アフリカ4カ国の違い

 えー、現在ダルエスサラーム空港にいます。長かった出張も終わり、あと数時間したら日本へ帰ります。今回滞在したのは4カ国ですが、4カ国もアフリカ大陸にいるとそれぞれの違いが分かってきました。

 

 ナミビアは白人様の国です。元々は南アフリカの一部で、アパルトヘイトが敷かれていたこともあり、結局は白人が経済の支配層です。ホテルや民泊のオーナーは白人で、従業員が黒人というのが大方のパターンです。このブログを読んでいた読者の皆さん、僕がナミビアについて書く際「現地クルー」と表現した時、どれだけの人が白人である事を想像したでしょうか?僕も彼らを見た時に驚いたので、あえて伏せてました。

 

 ナミビアはもともとドイツの植民地だった事もあり、ドイツの文化が色濃く残っています。そのせいか、時間にはキッチリしている印象です。

 

 ザンビア人はテンションが高くノリが良いです。首都のルサカはかなり発展していますが、BMXバイクの集団が勝手に道を封鎖してパフォーマンスしたりやりたい放題です。大型道路に物売りが集まっていたのが印象深いです。

 

 一方、短気な側面もあり、道を渡ろうとする時、車が歩行者を轢かんばかりのスピードで止まる気配がありません。しかし、そんなスピードでも地元のザンビア陣はすいすい渡るので慣れたものです。また、事前にナミビアの現地スタッフは「ザンビアは道が悪いから覚悟せよ」と言われていたのですが、その通り相当な悪路ばかりで毎回長距離移動するたびに体が悲鳴を浴びていました。

 

 なお、ザンビアジンバブエの国境には世界遺産のビクトリアの滝があり、ザンビア人は誇りに思っています。日本にとっての富士山のようなのか。

 

 マラウイは今回訪れた中で最貧国で、一般的なステレオタイプなアフリカのイメージに近いかもしれません。ただし、マラウイ人は本当に優しくてのんびりとした性格で、誰も彼にも気を遣ってもらって、嫌な思いをした事は一度もありませんでした。一回ザンビアとの国境の町で怒ってきた人がいましたが、彼はザンビア人だったのでどこか納得してしまいました。

 

 ただ、今回訪れたほとんどのホテルがことごとくお湯が出なかったり、Wi-Fiがなかったり、ベッドにはダニや蚊だらけだったり、先進国で甘やかされて育った軟弱ボーイとしては精神的に1番参った国でもあります。

 

 最後に訪れたタンザニアは僕が1番過ごしやすかった国かもしれません。商業都市ダルエスサラームの発展はこの間お伝えしたばかりですが、今回の旅ではどんな田舎町でもホテルの施設は結構充実していた印象です。タンザニアはやはり観光地として人気だからでしょうか。

 

 タンザニア人も穏やかな方が多かったです。が、意外な事に他の4カ国と比べて英語が通じない人が多い人が多い印象でした。コミュニケーションの面で苦労しましたが、お陰でスワヒリ語の単語を少し覚えました。なお、『ライオン・キング』でお馴染みの「ハクナ・マタタ(心配ないさ)」はスワヒリ語で、シンバもスワヒリ語でライオン、ラフィキは友達という意味だそうです。

 

 ちなみに、タンザニアムスリム(国民の約3割)が多いので、これまでのキリスト教圏の3カ国と比べて文化的な違いが視覚的に観れたのも面白かったです。

 

 今回の滞在記で何回も書いたように、我々はよくアフリカを一色単に語りがちですが、それはよく海外の人に「中国人と日本人は一緒でしょ?」と言われるようなものであり、当たり前ながらアフリカの国々の多様性を目の当たりにできたのは貴重な体験でした。