ワッシュさんが運営されているブログ「男の魂に火をつけろ!」年末恒例ベストテン企画に今年も参加させていただきます。
音楽映画かー。トーキー以降、とかいう面倒くさい話を持ち出すまでもなく音楽と映画って密接な関係にあるので難しいですよね。ミュージカル映画=音楽映画って訳でもないし、タランティーノ映画や『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』みたいに音楽が重要な要素である映画もあるけどそれも「音楽映画」と括るのもちょっと違う気がするしなー。
- imdbに記録してある自分の鑑賞歴から抽出機能を活用し、ジャンルを「音楽」と「ミュージカル」に限定した作品が対象。
- 数が多いので、ディズニーアニメは今回は控える。
- インド映画は別格。
【Taiyakiが選ぶ音楽映画ベストテン】
- ザ・ローリング・ストーンズ シャイン・ア・ライト(2008年、マーティン・スコセッシ)
- リンダリンダリンダ(2005年、山下敦弘)
- セッション(2014年、デミアン・チャゼル)
- ピンク・レディーの活動大写真(1978年、小谷承靖)
- ブルース・ブラザース(1980年、ジョン・ランディス)
- ジャージー・ボーイズ(2014年、クリント・イーストウッド)
- ピッチ・パーフェクト(2012年、ジェイソン・ムーア)
- スクール・オブ・ロック(2004年、リチャード・リンクレイター)
- ロック・スクール〜元祖白熱教室〜(2005年、ドン・アーゴット)
- ロッキー・ホラー・ショー(1975年、ジム・シャーマン)
【解説】
個人的な思入れ的に①はダントツ。「受験生になったら大好きな映画を一切見ない」と無駄な誓いを立てた高校2年の冬、終業式に友人達と受験前最後の映画を学校帰りに観に行ったのだが、その時の作品がこの①だった。小さな新宿武蔵野館のスクリーンだったが満員で、たちまち劇場内がビーコン・シアターと化した。大好きなローリング・ストーンズの映画ってだけで満足なのに、映画が終わって「ライトを照らせ」が流れると劇場で拍手が起きた。映画鑑賞後に拍手、っていうのはこの作品で初めて体験したので驚いたと同時にとても幸せな気持ちになった。ちなみに天邪鬼なミック・ジャガーに振り回されてイライラするスコセッシ、という小芝居も面白い。
Shine a Light - Rehearsal With Martin Scorsese ...
ザ・ローリング・ストーンズ シャイン・ア・ライト デラックス版 [Blu-ray]
- 出版社/メーカー: ジェネオン エンタテインメント
- 発売日: 2009/07/03
- メディア: Blu-ray
- クリック: 12回
- この商品を含むブログ (6件) を見る
②は前オールタイム邦画ベストテンの時にも挙げた*1けど、ずっとダラダラやってるだけなのにクライマックスのライブシーンの一瞬だけで燃え上がるの、とても青春らしくてすっげー好き。
今回の企画の元となった③は、やはり論争が起きるだけこの映画から得られるものが観た人それぞれにあった傑作だったと思う。「"Good Job"ほど有害な言葉はない」というフレッチャー先生のお言葉は一生心に留めておきたい名言。この作品のミームを集めることが一時期のマイブームだった。
大林宣彦も製作に関わった④は「ピンクレディーに不可能はありません!」というミーとケイの台詞を実現させたアイドル映画の大傑作。フェデリコ・フェリーニの『8 1/2』を意識したメタメタな構成も面白い。
そのハチャメチャさが最高の⑤。どんな壁もソウルフルな生き様でぶち壊すブルース兄弟の暴れっぷりは勇気をもらえる。サントラもお気に入り。
昨年度ベストテンにも選んだ⑥は、実は国民的ミュージカルが元となっていて、外連味を省いたイーストウッドの演出のせいで、ミュージカルの翻案としてはアメリカ本国ですこぶる評判が悪い。でもやっぱりニュージャージーから成り上がったフォーシーズンズという若者グループの実録ドラマとしては一品級だし、彼らの人生の光陰をありのままに描いてこそのエンドロールには涙が止まらない。
ジャージー・ボーイズ ブルーレイ&DVDセット (初回限定生産/2枚組/デジタルコピー付) [Blu-ray]
- 出版社/メーカー: ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント
- 発売日: 2015/02/04
- メディア: Blu-ray
- この商品を含むブログ (22件) を見る
⑦は今年日本公開されたが渡航日程の関係でギリギリ見れず、続編を見るためにBDを買ったんだけど、パソコンの小さいスクリーンでしか観れなかったことが悔しいくらいの傑作だった。特に勝ち負けを超えて「アカペラは楽しい!」という単純だけど大事なメッセージが伝わってくる決勝シーンは最高だ。残念なことに『ピッチ・パーフェクト2』は1ほどは面白くはなかった。
⑧と⑨はセットで。⑧は皆大好きだと思うけど、その元となったロック・スクールを題材としたドキュメンタリーの⑨も熱くてオススメ。ロックバカの塾長が子供達に教える課題曲がフランク・ザッパなの!ただ、こちらは「松嶋×町山 未公開映画を見るテレビ」で紹介されたものなので、日本で観れる機会があまりなくなってしまった。
スクール・オブ・ロック スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD]
- 出版社/メーカー: パラマウント・ホーム・エンタテインメント・ジャパン
- 発売日: 2006/09/08
- メディア: DVD
- 購入: 11人 クリック: 56回
- この商品を含むブログ (162件) を見る
Rock School trailer (2004) - YouTube
音楽作品として⑩をあげるのは抵抗があるけど、この間のハロウィンの『ロッキー・ホラー・ショー』観客参加型上映があまりにも素晴らしかったので。
以上が僕のベストテンになります。ワッシュさん・ギッチョさん、これで宜しくお願いします&集計頑張ってください!
【過去のジャンル別ベストテンシリーズ】
久しぶりにジオシティーズ時代の自分のサイト見たけど、酷いな、これ。スポーツ映画ベストテンもホラー映画ベストテンもやり直したい。