『哀れなるものたち』が素晴らしすぎた!

 もう夜遅くなっちゃったので、詳しい感想は明日にしますが、ヨルゴス・ランティモス監督の『哀れなるものたち』が最高すぎました。ランティモス作品は『ロブスター』以降は毎作品観てまして、どれも奇抜なスタイルと一見風変わりで有りながら普遍的なストーリーがどれも大好きなんですが、今作はこれまでの中でも飛び抜けて良かったです。一年の初めに年間ベスト級の作品が出てしまうと、今後の作品の評価基準が狂うのでやめてほしいですね…。

 

 あと、今回はランティモスの広角レンズ好きがいよいよ行くところまで行ったなって感じなんですが、撮影監督ロビー・ライアンのインタビュー読んでたらレンズは4本くらいしか使ってないそうです。しかも35mm用のカメラに16mmカメラ用のレンズを取り付けていたそうで、それであのケラレ(ピンホールレンズみたいに、画面の周辺が円形に極端に暗くなること)が出てたんですね。それにしてもその思い切った選択肢にもたまげますし、今回はズームの使用も印象的でした。美術や衣装と相まってフレーム一枚一枚が写真作品のようで、アートを堪能すると言う意味でも素晴らしかったですね。