Taiyakiが選ぶ2024年上半期ベストテン

 今年ももう半分ですか!いつも貼ってますけど、年々プッチ神父のスタンドにハマってしまっている気がします。

 

 先月参加した撮影現場の打ち上げで、とあるスタッフさんと話をしていたんですよ。その人は「休みの過ごし方が段々下手になっている」と悩んでいたので「映画とか見に行かないんですか?」と聞いたら「もう映画を見るのすら面倒なんだよね」と返されて、自分から振っておいて「分かるー!」となってしまいました。これは映像業界神あるあるなのかもしれませんが、せっかく映画が好きで業界に入ったはずなのに、忙しさや体力的な問題で映画を観る本数は純粋なファンだった頃と比べて減ってるんですよね。

 

 というのも、さっき今年見た新作の数を数えてみて自分でもビックリしたんですけど、19本ですよ?昨年の上半期ベストテン選出時の29本から大幅に減少し、1ヶ月に3本ペースです。こんなやつがもう映画ブログなんか運営しちゃいけないですよね?本当にすみません…。

 

 と言うことで謝ったんで読者の皆さんに許してもらいつつ、僕の2024年上半期ベストテンを選んでいきます。

【特記事項】

  • 2024年に鑑賞した新作(2023年度見逃し作品も含む)のうち、僕が6月30日までに見た19本が対象。詳しくはこちら
  • 星取表やTwitterに載せた★の数と矛盾している時がありますが、いつもその時々に左右されているのでご了承ください。

【Taiyakiが選ぶ2024年上半期ベストテン】

  1. 哀れなるものたち
  2. マッドマックス:フュリオサ
  3. ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ
  4. アメリカン・フィクション
  5. チャレンジャーズ
  6. 猿の惑星/キングダム
  7. 落下の解剖学
  8. ダム・マネー ウォール街を狙え
  9. ボーはおそれている
  10. ゴジラXコング/新たなる帝国

※余談ですが、僕は『オッペンハイマー』は去年観たので、今回のランキングからは除外しています。

【解説】

 ①は映画という芸術として圧倒的。今年はヨルゴス・ランティモスの新作がもう1本観れるそうで、こんなにラッキーでいいの?

 

 ②も映画というメディアの中で神話を伝え続けるというジョージ・ミラーの偉大なる事業を拝めている気分。もっと作って欲しいけれど、もう少し興行収入が盛り上がらないものか…!

 

 

 ③は全編優しさに溢れる本当に沁みるいい作品です。ポール・ジアマッティがオスカー取れなかったのが何より残念。

 

 ④はオスカーノミネート作品を全て見るという自らに課した課題で、オスカー放送前日の深夜に見たのだけれども、眠気なんか吹っ飛ばすくらいの面白いコメディだった。現代的なポリティカル・コネクトネスへの素晴らしい批評。

 

 ⑤はとにかくゼンデイヤが最高でした。ルカ・グァダニーノの作品の中で、一番僕が面白く感じた作品かも。

 

 ⑦はお見事な脚本。法廷劇で浮かび上がる夫婦喧嘩は国際結婚している自分にとって他人事ではなかった。

 

 

 ⑧ここ数年僕は資産形成としての投資を始めたんだけども、そういった事もあって自分の学んだ知識のおかげで解像度を高めて映画を見れる体験、受験生で世界史を習っていた時以来じゃないか?負け犬たちの逆転コメディとしても面白く見ました。

 

 ⑨これはまあ、年末ベストには絶対に残らないと思うんだけど、冒頭だけで見ると今年観たどんな映画よりも面白かったので、ランクイン。故に、後半の失速(というか混迷)は残念…。

 

 ⑩もぶっちゃけ、僕が今年観た映画がこんなに少なければ絶対に選ばれる事は絶対になかった。だって、呆れるくらい本当にバカ映画なんだもん。でも近年ここまでバカな映画を見る事も少なかったので、今回の上半期ではベストテンに入れよう。年末ではワーストになってるかもね!

 

 下半期は初心に返って、もうちょっと頑張って映画に触れます!