映画が観れない!

 何をお前はそんなに忙しくしておるんだ!と聞かれそうですが、チラッとだけ言っておくと、初めて人生で映画作品の制作現場に参加させてもらっているんですね。これまでCMやTVやYouTube番組など、様々な映像媒体には参加してきましたが、自主制作ではない映画の現場は初めてなので、労働形態には疑問を呈しつつ、憧れだった映画の現場に入ることができて楽しくはやっております。

 

 一方で、非常に悩ましいのが、映画を観る暇が向こう1ヶ月全然なさそうなことで、しかもこのタイミングで『ノー・タイム・トゥー・ダイ』『死霊館 悪魔のせいなら、無罪』とか話題の新作が続々公開され始めています。なんなら、今実はまだ撮影が始まってすらいないのに、こんなに忙しいんだから戦慄します。一応、撮休と呼ばれる休みが1週間に1日くらいあるんですけど、おそらくヘトヘトに疲れて映画なんか見れないでしょうし、なんだかんだ言ってスケジュール作りとか仕事を割り振られそうな気もします。

 

 で、思うのは、映画業界に身を置く人って、絶対に映画が好きだから入っているにも関わらず、映画を誰よりも観れてないんじゃないか、って事ですね。もちろん、部署によっても違うんでしょうけど。そういえば、タランティーノも新作のプロダクション期間は全然映画が観れないそうですが、それでも海外の映画監督はギャラ単価が高く、数年に一度新作を撮るくらいなので、日本の映画監督みたいに一年中新作を撮り続けないと経済的に厳しい状態には置かれていないので、ある程度本数を見る余裕はあるでしょうね。

 

 そう考えると、やっぱり基本的な労働倫理観が…と、またいつもと同じところでグチグチ思うのでした。変えていくぞ!