうのにショックを受けました。もちろん、自分たちはまだまだ若いつもりですし、若い映画ファンに対して映画マウントを取りたいわけでもないですが、初代『トランスフォーマー』がもう既に16年前の映画で、いまだにコンスタントに続編が作られ続けて最新作がこの夏に公開されるという状況はやはり異常に思えます。

 

 マーベルだってそうで、初代『アベンジャーズ』が集まったのは僕が大学2年生の頃ですからね!それが全くリブートせずいまだにずっとフランチャイズが続いているのは驚異的です。いや、どちらかというとリブートしないで同じ世界観を保ち続けているからこそどんどん話が複雑化しているような気がしますが、それにしたって気がつけばあれから11年経ってるわけです。

 

 昔の映画シリーズってトリロジーが多く、VHSやDVDなどもトリロジーボックスで買い揃えて棚に並べるのが綺麗で気持ちよかったですが、いつしかトリロジーだったはずの作品も勝手に続編が作られたりするうちに3部作で完結する映画はいまやむしろ珍しいシリーズになっていまいました。『トランスフォーマー』も僕の記憶が正しければ、当初は3部作の予定だったはずじゃ…。

 

 まあでも、昔は良かったと懐古趣味に走る気は毛頭ございません。続編がたくさん作られる中で時には『バンブルビー』みたいな傑作が飛び出すこともあります。が、続編が多いことで新規ファンにおすすめしづらくなってきているのも確かで、昔は映画ファンなら義務教育的にみていた『スター・ウォーズ』だっていまや新規ファンにとって手を出すのが億劫になってしまった長期シリーズに違いありません。全てのハリウッドフランチャイズが寅さん化してしまう危惧はありますが、しかしそうした傾向を作り出しているのもわざわざ毎回お金を払っちゃう我々観客でもあるので、我々消費者は罪深い存在ですよ…。