このブログでも度々紹介しているコミック・ラッパーのリル・ディッキーが先週の地球の日に備え、新曲『Earth』を発表。レオナルド・ディカプリオの地球環境保護団体「レオナルド・ディカプリオ基金*1」とコラボしたチャリテイーソングで、ジャスティン・ビーバーやアリアナ・グランデ、チャーリー・プース、ウィズ・カリファ、スヌープ・ドッグ、マイリー・サイレスなどの計30名もの超大物アーティストもそれぞれ地球上の生物役という設定でフィーチャリング。そう聞くとマイケル・ジャクソンが発起人となった『ウィー・アー・ザ・ワールド』を思い出すが、一つ大きく異なるのは歌詞が相変わらずリル・ディッキーらしくアホで下品という点だ。実際にMVと筆者による和訳をご覧いただきたい。
MVはカリフォルニアの大火事を伝えるニュース番組から、ゴミが散乱して更にゴミをいたずらに撒き散らかす子供たちがリル・ディッキーを馬鹿にするところから始まる。そのうち一人の子供がゴミに紛れた不思議な本を開いてみると…
世界さん、ワサップ?
俺はあんたの男だよ、下界にたくさんいる奴らのうちの一人さ
もっと具体的に言おうか
僕は人間です
ここにいる地球人のために言いたいことがあるんだ
サビ:
俺たちは地球が大好き、俺たちの星さ
俺たちは地球が大好き、俺たちの家さ
俺たちは地球が大好き、俺たちの星さ
俺たちは地球が大好き、俺たちの家さ
ヒヒ(ジャスティン・ビーバー):
僕はヒヒ
人間に似てるけど、
少し原始的でアナルが大きいだけなんだ
シマウマ(アリアナ・グランデ):
私はシマウマ
誰も私が何をしてるか知らないけど、カッコいいでしょ?
私って白なの、黒なの?*2
子ライオン(ホールジー):
僕は子ライオン、いつも舐めてもらえるの(ニャー)
牛(ザック・ブラウン):
調子はどう?アタイは牛(モー)
アンタが飲む牛乳はあたいのおっぱいからだよ
豚(ブレンドン・ユーリー):
俺は太ったファッキン・ピッグ!
キノコ(ヘイリー・スタンフィールド*3:
私は一般的なキノコ類!
スカンク(ウィズ・カリファ):
俺は不機嫌なスカンクさ、
ケツの穴からお前に発射してやる!
俺は大麻草、お前をハイにできるぜ
サビ:
俺たちは地球が大好き、俺たちの星さ
俺たちは地球が大好き、俺たちの家さ
俺たちは地球が大好き、俺たちの星さ
俺たちは地球が大好き、俺たちの家さ
ハゲタカ(アダム・レヴィーン):
俺たちはハゲタカ、死体が餌だ
サイ(ショーン・メンデス):
俺たちはサイです、めっちゃムラムラ*4してる
キリン(チャーリー・プース):
僕はキリンです、何この首?
カンガルー(シーア):
ピョンピョンピョン、カンガルーです
一日中ジャンプするの、上に下にあなたと一緒に
ゾウ(マイリー・サイラス):
私はゾウよ、鼻に異物が詰まってる
ハマグリ(リル・ジョン):
ワット・ザ・ファック!俺はハマグリだ!
オオカミ(リタ・オラ):
私はオオカミ、アオーン!
リス(ミゲル):
僕はリスです、次のナッツ*5を探してるんだ
ポニー(ケイティ・ペリー):
そして私はポニー、変な馬みたい、ヒヒーン!
さあ乗って、ライドして
HPV(リル・ヨッティー):
俺はHPVウィルス、感染しないでね
コアラ(エド・シーラン):
僕はコアラでいつも寝ている
だからなんだって?可愛いでしょ?
愛してるよ、インド
愛しているよ、アフリカ
愛しているよ、中国人
許しますよ、ドイツ
サビ:
俺たちは地球が大好き、俺たちの星さ
俺たちは地球が大好き、俺たちの家さ
俺たちは地球が大好き、俺たちの星さ
俺たちは地球が大好き、俺たちの家さ
人間(リル・ディッキー):
俺は人間です(もしもし?)
聞こえますか?(誰かいる?もしもし?)
俺は地球をクソ遠くまで歩いてきたよ
でもクソほども地球のことを知らない(何が起きてるんだ?)
シミュレーションじゃなきゃいいけど
お互いにアフメッドやペドロなんて名付けてさ
そうそう、俺たちは服を着るのが好きで、女の子は可愛く見えるし、
人間のチンコも隠すし、マグロもたくさん食べるぜ
でもここ最近、俺たちは演じることも分からないみたいなんだ
撃ち合いや公害で、俺たちは自分自身に襲われてるみたいで
皆落ち着けよって感じだよな、自分達が建てたものをリスペクトしようぜ
インターネットを見てみろよ!めっちゃ楽しいぜ
おい皆、SEXするときのイク感じ最高だろ?
女のオーガズムはチンコの何倍も気持ちいいって聞いたぜ
じゃあ俺たちがこの土地を与えられたのはなんでだと思う?俺たちが守るべきものは?
それは愛だぜ、地球を愛してるぜ!
そうさベイビー、地球を愛してる!
この星が大好きだ
やあロシア、俺たち仲良いよな
やあアジア、皆一緒に歌って
平野から砂漠まで皆
一緒になって生きようぜ
なあ皆、俺たち全員違うって分かってるけどさ
同じ地球に住んでるじゃないか
シマウマ(アリアナ・グランデ)
地球に行ったことある?
人間(リル・ディッキー):
アリアナ、この曲聞いてる人は地球に行ったことあるから
宇宙人のために曲作ってるわけじゃないから
ヒヒ(ジャスティン・ビーバー):
僕たち皆死んじゃうの?
人間(リル・ディッキー):
それがなビーバー、俺たち死んじゃうかもしれない
嘘はつかないぞ
地球温暖化を信じてない人が世の中にはたくさんいるんだ
この星を救わなきゃいけないんだ、俺たちは今まで馬鹿だった
シマウマ(アリアナ・グランデ):
私たちが今すぐちゃんと綺麗にしないと
人間(リル・ディッキー)
皆、誰がどこに向かっていようと
レオナルド・ディカプリオはいつも進んでいるだぜ
俺はあいつは誰よりももっと地球のことや俺たちがどんだけヤベー状況にいるか分かってる気がするんだ
もし宇宙人が来たらレオを地球代表として送り込むべきだ
実際この曲で生まれた利益は全て地球の為に使われるつもりだ
チャリテイーの為にお金を使おうぜ
なんか言うことある、レオ?
今まで聞いた曲の中で一番好きな曲かも
人間(リル・ディッキー):
それ嬉しいな、ワオ
ありがとう、レオ
まあ、テーマがテーマなだけあって、照れ隠しに下品な歌詞を歌っているが見え隠れするのがこっちも気恥ずかしいけど、僕がちょっと感動したのはリル・ディッキーが「ドイツを許す」と歌った事なんだよね。というのも、リル・ディッキーはユダヤ系なので、当然彼の先祖や同胞たちはナチス・ドイツに酷い目にあっているんだけど、この歌でディッキーは過去の憎しみを忘れて愛し合おうよ、と歌ってるの。ヘイトが横行する現代だからこそ入れ込みたかったメッセージだろうし、団結こそが地球温暖化を止める第一歩だからね。
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