昨日今年もNBAのシーズンが無事に終わりました。バスケファンはご存知ないかもしれませんが、映画ファンというのはベストテンを選びたがり病にかかっておりますので、映画ファンでありNBAファンである私は今シーズンのベストテンを選んでまいりたいと思います。
【ルール】
- 2023-2024のプレシーズンからファイナルまで含めたNBAにまつわる全出来事の中で、印象に残った順に選出
- 基本的に筆者は2019-202シーズンからファンになったばかりのニワカなので、大目に見てもらえると嬉しいです。もし何か間違ったことがあったらコメント欄で指摘してください。
【Taiyakiが選ぶ2023-2024 NBA シーズン トップテン】
- 今プレーオフでのウルブズ
- ウェンバンヤマ 10ブロック含むトリプルダブル(VS ラプターズ)
- ウォリアーズ VS レイカーズ (1/27/24)ダブルオーバータイム
- レイカーズ・インシーズン・トーナメント優勝
- NYニックス ビラノバ大学チームの躍進
- レブロン 累計 40000点突破
- マック・マクラング オールスター ダンクコンテスト連覇
- 渡邊雄太メンフィス移籍直後の活躍
- ポポビッチのカワイ擁護
- ネブラスカ大学 富永啓生 大活躍
解説
①今年のウルブズほど観ていてワクワクするチームはいなかったが、プレーオフの活躍も痛快だった。アンソニー・エドワーズの快男児っぷりは最高で、長年チームを支えていたKATも報われたし、去年チームに合流したルディ・ゴベアも批判を跳ね除けてチームにフィットした。プレーオフは見事な活躍ぶりでスーパースター軍団を束ねるサンズをスイープして、昨年優勝したナゲッツまで倒してしまった時は本気で優勝すると思っていたので、カンファレンスファイナルで敗れてしまった時は本当に自分のことのように悔しかったが、また来年も戻ってくるでしょう!
②「レブロン以来の逸材」というフレーズはこれまで数多く使われてきたが、ビクター・ウェンバンヤマはホンモノであると知らしめたシーズンだったと思う。どのハイライトもちょっと人間離れしていてどれが一番かは選べないが、強いていうならば僕が愛しているラプターズ戦での27点、14リバウンド、10 ブロックという怪物トリプルダブルを決めた試合をあえて取り上げたいと思う。ラプターズの選手がシュートをしてもダンクに行ってもブロックされてしまうので、観ていて恥ずかしくもありしかしあまりの凄まじさに敵地トロントなのにどよめきがあがっていた。なお、過去40年の歴史の中で25得点/10リバウンド/5アシスト/10ブロック以上を記録したのはロビンソン提督、ハキーム・オラジュワン、そしてウェンビーの3人しかいないそうです。バケモノだ…!
③今年のプレーオフでは残念ながらレブロンVSカリーは観れなかったが、レギュラーシーズンでは大激突!この試合は生で観ていて興奮したし、これまで数々の名試合を残してきたライバル達による新たな歴史が刻まれた。永遠に続いてほしいライバルである。
④今年はラプターズが再建中なので、八村塁とレブロンがいるレイカーズを応援していました。しかし、結局レイカーズが一番輝いていたのはこの今年から導入されたインシーズントーナメントがクライマックスで、今年こそは優勝と思っていたのにまさかここから下り坂に入るとは思わなかったよね…。今年のメンバーすごい好きだったので、来年も戦力キープできるといいけど、すぐフロントがスターを引っ張ってこようとするからな。
⑤すぐに金の力で解決しようとするレイカーズと比べて、今年はウルブズとかサンダーやマジックみたいに長年辛酸を舐めてきたチームが地道に選手を育てて躍進するのが本当に観ていてフレッシュでよかった。そんな中ここ最近のニックスも長い低迷期を抜けてすっかり強豪チームの仲間入りを果たし、今年のプレーオフはビラノバ大学で一緒に戦ったブランソン、ディヴィチェンゾ、ハートが再びチームメイトとなり抜群のケミストリーを見せていて気持ちが良かった。東はニックスが決勝まで進むもんだと思っていたけど、チームの柱であるブランソンが負傷して尽き果ててしまった。来年はランドルも含めて全員健康になり更なる活躍を見せてほしい。
⑥昨年オールタイムスコアラーになった時点で、レブロンの残りキャリアはあとどれくらい業績を積み重ねられるかになってしまったと思うが、全く老いを感じさせずチームどころかリーグトップレベルの得点力を見せ、見事前人未到のキャリア通算4万得点を突破。ただ、去年オールタイム通算得点を記録した時も今年40000点突破した時もそうだけど、記念すべきゲームの時って必ず負けるジンクスがあるんだよね…。レジェンドの更なる偉業が見たいので、チームメイトのステップアップに期待したい。
⑦今年のオールスターゲームは例年に輪をかけて酷かった。もう手を抜き方が芸術級で、コービーが存命だったら激怒しただろう。その中で今年も魅せるダンクを追求していたマック・マクラングだけは輝いていた。ダンクだけでなく、試合でもスポットライトが当たる人になってほしいな。
⑧これは喜びというか今となっては悲しみの方が強いんですけど、オフシーズンにサンズと2年契約を獲得というキャリアでもこれ以上ないスタートを切ったのに、スリーの調子が悪くてそのうちロスターからも外されてしまい、キャリアで初めてトレードされてしまう。古巣グリズリーズに戻った最初の試合でこれまでの不調を取り戻すかのような活躍をしたのに、次の試合で使われずにメンタルを壊してしまったのは知られる通り。僕は正直、まだNBAにおけるアジア系への偏見や差別意識が強いのも渡邊雄太のキャリアの妨げとなった一因だと思うけど、しかしその中でもNBA選手のキャリア平均である5年を超えて一線で戦ったのは本当に素晴らしいことだと思う。今年からは日本のBリーグでプレーするらしいが、今後もその活躍を暖かく見守っていきたい。
⑨カワイ・レナードはスパーズファンとの間に因縁があり、サンアントニオに戻るたびに激しいブーイングにさらされてきた。そんな中、今年11月23日に行われたクリッパーズVSスパーズの試合で、レナードのフリースロー中にポポビッチがブーイングするファンに向かって、「ブーイングするな!こんなの私たちではない!」と説教をした。ポポビッチにとってレナードは寵愛していた選手で、こういうスポーツマンシップ溢れる愛にはグッとくる。
⑩最後はNBA選手ではないけれど、やはり日本のバスケファンなら誰もが富永選手のハイライト量産っぷりには熱くなったんじゃないでしょうか。八村塁以来となるNCAAトーナメントに進出したのもすごかったし、チームのエースとして活躍しているのも素晴らしい。最後には大学オールスターまで選ばれて、その3Pコンテストで最後のボールを放った後に後ろを向くというステフ・カリーばりのパフォーマンスを披露。これから夏のオリンピックに向けて頑張っていくと思うが、NBA選手としての夢を追う姿も楽しみにしています。