「Barbenheimer」で思い出す、『シン・ゴジラ』をアメリカへ見に行った時のこと

 『バービー』のUS公式Tiwtter(じゃなくてXか)がBarbenheimerのミームに面白おかしく反応しちゃって炎上しております。この件で思い出すのは、2016年に3回目の『シン・ゴジラ』をメンフィスの劇場で観に行った時。

 

 初回を観に行った時もそうだったが、シリアスなシーンでも何故かずっと笑っている客がいて、嫌な雰囲気だった。こういう客って日本にもいると思うんだけど、アメリカの場合は非英語圏の映画を観に行く時に「俺、わかってるぜ〜」ってアピールしたいのかこれみよがしに大きい笑い声を上げる客が一定層いた。英語の映画でも、例えば『キャッツ』みたいにネットから駄作認定されている映画だと、別に特段面白くもないシーンでわざとらしく笑う人たちがいて邪魔でしょうがなかった。あとは『サスペリア』の深夜上映でずっと笑っていた客とか…まあ、それは置いておいて。

 

 話を戻すと、僕はもう既に1週間で3回目の『シン・ゴジラ』の鑑賞だったし、そんなのは無視しようと思い、初回や2回目で気づかなかったディテールを追って夢中になってみていた。が、そんな僕を夢から醒したのは、またあの客たちだった。彼らは広島の原爆ドームが映るシーンで爆笑していて*1、僕はあまりの無神経さに腹が立ってしょうがなかった。一緒に見に行った日本人の学生たちも、やはり同じシーンで怒っていた。

 

 でも多分、多くのアメリカ人にとって原爆なんて結局その程度なんだよね。多分、『バービー』の公式の人たちも何が問題なのかも分かってないでしょ。あー、悔しい。

 

*1:ちなみに、初回の時はここは劇場が気まずい静寂に包まれていたのだけれども…