なぜ『Pearl/パール』はドイツ系移民の話だったのか

 YouTubeアルゴリズムは時に突然予想もしない動画を勧めてくる時があるが、それで知ったネタ。

 

 アメリカでも南部の代表として有名なテキサス州に、1865〜1900年にかけて約40,000人のドイツ人が移住し、今でもドイツ語を話しているコミュニティーがあるそうです。現在公開中のホラー映画『Pearl/パール』は1918年のテキサスを舞台にしていますが、なぜパールの家がドイツ系だったか納得が行きました。パールはドイツ系民の2世で、ドイツ系ゆえの規律の厳しい家庭に苦しめられていたんですね!

 

 なお、冒頭に書いたYouTube動画で知りましたが、テキサスで独自に方言として発展したドイツ語があるのも大変興味深いです。例えばスカンクは本国ドイツ語では「Stinktier(臭い動物)」なのに、テキサスドイツ語だと「Stinkkatze(臭い猫)」に変わるそうです。

 

 そういや同じ英語圏でも国によって言葉が変わることはありますね。ポテトフライはアメリカ英語だと「French fries」だけど、イギリス英語だと「Chips」になります。この間のアフリカ出張で学んだのは、食事のお持ち帰りは「Take out」ではなくて「Take away」だったんですけど、これもアフリカがイギリス英語を準拠にしているからでした。

 

 日本語にも国内での方言はありますが、国を隔てることで言葉が変わる例がちょっと思い浮かびません。ただ、まだ日本で「チル」という言葉が広まる随分前の2016年、僕がNYの日系企業インターンしてた時、日系アメリカ人の社員が「これってchillじゃない?」って言ってて「なんじゃそれ?」となったのは思い出しました。まさかあれから「チル」が飲料製品の名前になるほど日本国内で一般的な言葉になるとは思いませんが、もしかしたら日系アメリカ人が日本に持ち込んだ言葉なのかもしれません。

 

 日本国内に多い移民といえば在日韓国人やブラジル人が思いつきますが、日本国内で独自に発展した韓国語やポルトガル語はあるのでしょうか?大変興味があるので、知っている方はコメント欄などで教えてもらえると嬉しいです!

 

 なんか図らずも、2日連続で言語の話になっちゃったな。まさかYouTubeアルゴリズムが冒頭の動画を僕に勧めてきたのは、昨日のブログのせい…!?