僕の今回の仕事の性質上、今出張で語れない事が多すぎるのですが、この1週間の間で恐らくマラウイでも最も貧しい村と、最も裕福な家庭で泊まらせていただく機会がありましてね。*1
貧しい村は本当にテレビやドキュメンタリーで見るような、道も舗装されてなく土埃が舞う中、水や電気を極限まで節約しながら、ゴキブリが湧く地面に空いた穴にトイレをしながら生活をしているんですね。*2
一方、裕福な家は頑丈な塀に囲まれた広い敷地に住み、ゲートは小銃を持った警察官が管理して夜も見回りがあり、使用人が家事を手掛け、家主はベンツを乗り回し、スマートテレビを見ながらくつろいでいます。
発展途上国ほど貧富の格差は激しいと聞きますが、リアルを目撃するとその差には愕然とするものがあります。ただ、この間も書いたように貧しい村を先進国的感覚で「可哀想」と上から目線で憐れむのも違うと思うんですよね。彼らは彼らなりの生活の知恵で楽しく暮らしている様子は見たのですが、それにしてもなんとかこの格差は是正されないものかと考えてしまいますね。考えるだけで何もしないので偽善的かもしれませんが、今回の出張を通して確実に世界を見る目が広がったのはいい機会だったと思います。